マリンの日記【素数大富豪】

最強の素数大富豪プレイヤーを目指す、ある競技素数大富豪プレイヤーの素数探索記。

「素数大富豪タイトルマッチ」開催告知

こんにちは、マリンです!
この記事は素数大富豪アドベントカレンダー2021https://adventar.org/calendars/6353最終日の記事です。昨日は3TKさんの記事でした。

始めにお詫びです。
私はこの記事の他に4つ枠をもらっていますが、未だ13日・15日・21日の分を書き終えておりません。リアルの都合ですぐに上げるのは難しそうなのですが、順次投稿していくのでもうしばらくお待ちください。
せめて最終日の記事だけでもと思い、順番変わりますが先に投稿させて頂きます。

さて、今年は鼎聖戦プレ大会(参考→https://graws188390.hatenablog.com/entry/2021/12/12/131313 )やはち杯など新たな大会がいくつか開催されていますが、私も来年4月に新たな大会を始めようと考えています。今回はその大会「素数大富豪タイトルマッチ」の告知記事となります。

開催のきっかけ
鼎聖戦の記事でも触れられていましたが、今年は素数大富豪トーナメントの開催が遅延しています。それに伴い、界隈全体の素数大富豪熱が少しずつ下がりつつあるのを感じていました。
人口が少ないため、素数大富豪は対戦相手を見つけるのが難しいです。その分、試合の機会を与えてくれる大会の存在はモチベーションの維持に一役買っていたと思います。その大会の継続開催が怪しい今、新たな大会が求められているのではないかと思いました。
さらに、大会参加のモチベーションを上げるため、将棋を元にして「素数段位」システムを開始(後述)しようと考えています。これはカステラさんが発表している素数大富豪レーティングと似ていますが、勝利の数のみを数える(敗北によって段位が落ちない)ため、大会に参加すればするほど段位が上がるようにする予定です。

また、現行の試合システムでは実力と関係ない運の部分で試合の勝敗が決まってしまうことも多いと感じています。
運要素は先手後手・手札の良さ・HNPに大きく分けられます。そのうち、手札やHNPの問題は(少なくともオンライン大会では)対処が難しい一方、先手後手の問題はパスを使って手番の移動をすることである程度対処可能なことがマスプライム杯や鼎聖戦などで明らかになっています。
ここでもう1つ問題となるのは、多くの大会が2~3本先取となっている関係上先後交代の試合でも1セット目(=奇数セット目)の先手が有利になってしまうことです。この問題は先取するセット数を増やすことで解決できますが、試合数が増えると大会参加のハードルが上がるという問題もあります。
そこで考えたのが、1試合偶数セットとし引き分けを導入(後述)することです。偶数セットとすることで両者の先後回数を同じにできるため、より適正な実力が測りやすくなると思われます。

大会コンセプト
素数大富豪タイトルマッチは以下のような大会とすることを考えています。

年2回開催
2つの別個の大会を年1回ずつ開くことを考えています。「素数大富豪タイトルマッチ」は2つの大会の総称であり、参加者はそれぞれの大会で別のタイトルを懸けて争います。*1

基本はオーソドックスな大会
前述の通り、最近は素数大富豪トーナメントの開催が遅れており、大会が行われていない期間が長くなっています。素数大富豪タイトルマッチはその期間を短くするのが1つの目的であるため、素数大富豪の試合形式自体は変えない方針です。
大会の流れは予選→挑戦者決定トーナメント→タイトル決定戦の順(次項参照)を予定しています。

挑戦手合制
第2期以降は前期タイトル獲得者を除いた参加者から挑戦者1人を決め(挑戦者決定戦)、前期タイトルと挑戦者の直接対決(タイトル決定戦)で次期タイトルを争います。素数大富豪「タイトルマッチ」の名称はここから取ったものです。
タイトル決定戦は挑戦者決定戦より多くの試合数*2とし、最強の2人による白熱した試合が楽しめるようになっています。
また、大会によって前期上位者や他大会のタイトル保持者の予選を免除します(詳細未定)。

なお、第1期は挑戦者決定戦で挑戦者2人を決定し、その2人でタイトル決定戦を行います。

先後交代/予選での偶数本勝負・引き分け導入
素数大富豪タイトルマッチ最大の特徴として、予選では先後を同じ回数ずつ持ち、偶数本対戦とすることです。これにより試合がより公平になり、適正な実力を測ることが期待できます。
この方法で問題となるのは両者の勝数が同数となってしまう場合ですが、この場合は引き分けとして勝敗を付けません。予選では複数人と対戦して総合的な勝率を競うため、1回の引き分けが与える影響はそれほど大きくないと考えられます。

上記のシステムは直接対決で明確に上位を定める必要がある挑戦者決定トーナメント・タイトル決定戦には向かないため、ここでは一般的な奇数本マッチの形を取ります。
その際、奇数本目の先手は予選の上位者が持つこととします。これは大会の結果として得られた順位に基づく措置なので、優遇措置として妥当だと考えられます。また、予選通過が決まってもより上位で通過することにメリットがあるため、常に緊張感のある試合が期待できます。

素数段位」システムの導入
大会そのものとは関係ないですが、大会(素数大富豪タイトルマッチ系列でない出場制限無しの大会を含める)での勝数(セット単位でカウント)やタイトル獲得実績に基づき、参加者に「素数段位」を規定します。(詳細未定)
カステラさんのレーティングに似たシステムですが、敗数による降段がないため、大会に参加すればするほど段位が上がるようになっています。段位による優遇措置などはありませんが、大会参加の1つのモチベーションとなるのではないかと考えています。
いずれ参加できる段位を絞っての大会などもやってみたいですが、現時点では未定。

総じて、既存の大会を参考にしながら少しずつ新たなことに挑戦してみようと考えています。
大会をやってみての修正等も適宜加え、誰もが楽しく参加できる大会を作って行こうと思います!

大会名・タイトル名募集
現在、素数大富豪タイトルマッチ主催の大会名が正式決定していません。
そこで、2大会分の大会名・タイトル名を募集します。大会名のみ・タイトル名のみの応募でも大丈夫です。また、大会名とタイトル名は異なっていても構いません。
何か良い案がありましたら、マリンまたは共同運営のカステラさんまでDMお願い致します。ご応募お待ちしております!

応募期限
第1大会→2022年2月末まで
第2大会→2022年8月末まで

最後に
今日は素数大富豪アドベントカレンダー最後の日ということで、来年度大会の告知をさせて頂きました。
大会概要についてはまだ準備中であるため、詳細は来年3月に発表させて頂く予定です。応募フォームは早ければ1月中に用意しますので、皆様ふるってご参加ください。

最後になりますが、共同運営を快く引き受けて頂き、大会に関して様々なアドバイスをくださったカステラさんに心よりお礼申し上げます。
それでは皆さん、2022年も素数大富豪楽しんで行きましょう!良いお年を!

