マリンの日記【素数大富豪】

最強の素数大富豪プレイヤーを目指す、ある競技素数大富豪プレイヤーの素数探索記。

今、素数大富豪について思うこと

こんばんは、マリンです!
この記事は素数大富豪アドベントカレンダー2021https://adventar.org/calendars/6353の4日目の記事です。昨日はカステラさんの「来年(2022年)は三つ子素数の年にしたい」https://graws188390.hatenablog.com/entry/2021/12/03/223443でした。個人的に素数は上位互換で覚えたい派*1なので3つ子素数をわざわざ探す機会は少ないのですが、上位互換が3つ子+何かとなっている形は結構あり*2、覚えやすくて重宝しています。素数大富豪引退中なのに素数大富豪やりすぎてる件はこの記事でも触れます…

さて、私は現在素数大富豪引退(詐欺)中ですが、早くも場所が余っていたので使命感に燃えて記事を書くことにしました。*3
正直書くこともあまりないのですが、書く人いなくて困ってそうだし、二世さんがゆるい感じの記事でも良いって言ってたし、リアルで素数大富豪のことあんまり話せてないし、(勉強しない口実できるし、)ということで今回は素数大富豪への思いの変遷を色々語ってみることにしました。
後先考えずに気分で書いてるのでとりとめのない文章になると思いますが、ぜひ最後までお付き合いください!

※話がかなり脱線してる上に少し重いです。苦手な方は「今、素数大富豪について思うこと」の章からお読みください。

プレイスタイルの確立と心境の変化
何から書くか思い付かなかったので、とりあえず時系列順に書いていきます。
まず素数大富豪との出会いから…と思ったのですが、そういえば過去にそんな感じの記事を書いたことがあったので省略します。詳細はこちら→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2020/11/16/111708
今回は上記記事(2020.11、第2期雪華流星戦開始直前)の後のことから話していきます。

私は昔から飽きっぽい方で、色々手を出してはすぐやめるの繰り返しでした。そんな中、素数大富豪は久し振りに長続きした趣味だったんです。
素数大富豪は私にとって部活のようなものでした。素数合成数をたくさん覚え、自分の扱いやすい戦術を探し、素数大富豪CPUやオンラインで会った人と実践し、何故負けたかを考える…いつか先輩達に追い付き対等に戦いたい、日々そればかり考えて過ごしてきました。素数が全然覚えられなかったり、負けが続いたりしてやる気を失いかけたこともありましたが、元々負けず嫌いだったこともあり、私はどんどんと素数大富豪にのめり込んでいきました。
この頃の私の実力はまだ初級者レベル。周りの強豪プレイヤーへの思いはまだ「憧れ」でした。

さて、そんな思いも時間を経て少しずつ変わっていきます。
昨年11/17に開幕した第2期雪華流星戦は開幕1週間ほどで3連勝し、早々に予選通過が確定します。少しして始まったアドベントカレンダーでは、特に研究していたoverKJQJの記事を含む3記事を掲載。研究の過程で私の戦い方と全出し戦術の調和性に気付き、以後「手札を増やした後オバケで手札を減らして勝つ」私の基本的なプレイスタイルがはっきりしていきます。
その後は少しずつ全出し戦術を極めていくことになり、オバケ一辺倒だった戦い方は5枚・6枚のラリーや10枚出しなどの新たな戦術を習得し、徐々に洗練されたものに変わって行きました。年が明けた1/5の予選最終戦では運が悪かったこともあり負けてしまいますが、続く2/26のセミファイナルではともにフルセットながら強豪のカステラさん・かいたいさんに連勝し、ファイナル進出を果たします。特にカステラさん戦の勝利は全出しの脅威を界隈全体に見せ付けた形となり、全出しを研究していた私にとって大きな自信となりました。
漠然としていた「強くなりたい」という思いはこの頃「雪華流星戦優勝」という明確な目標となって現れ、周りのプレイヤーへの「憧れ」は「尊敬」と「ライバル心」の入り交じった感情へと変化していきました。

ファイナルでは初戦のかいたいさん戦(3/15)では手が良かったにも関わらず負けてしまい、出鼻をくじかれる展開となったものの、その後4連勝し決勝進出となりました。そして決勝(4/30)、かいたいさんにリベンジを果たして優勝し、第2期雪華流星位の獲得に至ります。
勝った瞬間、嬉しさや達成感と同時にプレッシャーも感じました。今まで「追う側」だった私は、この瞬間「追われる側」に入ったのだと。
そして「憧れ」はなくなり、代わりに周りのプレイヤーは「仲間」であり「ライバル」なのだと認識するようになりました。

実力の過信と山積する課題、そして…
雪華流星戦優勝で調子に乗った私は、時期も時期ながら続けて第2期HNP杯・マスプライム杯2021への参加を決めます。
とはいえ、実際のところ私には課題だらけでした。6枚・7枚出しのn枚2n桁が怪しかったり、覚えようと思った10枚20桁の半分も覚えていなかったり、素数のレパートリーが足りず組み切れなかったり…何より一番の課題は初手の7枚出し以上にまともに返せないことでした。
雪華流星戦でも多枚出しで勝負されたことが何度もあり、知ってる素数で返すことは一度もできませんでした。実際にはそのほとんどをHNPで返してしまったため勝負は私の勝ちとなったものが多かったですが、これではどこかのタイミングでツケが回ると感じていました。