*1:素数大富豪トーナメント(別個の大会として蝉王戦・雪華流星戦・HNP杯・チャレンジカップがあり、それらをまとめて「素数大富豪トーナメント」と呼ぶ)と同様の形式です。

*2:5セット先取を予定。なお予選は1試合4セット・挑戦者決定トーナメントは3セット先取予定。

今、素数大富豪について思うこと

こんばんは、マリンです!
この記事は素数大富豪アドベントカレンダー2021https://adventar.org/calendars/6353の4日目の記事です。昨日はカステラさんの「来年(2022年)は三つ子素数の年にしたい」https://graws188390.hatenablog.com/entry/2021/12/03/223443でした。個人的に素数は上位互換で覚えたい派*1なので3つ子素数をわざわざ探す機会は少ないのですが、上位互換が3つ子+何かとなっている形は結構あり*2、覚えやすくて重宝しています。素数大富豪引退中なのに素数大富豪やりすぎてる件はこの記事でも触れます…

さて、私は現在素数大富豪引退(詐欺)中ですが、早くも場所が余っていたので使命感に燃えて記事を書くことにしました。*3
正直書くこともあまりないのですが、書く人いなくて困ってそうだし、二世さんがゆるい感じの記事でも良いって言ってたし、リアルで素数大富豪のことあんまり話せてないし、(勉強しない口実できるし、)ということで今回は素数大富豪への思いの変遷を色々語ってみることにしました。
後先考えずに気分で書いてるのでとりとめのない文章になると思いますが、ぜひ最後までお付き合いください!

※話がかなり脱線してる上に少し重いです。苦手な方は「今、素数大富豪について思うこと」の章からお読みください。

プレイスタイルの確立と心境の変化
何から書くか思い付かなかったので、とりあえず時系列順に書いていきます。
まず素数大富豪との出会いから…と思ったのですが、そういえば過去にそんな感じの記事を書いたことがあったので省略します。詳細はこちら→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2020/11/16/111708
今回は上記記事(2020.11、第2期雪華流星戦開始直前)の後のことから話していきます。

私は昔から飽きっぽい方で、色々手を出してはすぐやめるの繰り返しでした。そんな中、素数大富豪は久し振りに長続きした趣味だったんです。
素数大富豪は私にとって部活のようなものでした。素数合成数をたくさん覚え、自分の扱いやすい戦術を探し、素数大富豪CPUやオンラインで会った人と実践し、何故負けたかを考える…いつか先輩達に追い付き対等に戦いたい、日々そればかり考えて過ごしてきました。素数が全然覚えられなかったり、負けが続いたりしてやる気を失いかけたこともありましたが、元々負けず嫌いだったこともあり、私はどんどんと素数大富豪にのめり込んでいきました。
この頃の私の実力はまだ初級者レベル。周りの強豪プレイヤーへの思いはまだ「憧れ」でした。

さて、そんな思いも時間を経て少しずつ変わっていきます。
昨年11/17に開幕した第2期雪華流星戦は開幕1週間ほどで3連勝し、早々に予選通過が確定します。少しして始まったアドベントカレンダーでは、特に研究していたoverKJQJの記事を含む3記事を掲載。研究の過程で私の戦い方と全出し戦術の調和性に気付き、以後「手札を増やした後オバケで手札を減らして勝つ」私の基本的なプレイスタイルがはっきりしていきます。
その後は少しずつ全出し戦術を極めていくことになり、オバケ一辺倒だった戦い方は5枚・6枚のラリーや10枚出しなどの新たな戦術を習得し、徐々に洗練されたものに変わって行きました。年が明けた1/5の予選最終戦では運が悪かったこともあり負けてしまいますが、続く2/26のセミファイナルではともにフルセットながら強豪のカステラさん・かいたいさんに連勝し、ファイナル進出を果たします。特にカステラさん戦の勝利は全出しの脅威を界隈全体に見せ付けた形となり、全出しを研究していた私にとって大きな自信となりました。
漠然としていた「強くなりたい」という思いはこの頃「雪華流星戦優勝」という明確な目標となって現れ、周りのプレイヤーへの「憧れ」は「尊敬」と「ライバル心」の入り交じった感情へと変化していきました。

ファイナルでは初戦のかいたいさん戦(3/15)では手が良かったにも関わらず負けてしまい、出鼻をくじかれる展開となったものの、その後4連勝し決勝進出となりました。そして決勝(4/30)、かいたいさんにリベンジを果たして優勝し、第2期雪華流星位の獲得に至ります。
勝った瞬間、嬉しさや達成感と同時にプレッシャーも感じました。今まで「追う側」だった私は、この瞬間「追われる側」に入ったのだと。
そして「憧れ」はなくなり、代わりに周りのプレイヤーは「仲間」であり「ライバル」なのだと認識するようになりました。

実力の過信と山積する課題、そして…
雪華流星戦優勝で調子に乗った私は、時期も時期ながら続けて第2期HNP杯・マスプライム杯2021への参加を決めます。
とはいえ、実際のところ私には課題だらけでした。6枚・7枚出しのn枚2n桁が怪しかったり、覚えようと思った10枚20桁の半分も覚えていなかったり、素数のレパートリーが足りず組み切れなかったり…何より一番の課題は初手の7枚出し以上にまともに返せないことでした。
雪華流星戦でも多枚出しで勝負されたことが何度もあり、知ってる素数で返すことは一度もできませんでした。実際にはそのほとんどをHNPで返してしまったため勝負は私の勝ちとなったものが多かったですが、これではどこかのタイミングでツケが回ると感じていました。

が、上記の対策はほとんど取らなかったんですよね。
もちろん間違えた素数を調べたり、使いやすい形をまとめて覚えたりなど最低限のことはしましたが、根本的な解決につながること(7~9枚出しで使いやすい素数の探索など)はしませんでした。(周囲と比べると不十分なものの)それなりには勉強していたこと、良い素数の覚え方を思い付かなかったこと、素数を覚えるよりも実戦で遊びたかったこと…理由は色々ありますが、一番大きかったのは慢心だったと思います。
去年後半~今年前半にかけ、実力が大きく上がっていることは私自身実感しています。一方で、雪華流星戦の優勝は多分に運が絡んでいたことは私が一番分かっていたはずなのに、注目されもてはやされてるうちに、いつの間にか自分の実力を過信するようになってしまっていました。