が、上記の対策はほとんど取らなかったんですよね。
もちろん間違えた素数を調べたり、使いやすい形をまとめて覚えたりなど最低限のことはしましたが、根本的な解決につながること(7~9枚出しで使いやすい素数の探索など)はしませんでした。(周囲と比べると不十分なものの)それなりには勉強していたこと、良い素数の覚え方を思い付かなかったこと、素数を覚えるよりも実戦で遊びたかったこと…理由は色々ありますが、一番大きかったのは慢心だったと思います。
去年後半~今年前半にかけ、実力が大きく上がっていることは私自身実感しています。一方で、雪華流星戦の優勝は多分に運が絡んでいたことは私が一番分かっていたはずなのに、注目されもてはやされてるうちに、いつの間にか自分の実力を過信するようになってしまっていました。

HNP杯やマスプライム杯が始まっても、上記の傾向には拍車がかかるばかり。
HNP杯予備予選では唯一4戦全勝し1位通過。マスプライム杯予選会(7/17)でも1回戦・2回戦を共にストレート勝利で決勝大会進出。その後のHNP杯本戦トーナメント(8/25)・準決勝(9/18)でもストレート勝利し、2大会連続の決勝進出となりました。
この時点で試合13連勝・セット12連勝の記録を打ち立てており、HNP杯決勝は2冠・無敗優勝(素数大富豪トーナメントでは前例なし)・試合14連勝(記録更新)・セット最大15連勝(14連勝で記録更新)を賭けた大一番となりました。私は当然のように勝つ気でいましたし、またどこか絶対に勝てると思っていた節があります。

9/19、迎えた決勝。結果はご存知の通りカステラさんに敗れ準優勝に終わります。理由は色々ありますが、苦手な初手多枚出しを対策していなくて負けた試合もあり、慢心が仇となってしまいました。
さらに9/25のマスプライム杯決勝大会でも準決勝でnishimuraさんに敗北。半年ぶりに味わった敗北の味となりました。

個人的な話ですが、大した取り柄もない私にとって素数大富豪は初めて人に誇れる特技でした。
大会で勝ち進むにつれ、私は承認欲求がどんどん強くなっていったように思います。試合に勝利しか意味を求められず、勝利至上主義がますます加速。試合結果で一喜一憂し、特に敗北は延々引きずってしまいました。思えば、カステラさんにもnishimuraさんにも1セット目から負けてしまっていました。私の実力不足もそうですが、2つの敗戦は1セット目の敗北から切り替えられなかった精神的弱さからきたものかもしれません。

負けて燃え尽き症候群のような状態になった私は、受験のことも考えて一度引退することを決意します。
皮肉ですが、ある意味負けたおかげで活動休止に踏み切れた部分はあったと思います。

今、素数大富豪について思うこと
やっとタイトル回収です。ここから読んでる皆さん、おそらく多分話の流れは掴めると思いますが、もし気になったらざっと前を読んでみてください。

一時引退を決めた結果、素数大富豪に持つ感情が変化しました。簡単に言えば、少し気楽にゲームできるようになったという感じです。
もちろん今でも素数大富豪をやる時は最善を尽くしているつもりですが、勝たないといけないというプレッシャーや自分の実力への根拠のない自信が薄れていきました。そして、初心を思い出したかのように、自発的にもっと素数を覚えたい・強くなりたい・勝ちたいと思えるようになりました。

色々あって、今素数大富豪について思ってることはこんな感じです。
・勝ちにこだわらなくても、素数大富豪は色んな楽しみ方があっていい
・私は勝つのが好きだけど、それにだけとらわれてゲームを心から楽しめないんじゃもったいない
素数大富豪には私が知らない可能性がまだたくさんあるから、これからもっと知っていきたい
・まだまだ実力が足りない部分は大きいから、これからもできる範囲で強くなる努力をしたい
・やっぱり素数大富豪は楽しいから、受験が終わったらまた本気で取り組みたい!

すごく長くなりましたが、そろそろまとめます。
素数大富豪と出会って1年と約半年、そしてやめきれずにずるずると素数大富豪していたこの2ヶ月、私は素数大富豪を通じてたくさん初めての経験をさせてもらいました。
何かに熱中すること。何かのために本気で頑張ること。好きなことで人から認められること。自分に自信を持てたこと、でもそれを過信しちゃいけないこと。勝つことの喜び、負けることの悔しさ。本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。
本当に多くの時間を素数大富豪に捧げてきましたが、全く悔いはありません。素数大富豪は私の青春でしたから。

昔みたいに素数大富豪を純粋に楽しみたいと思うようになった結果、どんどんやめられなくなっているのはまた別のお話…

最後に
最後それっぽくまとめましたが、長い上に途中が重い…
何年後かに読み返したら黒歴史になりそうで今から怖いです。なんかすごく恥ずかしいし、既に改稿しようかなとか考えてます。
まあでも、気持ちを素直に書いてみるのもたまにはいいのかな。人生でこんなに熱中できたこと、生まれてはじめてでしたから。

最後に、明日はキグロさんが素数大富豪のミニイベントを開いた話です。
素数大富豪のイベント…?今年はonline遊ぼう会と各種大会くらいしかなかった気がするので、イベント報告はとても楽しみです!
どんなイベントだったのでしょうか?明日が待ちきれませんね!

*1:5つ子素数9784xの上位互換をわざわざ覚えてると言うと筋金入りなのがわかるでしょうか。ちなみに9784-A/7/Kはこの形で最大、残り2つは98473/99487。

*2:有名なのは8866-A/3/7/86869や88642-A/7/9/886243など。最近覚えたのだと98664-A/J/K/984667なんてのがありました。

*3:私はこの記事も含めて既に4つを取っており、勉強時間を度外視しても(?)流石にこれ以上取るのは憚られる状態です。内容的にも書くことを思い付きません。皆さんも何でも良いのでぜひ何か書いてください!