HNP杯やマスプライム杯が始まっても、上記の傾向には拍車がかかるばかり。
HNP杯予備予選では唯一4戦全勝し1位通過。マスプライム杯予選会(7/17)でも1回戦・2回戦を共にストレート勝利で決勝大会進出。その後のHNP杯本戦トーナメント(8/25)・準決勝(9/18)でもストレート勝利し、2大会連続の決勝進出となりました。
この時点で試合13連勝・セット12連勝の記録を打ち立てており、HNP杯決勝は2冠・無敗優勝(素数大富豪トーナメントでは前例なし)・試合14連勝(記録更新)・セット最大15連勝(14連勝で記録更新)を賭けた大一番となりました。私は当然のように勝つ気でいましたし、またどこか絶対に勝てると思っていた節があります。

9/19、迎えた決勝。結果はご存知の通りカステラさんに敗れ準優勝に終わります。理由は色々ありますが、苦手な初手多枚出しを対策していなくて負けた試合もあり、慢心が仇となってしまいました。
さらに9/25のマスプライム杯決勝大会でも準決勝でnishimuraさんに敗北。半年ぶりに味わった敗北の味となりました。

個人的な話ですが、大した取り柄もない私にとって素数大富豪は初めて人に誇れる特技でした。
大会で勝ち進むにつれ、私は承認欲求がどんどん強くなっていったように思います。試合に勝利しか意味を求められず、勝利至上主義がますます加速。試合結果で一喜一憂し、特に敗北は延々引きずってしまいました。思えば、カステラさんにもnishimuraさんにも1セット目から負けてしまっていました。私の実力不足もそうですが、2つの敗戦は1セット目の敗北から切り替えられなかった精神的弱さからきたものかもしれません。

負けて燃え尽き症候群のような状態になった私は、受験のことも考えて一度引退することを決意します。
皮肉ですが、ある意味負けたおかげで活動休止に踏み切れた部分はあったと思います。

今、素数大富豪について思うこと
やっとタイトル回収です。ここから読んでる皆さん、おそらく多分話の流れは掴めると思いますが、もし気になったらざっと前を読んでみてください。

一時引退を決めた結果、素数大富豪に持つ感情が変化しました。簡単に言えば、少し気楽にゲームできるようになったという感じです。
もちろん今でも素数大富豪をやる時は最善を尽くしているつもりですが、勝たないといけないというプレッシャーや自分の実力への根拠のない自信が薄れていきました。そして、初心を思い出したかのように、自発的にもっと素数を覚えたい・強くなりたい・勝ちたいと思えるようになりました。

色々あって、今素数大富豪について思ってることはこんな感じです。
・勝ちにこだわらなくても、素数大富豪は色んな楽しみ方があっていい
・私は勝つのが好きだけど、それにだけとらわれてゲームを心から楽しめないんじゃもったいない
素数大富豪には私が知らない可能性がまだたくさんあるから、これからもっと知っていきたい
・まだまだ実力が足りない部分は大きいから、これからもできる範囲で強くなる努力をしたい
・やっぱり素数大富豪は楽しいから、受験が終わったらまた本気で取り組みたい!

すごく長くなりましたが、そろそろまとめます。
素数大富豪と出会って1年と約半年、そしてやめきれずにずるずると素数大富豪していたこの2ヶ月、私は素数大富豪を通じてたくさん初めての経験をさせてもらいました。
何かに熱中すること。何かのために本気で頑張ること。好きなことで人から認められること。自分に自信を持てたこと、でもそれを過信しちゃいけないこと。勝つことの喜び、負けることの悔しさ。本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。
本当に多くの時間を素数大富豪に捧げてきましたが、全く悔いはありません。素数大富豪は私の青春でしたから。

昔みたいに素数大富豪を純粋に楽しみたいと思うようになった結果、どんどんやめられなくなっているのはまた別のお話…

最後に
最後それっぽくまとめましたが、長い上に途中が重い…
何年後かに読み返したら黒歴史になりそうで今から怖いです。なんかすごく恥ずかしいし、既に改稿しようかなとか考えてます。
まあでも、気持ちを素直に書いてみるのもたまにはいいのかな。人生でこんなに熱中できたこと、生まれてはじめてでしたから。

最後に、明日はキグロさんが素数大富豪のミニイベントを開いた話です。
素数大富豪のイベント…?今年はonline遊ぼう会と各種大会くらいしかなかった気がするので、イベント報告はとても楽しみです!
どんなイベントだったのでしょうか?明日が待ちきれませんね!

*1:5つ子素数9784xの上位互換をわざわざ覚えてると言うと筋金入りなのがわかるでしょうか。ちなみに9784-A/7/Kはこの形で最大、残り2つは98473/99487。

*2:有名なのは8866-A/3/7/86869や88642-A/7/9/886243など。最近覚えたのだと98664-A/J/K/984667なんてのがありました。

*3:私はこの記事も含めて既に4つを取っており、勉強時間を度外視しても(?)流石にこれ以上取るのは憚られる状態です。内容的にも書くことを思い付きません。皆さんも何でも良いのでぜひ何か書いてください!

HNP杯決勝 vsカステラさん

こんばんは、マリンです!
HNP杯もついに決勝。先日のnishimuraさんとの自戦記*1にも書きましたが、決勝の対戦相手は現HNP杯にして2冠のカステラさん。雪華流星戦で戦った時は2連敗始まりで追い詰められました。その後HNPが出たこともあり3連勝で逆転勝利したのですが、未だに苦しい勝負だったという印象を持っています。
カステラさんが勝つとHNP杯2連覇、私が勝つと雪華流星戦に続き2大会連続優勝、そしてどちらが勝っても2冠。運命の決勝戦、始まります!

1戦目
初戦はカステラさんの先手で始まりました。
マ:(A457799TTJQ)
初期手札はこんな感じ。Kはないものの絵札が4枚と悪くなく、先手なら7TQTJ→57→994Aや1枚引いての57→5-5が狙えそうです。
カ:(A2446789QKK)

カ:D{2} KQ=2^4*2*4A
マ:D{6} %
が、カステラさんは初手からKQ。私の手札にはKが1枚もないため、どうしようもなくパス。

カ:986K7#
KQを軸に組み切られて敗北。手札負けしていたのはそうですが、5枚6桁をしっかり決めてくるあたりは流石カステラさんですね。

2戦目
2戦目は私の先手で始まりました。
マ:(A23455779JK)
初期手札はこんな感じ。絵札2枚とあまり良くはないですが、57が2ペア・KJやKQにリーチなど見るべき点はある手札。
カ:(A2345689TTT)

マ:D{Q} 57[GC]
マ:D{8} 57[GC]
マ:D{6} 6423A
カ:D{K} TTTAK
マ:%
ドローでQを引き、KQが揃いますが残りは57と(379J)。73→KQ→57→9Jなどと組む手もありますが、カマトトでKKが揃う可能性を考えると踏み切り辛い。
というわけでグロタンカット、8を引くものの(3789J)が分からず(98J73だそうです、カステラさんなら知ってたかもしれません)。57がもう1ペアあったので更に出してドローするも、6はあまり嬉しくない。
全出しもありなのですが、57を2ペア使ってしまった状態では手札枚数で遅れてしまうと判断。後に引けなくなり、絵札は3枚しかないですが6423A→98QKJの5-5で勝負に出ました。
カステラさんは当然のように絵札4枚の素数で返してきます。仮に絵札を引いても残りが素数にならないため、カステラさんのミスに期待して引かずにパス。

カ:D{A} 98456A23 P{A33456XX}
カステラさんはドローして8枚に。おそらく知ってる組み合わせ(98654A23が正解)だったと思いますが、あやふやに覚えていたようでペナルティ。

マ:98QKJ#
カステラさんからミスが出てなんとか勝利。タイに戻しました。

3戦目
3戦目はカステラさんの先手で始まりました。
マ:(336667TTJQX)
初期手札はこんな感じ。絵札5枚とかなり良い手札、先手なら6QXTTJ|X=Q→66733と組みたいところ。
カ:(A3445799TJX)

カ:D{7} 57[GC]
カ:D{A} 744TJXA3|X=Q
マ:D{A} %%
カステラさんはグロタンチェンジから8枚出し。
絵札は足り、ジョーカーもあったのですが知ってる素数が見つけられず。仕方なく勘出しを試みますが、ジョーカー選択画面で素数大富豪オンラインの方の画面をスライドしてしまい*2、時間切れになってしまいました…

カ:9A9#
初手8枚出しを決められ、後がなくなってしまいました。ちなみに、9A9と出したのは決勝戦の日付(9/19)を意識してとのこと。

4戦目
4戦目は私の先手で始まりました。
マ:(223445688TT)
初期手札はこんな感じ。奇数が1枚しかなく、全出し以外に手がなさそう。
カ:(334559JJQKX)

マ:D{T} TTT22446883 P{A56778JJQKX}
カ:D{6} JQK3345695JX|X=A#
ドローでさらに偶数を引きます。状況は変わらず、5を残して(合計が3の倍数だったため)全出し。
カステラさんも対抗して全出し。…そしてHNP。
どこかで見た*3展開ですね…HNPする側は気楽(体験談)ですが、される側はなんかモヤモヤします…

ということで、決勝は1-3で敗北。私は準優勝に終わりました。
カステラさん、HNP杯2連覇おめでとうございます!

カステラさん戦を振り返って
決勝がカステラさんとの対戦になることはなんとなく予想していました。それだけに、分かっていても勝てなかったのが悔しいです。
次は勝てるように、敗因をちゃんと分析しようと思います。

1戦目は後手かつ手札負けしていたため、仕方のない負けでした。
また、4戦目は先手だったのでやり方次第では勝てたかもしれません。ですが、手札に偶数が多かったですし、私の戦い方が全出し主体である以上相手のHNPはある程度仕方がないです。
というわけで、2戦目と3戦目を振り返ろうと思います。

まず2戦目。この試合最大の反省点は試合方針がブレていたことです。
1回目のグロタンカットの時点では5を引いてKQ→57→93Jや3を引いてKJ→45Q7、T/J/Kを引いてKTQJ/KJQJ/QKJK→57→9432Aなど狙い筋がいくつかありました。が、もう一度57を出してしまうとその全てが狙えなくなってしまいます。*4ここは73→KQ→98Jとでも組むか、カマトト警戒で潔く全出しする場面でした。
本譜は後に引けなくなり、絵札3枚なのに5-5で組むことに。結果当然のように手番を取られてしまいました。カステラさんからミスが出たおかげでなんとか勝てましたが、課題の残る試合だったと思います。

次に3戦目。知ってる素数がなかった(対戦終わった後振り返っても見つけられませんでした)のもそうですが、それ以上に時間切れにしてしまったことが一番の問題点。
当たる確率は低いですが何かしら出せば素数の可能性はありますし*5、何より雪華流星戦の反省点を全く生かせてないのがダメでした。
今後は時間の管理をもう少し上手くできるように練習していきたいです。

さて、あまり運が良くなかったとはいえ、今回の敗戦は私の実力不足であり、カステラさんが1枚上手であることを示した結果となりました。カステラさんは未だ届かぬ壁であり、尊敬すべきプレイヤーの1人です。今回の試合を通じて、私も少しでも近付けるよう、今後とも頑張って行きたいと思いました。

最後に
正直、どこか勝てると思っていたような気がします。私にとって、今回の決勝戦は記録*6がかかった試合であり、この状況で私が負けるわけないと、謎の自信を持ってしまっていたのです。
それだけに、負けてしまったのは理解はしてても受け入れられない部分があり、なかなか文章が進みませんでした。いつの間に私はこんなに傲慢になってしまったんでしょう?

とはいえ、勝利だけを美化し敗北を受け入れられないプレイヤーに将来性はありません。
今回の負けを少しでも次に繋げたい。明後日25(土)はマスプライム杯決勝大会がありますが、こちらでも同じ思いは絶対にしたくありません。そんな思いで、自戦記最後まで書き上げました。

少し暗くなってしまいましたが、準優勝も良い結果であることは間違いなく、2大会連続で上位入賞できたことは誇りに思います。
そして、先程も触れましたが明後日はいよいよマスプライム杯決勝大会。(準優勝予想が多かったですが)私もたくさんの応援を頂いており、とても嬉しいです!
優勝を期待してくださった皆さんのためにも絶対に優勝したい!誰が相手でも勝つつもりで、恐れず、自信を持って、全力で戦ってこようと思います!

というわけで、今回はここで終わります。
マスプライム杯、私も頑張ってくるのでぜひご覧ください!

*1:リンクこちら→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2021/09/19/195039 ところで、投稿が決勝の10分前になってしまったのですが決勝前にこの記事見た人は一体何人いるのでしょうか?

*2:スマホではジョーカー選択画面が全画面表示になり、絵札を選択する場合はスライドする必要があります。時間に余裕がある時は良いのですが、残り時間が少ない時にスライドに失敗するとまず時間切れになります。 なお、出そうとしていた36Q7XTTJ|X=Jは素数ではなかったのでどのみち負けていました(36Q78TTJだと素数)。

*3:雪華流星戦セミファイナルカステラさん戦→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2021/02/28/232344 、雪華流星戦決勝かいたいさん戦→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/Sekkaryuuseisen/Kaitai-Marin/3

*4:5を使ってしまうとKQが崩れ、3を引けても残りは(48Q)なので意味がない。絵札を引いても(A23489)は3の倍数なので、せいぜい5-5狙いくらいしかできません。

*5:実際雪華流星戦では多数のHNPを出したのでした。これが良いとは思わないけど、ワンチャン掴みにいく姿勢は大事だと思います。

*6:試合最多連勝記録の更新。今回の敗戦により、記録更新ならずもりしーさんと最多タイの13連勝でストップしました。

HNP杯準決勝 vsnishimuraさん

こんばんは、マリンです!
現在開催中の第2期HNP杯も本日の決勝を残すのみとなりました。ここまで、私は予備予選を4戦全勝し、予選1位として本戦トーナメントに参加。本戦トーナメントでも上がってきたはちさんに勝利し、最終勝ち残り者として決勝トーナメントの枠番2(シード)に進出しました。
そして昨日18(土)、nishimuraさんと準決勝を戦いました。今回はその自戦記となります。
決勝前に、もう一度私の試合を振り返りましょう!

nishimuraさんについて
nishimuraさんは第1期蝉王戦を始め、多くの大会で好成績を残されている強豪です。
独特な素数を数多く覚えていて、特に8枚以上の多枚数出しの練度を特徴としています。初手多枚数出しや全出し後の8枚・9枚出しでの組み切りは私も苦手としており、個人的に戦った時も数多く負けています。
大会での対戦は第2期雪華流星戦のファイナルで一度あります。その時は私の運が非常に良く、HNP2回を出したこともあってストレート勝ちすることができました。
若干苦手意識もあり、あまり当たりなくない相手です。ですが、当たってしまった以上今回も全力で戦ってきます!

さて、では自戦記に入ります。

1戦目
初戦は私の先手で始まりました。
マ:(34479TJJQQX)
初期手札はこんな感じ。絵札が6枚あり、先手も相まって非常に良い手札。
n:(A23556688TJ)

マ:9QTQJJ
n:D{9} %
最初97443を素数と勘違い(97463・98443と混同)してQQJXTJ|X=Qを出そうとしたものの、出す直前に3の倍数に気付きます。絵札5枚でも通ると考え、Xを残して9QTQJJ。
想定通り、nishimuraさんは絵札が足りずにパス。

マ:X7|X=5[GC]
マ:443#
手札に恵まれ、1戦目を取ることができました。

2戦目
2戦目はnishimuraさんの先手で始まりました。
マ:(A344889QKKX)
初期手札はこんな感じ。絵札4枚でKも多く、バランスの良い手札。先手なら色々組み方がありそうです。
n:(2223577999TJJ)

n:D{5} TJJ222357799 P{A23566678TTT}
マ:D{4} QKKA3444898X|X=9 P{A34569JJQQKKX}
nishimuraさんは全出し。手札は良いものの、流石に全出し相手に勝てる手札ではない*1ので私も全出しで対抗します。

n:D{4} 57[GC]
n:D{Q} 57[GC]
n:D{A} A729[RR]
マ:[R] D{8} AXX9|X=0|X=0
n:[R] D{5} %
nishimuraさんはグロタンチェンジ2回を挟んで革命。
私の手札はK4枚X2枚があり、強すぎる手札。A回収のために適当にA009を出し*2場を流します。

マ:[R] A33444568889JJQQQKKKK P{AA255777799XX}
全出しして山札を全回収。A3枚とX2枚を手にし、優勢を確立します。

n:[R] T5649
マ:[R] 44887
n:[R] A2283 P{なし}
nishimuraさんは5枚出し。切り札では絶対に勝てるので適当に返して偶数を消費。nishimuraさんはこれに返せず、手番は私に移ります。

マ:[R] D{T} A729[RR]
n:D{5} 8QTJ
マ:D{6} KJQJ
n:D{4} %
革命下でも十分戦えますが、早く終わらせてミスを減らしたいので革命返ししました。
nishimuraさんは最大火力の8QTJを出しますが、KJQJで手番を維持。

マ:8QTA
n:D{9} 9TTJ=A222*334566 P{A244778889TJQK}
マ:KKQK=3*379*XA549|X=A
n:D{J} %
ここでKKQKを軸に組み切ります。8QTAにカマトトされますが、K1枚では絶対に返せません。

マ:57[GC]
マ:665X|X=3#
手札差で押し切って勝利。自分でもびっくりの強運で王手をかけます。

3戦目
3戦目もnishimuraさんの先手で始まりました。
HNP杯では先手を引くことが多かった*3のですが、ここに来て運が落ちてきたでしょうか…
マ:(AAA23379TTQ)
初期手札はこんな感じ。Aが多いのでバラして多枚出しが狙えそうですが、絵札は3枚と少なく組み合わせも悪い。後手の手札としては辛い。
n:(2346778JQKK)

n:D{8} 8J7
マ:D{4} Q9T=T^AAA23347 P{A2556699TQKX}
nishimuraさんは3枚出し。私は手札が悪いため、合成数カマトトしかできません。

n:D{8} QKK2346887 P{23459TJJJX}
ペナルティを合わせてもKKQはおろかKKJすら出せず、万事休したと思っていました。
が、nishimuraさんは手札を組み切れていなかったようで全出し。

マ:D{Q} A729[RR]
n:[R] D{K} X224|X=A P{4568}
絵札の引きは悪かったものの、Aが4枚揃っていたので手番が来るなら悪くない。A4枚を生かして革命します。
nishimuraさんはカマトトし、手札を補充しつつAの上に山札を残す動き。

マ:[R] D{7} TQQTTQK
n:[R] D{8} 5234689
マ:[R] A234657
n:[R] D{J} X234487|X=A P{A2779}
出した時点では組み切れていませんが、とりあえず絵札を減らそうと7枚14桁。nishimuraさんの7枚7桁に偶然覚えていたA234657(A~7の並び替え最小)を返します。7枚の小さい素数を覚えている可能性は低いですし、仮に返されたとしても状況は私が優勢。*4
予想通りnishimuraさんは返せず、私の手番になります。

マ:[R] AXA3|X=0
n:[R] D{T} %
止めの1手。ペナルティ込みでもnishimuraさんはAXを1枚ずつしか持っていないため、絶対に返すことができません。

マ:[R] 6959#
革命下で上手く組み切って勝利。ストレート勝ちで決勝進出することができました!

nishimuraさん戦を振り返って
今回は(今回も)非常に運が良く、大きなミスもなく勝ち切ることができました。反省点もあまりないので、ざっと振り返ろうと思います。
1戦目は絵札を生かして勝つことができました。7QQTXJJ|X=T→4943がより良い手だったとは思いますが、絵札が6枚あるので絵札5枚でも通る確率が高く、きっちり組み切ることができました。
2戦目は言うまでもなく手札が強く、全出しでAの大半を押さえた時点でほぼ勝ち確でした。革命返しの後はオバケも出すことができ、とても嬉しかったです!
3戦目は危ない試合で、nishimuraさんにKKJで組み切られていたら負けていました。nishimuraさんにミスが出たおかげで革命の隙が生まれ、手札差を生かして勝ち切ることができました。重くなりそうなTやQをまとめて処理できたのが大きく、勝ちに直結したと思います。

さて、HNP杯では運の良い試合が多く、勝てて当然の手札を何度も引いています。
いつ運がなくなってしまうのか…それが今日の決勝戦ではないことを祈りたいと思います。

最後に
朝起きてから、ずっと緊張が止まりません。
決勝の対戦相手は今までにいくつものタイトルを獲得し、素数大富豪トーナメントで現在2冠のカステラさん。決勝戦がこのカードとなることは、お互いになんとなく分かっていたのではないでしょうか(私は予備予選1位が決まった時から、ずっとこうなることを予感していました)。
正直戦いたくありません。ですが、ここまで戦ってきた人達のためにも絶対に優勝したい!今日の決勝戦、力を出し切って正々堂々戦ってこようと思います!

第2期HNP杯、決勝はこの後20:00からです。
皆様ぜひご覧ください。

*1:実際にはnishimuraさんの手が悪いので9QQKX|X=KやKQKが通りました。結果論でしかないのでここは全出しで良かったと思います。

*2:ここでX2枚使ったのは、後の全出しと合わせ観戦者目線でゲームを分かりやすくするためで深い意味はないです。A3枚X2枚が見えているため、ここはAA00台以下の素数なら絶対に通ります。

*3:予選+本戦12戦中、10戦で先手を引いています。

*4:例えばA234657にX234547|X=Aで返されても、AXA3699|X=0に出会えれば私の勝ち。AXA5699|X=0等でミスしても山札のAが回収できA3枚+XvsA0枚の勝負になる上、nishimuraさんは枚数が足りなくて全出ししてもA1枚しか回収できません。

マスプライム杯2021 参加記録(前編)

こんにちは、マリンです!
7/17(土)、マスプライム杯2021のオンライン予選会*1が行われました。私はヤスナさん・完全数さんと対戦し、2連勝で決勝大会に進出することができました!
最近書く内容もなく、忙しいこともあってブログが放置気味です。そこで、大したことは書けませんが今回はオンライン予選会の感想記事をあげることにしました。*2

大会前にしたこと
マスプライム杯は2016~2018年に行われたMath Power杯、2019年に行われたマスパーティ杯の後継大会で、2020年から行われています。
年に一度ですが大会の規模は最大で、素数大富豪大会としては最も権威あるものと言えます。

私は昨年のマスプライム杯が初参加。その時はまだ初心者に毛が生えた程度の実力だった上、1セット目に反則負けをしてしまったこともあり、1回戦敗退となっています。
そのため、今年はリベンジしたいという思いが強く、大会に向けて色々な素数を…全然覚えていません。…言い訳じゃないんですが、リアルでは受験生なので忙しかったんです。*3
ですが、これでは締まらないので、昨年の年末から今年にかけて覚えた素数のことでも書いてみます。

昨年末以降、覚えた素数は大きく分けて以下の3種類です。(実際には他にも覚えようとしていますが、あんまり真面目にやっていないので今でもあやふやです…)
①5枚5桁・6枚6桁
②10枚10桁・10枚20桁
③my素数(ハルジオン素数・群青素数・隠し玉)
1つずつ解説していきます。

①5枚5桁・6枚6桁
主に雪華流星戦のセミファイナル・ファイナルに向けて覚えました。といっても、手を付け始めたのは昨年のかなり早い時期*4で、その延長線上として知識の定着・補充を中心に行っています。
試合中に分からない組み合わせがあったらメモしておき、それを後から調べて周りの素数(例えば、偶数を4枚使う素数だったら偶数部分を固定して奇数だけ入れ替えた素数など)と一緒に覚える、みたいなことを繰り返しました。その甲斐もあり、今では5枚5桁は不自由なく使えますし、6枚6桁も相全出し後のレパートリーには困らないくらいにはなったでしょうか。

②10枚10桁・10枚19桁・10枚20桁
昨年の年末から覚え始めた素数です。昨年は戦い方がオバケ一辺倒であり、全出し後絵札が多くてもKが少ないとあっさり負けてしまうことが多かったように思います。
そこで、全出し後に絵札が9枚以上ある時は10枚10桁→10枚19or20桁→4~5枚で勝つ流れを思い付き*5、10枚出しを重点的に覚えることにしました。

といっても、10枚10桁は5枚・6枚のようにただがむしゃらに覚えられるような代物ではありません。そこで参考にしたのがはちさんの覚え方。
https://twitter.com/82JQ7/status/1344482308544368641
この方法だと揃いやすく見つけやすい、さらに覚えやすい。この回答にヒントを得て、いくつか10枚10桁を覚えました。
覚えた形*6は、
a. (A~9)+数札1枚(6個)…揃う機会はかなり多いと思ったので、最大奇数にこだわらず全て覚えています。
b. (A~9)+数札2種2枚−数札1枚(6個)…上の回答で上げられていた形ですが、全て覚えると量が膨大になって混同すると考えたので量は少なめ。
覚えたのは数札2種が両方偶数のパターンです。
c. (A~9)+数札1種2枚−数札1枚(11個)…使う機会は基本的に相全出し後を想定しているため、多少は被る札もあると考えこの形を重点的に覚えました。*7
bの形に比べ、増やす札と減らす札の2種を覚えれば良いのが利点。確率的に少し揃いにくくなるのが難点です。

改めてまとめると、覚えたの23個しかなくてびっくりしてます。想定していたのは絵札が多い時の組み切りだけでしたが、その他にも初期手札で揃えば勝負札になったり、相手の枚数が少ない時に自分の手札を減らすのに使えたりと、万能に活躍してくれて本当に覚えて良かったと思いました。

そして切り札ですが、19桁と20桁を合わせても7個しか覚えていません。
色々*8調べてはみたのですが、あまり良い覚え方を思い付かずあやふやなものが多数。使ってるうちに覚えるかなと思っていたのですが、どちらかというとこの7つをなんとかして使うことの方が多く*9、結局定着していません…。
覚えたのは、
a. KQJJJTTTTJ/KQQQQJTTTJ…最大奇数が素数となる形。組み合わせだけ覚えれば良いから楽なのは10枚10桁と同じ。
b. KKQTJJTTJJ/KKQQQJTTJJ…6枚12桁+TTJJの形。注意点として、KKQQTJTTJJは素数ではありません。(KKQJJTQTTJが素数ですが、私も今まで忘れてました…)
c. KKQJQTTTTJ…KQJJJTTTTJと後半が一緒なので、気付いたら自然に覚えていました。
d. 9KKQQTTJJJ/9KKQQTTJQJ…19桁で覚えたのはこの2つ。形が似てて覚えやすく、全体的にバラバラなので使い勝手は良いです。

覚えた量自体はそこまで多くないですが、状況を絞ったことと10桁に揃いやすい素数を選んだことにより、場が整った時には強力な勝ち筋となりました。

③my素数
私の欠点は昔から多枚出しに弱いことにあり、それを補うためにmy素数は欲しいと以前から考えていました。
最初は人の調べたmy素数を真似するのが手っ取り早いと考えたのですが、全然頭に入りませんでした。なんていうか、気乗りしないんですよね。

という感じで長らく放置してきましたが、転機は今年の初めに突然訪れます。
https://twitter.com/Marin_PrimeQK/status/1347555805818626049
ハルジオン素数
そう、昨年の紅白以来私はYOASOBIにハマっていました。そこでふと「YOASOBIの曲名をmy素数にすれば良いんじゃない?」と思い立ちます。そして、最初に最も語呂が付けやすく使い勝手も良さそうなハルジオン(864T)を選びました!
https://youtu.be/kzdJkT4kp-A
↑せっかくなのでハルジオン宣伝します!夜に駆けるしか知らないって人、本当にもったいないですよ!

覚えたのは、
a. (864T)+1枚(5個)…864Tから始まらない68T4A/84T6-9/Kも合わせて覚えています。最小のハルジオン素数は864T3(ハルジオン3曲)。
b. 864T+2枚(10個)…6~7枚出しとして使うので、勝負札よりもラリーに使うことが主。
c.864T+絵札3~4枚(9個)…後ろに絵札を付ける形は単純に数が大きくなるほか、Aを使ってバラすこともできるため、使いやすそうと思って覚えました。
d.864Tから始まる4つ子素数(3種×4+1個)…9枚出しまでの4つ子素数(864T222x/864T9846x/864TQ789x)と単体でも素数となる864TQ789を覚えています。
どれも覚えやすい上、偶数多めで使いやすいと思ってます。

群青(94T)素数も同じ方針で探していますが、こちらはまだあまり覚えていません…ハルジオンと並ぶくらい使えるようになる日はくるのでしょうか。
https://youtu.be/Y4nEEZwckuU
↑群青も宣伝しておきます!

他の人のmy素数を覚えようとした時とは違い、頭にすっと入ってくる感覚は驚きでした。「ハルジオン素数を使いたい!」って気持ちの強さが、記憶力にまで影響を与えるのでしょうか?
ぜひ皆さんも、ハルジオン素数とは言わないので(もちろんハルジオン素数に興味があるならぜひ覚えて欲しいです!)何か思い入れのある文字列を見つけ、オリジナルのmy素数を覚えてみてください!

なお、「隠し玉」と書いたのは3TKさん対策で覚えた16~19枚出し素数のことなのですが、これについてはまた別の機会に。*10

色々な素数を覚えて準備万端、後は当日を待つだけ…!

大会観戦記
マスプライム杯、今年も見どころがたくさんありましたね!
いくつかに絞って、思ったことを書いていきます。

①試合
色々な試合がありましたが、特に盛り上がりを見せたのはタカタ先生の試合でしょうか。1戦1戦に時間がかかったり、傍から見てて何が狙いか分からなかったり、それでいて本人から解説がなかったり…そんな謎めいた「タカタシステム」ですが、チャット欄が面白いこともあって何故か目が離せない。はちさんとタカタ先生の試合、見ていたいのに自分の試合の時間がきてしまって泣く泣くYouTubeを切ったのを覚えています。
それ以外にも熱い試合がたくさん見られました。印象に残っているのはnishimuraさんvsカステラさん、ささらさんvsかいたいさん、もりしーさんvsなきゃのさんなどです。強い人同士の試合はやはり見応えがあり、短時間で見られる上に満足感も十分です。

②解説
多くの試合に解説がつくのもマスプライム杯のポイントです。オンライン対戦では手札の中身や手番中の様子が見えませんが、その時間を様々なトークで繋いでくださり、飽きることなく試合を見続けることができました。
トーク自体も面白く、参加者のプロフィールを楽しく紹介*11したり、解説同士のかけあいが見られたり*12、名言(迷言?)が生まれたり*13、言葉では語り切れません。
そして試合の解説。参加者の力量に合わせて適切な解説がなされていたと思います。素数に対する造詣も深く、またチャットから必要な情報を拾って解説に組み込む能力もさすがの一言でした。
初心者からコアなファンまで誰もが楽しめる、素晴らしい解説でした!

③マスぴよ杯
私は参加も観戦もしていませんが、マスプライム杯トーナメントと同時並行で1回戦敗退者向け企画「マスぴよ杯」が行われました。(配信はされていません)
素数大富豪の腕を競って勝者を決めるというコンセプト上、大会では敗者が付き物です。特にマスプライム杯は完全ノックアウト式なため、半数の人は1戦しただけで終わってしまいます。
そんな人達のための裏大会がこのマスぴよ杯。配信なしのゆるい環境でわいわい素数大富豪を楽しめ、素数大富豪をもっと好きになれる、そんな場が提供されていたのではないでしょうか。
Math Power杯系列の大会は素数大富豪大会としては最大規模であり、普段は素数大富豪をやらない人や初心者の皆さんも多く参加されます。そんな人達の交流の場として、マスぴよ杯は非常に良い取り組みだったと思います。

(ちなみに、私は絶対に決勝大会に進出する!という気概でマスぴよ杯には申し込みませんでした)

自戦振り返り
さて、私の試合についても触れておきましょう。
今回対戦したのはヤスナさん(1回戦)、完全数さん(2回戦)。お2人とも一緒に対戦する機会は少ないため、とてもワクワクしながら試合を迎えました。

①vsヤスナさん
1セット目は私の先手。初期手札に絵札が2枚しかなく、知ってる多枚出しもなかったため全出ししました。が、絵札があまり増えず(全出し後もわずか5枚)厳しい。
相手が4枚出しのペナルティを受け、手番が回ってきたところで山札を全回収。1枚出しに対してXで手番を取り、グロタンチェンジでXを引き戻したところではっきりと良くなりました。
その後は10枚出し2回で手札を減らし、残りも5枚・6枚・7枚と分けて組み切ることができました。
2セット目はヤスナさんの先手。相手の4枚出しに対し、今回も手札があまり良くなかったので合成数カマトト。相手の時間切れで手番が回ってきたので4枚出し3つとKKJQに分け、最後はオバケ上がりできれいに勝つことができました。
初期手札は良くなかったものの、両方とも安定感のある勝ち方をすることができて良かったです。

②vs完全数さん
1セット目は私の先手。手札は57とmy素数の94TKJQJ(正確には94TA3JQAX)に分けられる勝ち確札。考慮時間終了後、わずか10秒で勝負が決しました。上述の通り群青素数はあまり覚えていないのですが、これはKJQJ軸の二刀流に使えるため覚えており、結果としてとても気持ち良い勝ち方をすることができました!
2セット目は完全数さんの先手、初手5枚出しをしてきました。8XJTJ|X=Qや9TXJJ|X=Qがあったため応戦も視野に入るのですが、完全数さんは二刀流やブラフをしてくるイメージがあまりないので今回も合成数カマトトを選択。
相手は1枚引いて4-4に組み替えてきます。Kを使ってることから後ろは最低4枚8桁が濃厚、しかし私にはKが1枚もない。オバケを出そうにもAや7が足りず、苦肉の策ながらXを使ってKJQJを出すしかありませんでした。*14
手番は取ったものの手札はまだ20枚以上、しかも相手はかなり絵札を残している可能性が高い。時間に追われて10枚出しをするもその後は無策。次の手に窮していたところ、なんとグロタンチェンジでKを引きます!これでTTQTQKがバラして出せるようになり、しかも残りが96763!最後は引きに恵まれ、ギリギリながら勝利することができました。
結果的に勝つことができましたが、完全数さんの残り手札全てを絵札と考えていたので、Aはなくても数札で押し切れるとみて革命をした方が良かったと思います。冷静な判断ができなかったのは反省点。

③雑記
せっかくの大会試合だったので、試合中も余裕がある時はチャットをしてみました。後からYouTubeで見返したところ、結構多くの反応があって嬉しかったです。特に、ヤスナさんとの1セット目の「マリンシステム」*15では多くの被害者?が出てきてちょっと面白かった。
解説もしてもらいましたが、私の試合に限らずですがとても良かったです。ヤスナさんとの試合では右側だったのでメイン解説ではなかったのですが、2セット目のオバケ上がりしたシーンを拾ってくれたのは最高でした!
完全数さんとの試合は左側でメイン解説、私の経歴やプレイングを分かりやすく解説してくださいました。2セット目で上がり切った時には私の実力が絶賛されていて、嬉しいけどたまたまなんだよね…と少し複雑な気分になったとか。

④出した素数
f:id:MarinnoNikki:20210719201904j:plain
出した(素)数一覧をまとめてみました(以前ツイートしたのと同じです)。
群青素数や色々覚えた10枚出し、そして大好きなオバケも出すことができました!6枚12桁も間違えずに出せましたし、個人的には良い試合ができたと思っています!
ハルジオン素数やoverKKQKJを出せなかったのは残念ですね、決勝大会では出せると良いな…(両方ともヤスナさんとの1セット目ではチャンスありました)

総じて、非常に楽しく試合をさせてもらいました!決勝大会でも、楽しみつつ勝てるように頑張ります!

決勝大会進出者
さて、決勝大会ではオンライン予選会を勝ち抜いた8人が、優勝を目指してさらにハイレベルな試合を繰り広げることになるでしょう。
ここでは、進出者8名を主観を交えて*16軽く紹介しようと思います。(追記:「」内はキャッチコピー)

Aブロック勝ち上がり…OTTYさん「8QT素数で優勝を狙う」
言わずとしれた実力者で、昨年のマスプライム杯の準優勝。オンライン・オフラインの区別なく多くの大会で好成績を残されています。
全出し・overKJQJ・多枚出しなどの先駆者で、当時は何年も先を行っていると言われていたとか。
オンライン予選会ではななみさん・巨大なナメクジさんと対戦し、共にストレートで危なげなく勝利を掴まれています。個人的には、手札を増やした相手に9JTKKで勝負を挑んだ度胸に感服しています。

Bブロック勝ち上がり…はちさん「三度の飯より合成数
昨年もマスプライム杯ベスト8に進んだ強豪の一角。その他、札幌杯ライト級で優勝を果たしています。
合成数出しを多用する方で、特に「a=2b」の形の合成数を見つけるのがとにかく早い。第2期雪華流星戦では大会初となるHNC(合成数出しでの出会い)に成功し、大きく場を沸かせました。*17また、6枚出しに対する造詣の深さでも有名です。
オンライン予選会ではロベピさん、タカタ先生と対戦し、どちらも2-1で勝利を収めました。タカタ先生との対戦は50分にも及ぶ熱戦となり、前述の通り大きく盛り上がりを見せた1戦となりました。
(追記)はちさんも自戦記を書かれたのでこちらもどうぞ→https://hachi-2718.hatenablog.com/entry/2021/07/25/223501
https://hachi-2718.hatenablog.com/entry/2021/07/31/174541

Cブロック勝ち上がり…nishimuraさん「cpuの中の人」
昨年もマスプライム杯でベスト8に進んだ超強豪。第1期蝉王戦優勝を始め、やはり数多くの大会で好成績を残されています。
現環境では数少ない8-8-8・9-9-6といった組み切りのできる方で、私と戦った時もいつの間にか負けているということがよく起きます。また素数の覚え方が独特なことでも有名で、なんでこんな素数覚えてるんだろう?と思うこともしょっちゅう。
オンライン予選会では二世さん・カステラさんと対戦し、共にストレートで勝利を収めました。特にカステラさんとの試合は、ブラフを的確に決めたり、長考の末に5枚出しで上がり切ったりと、nishimuraさんが強豪たる所以をまざまざと見せつけた1戦でした。

Dブロック勝ち上がり…ささらさん「北海道のニューホープ
第1期・2期蝉王戦のベスト8。その他の大会でも追い詰められた後に際どく予選をくぐり抜けることで定評があります。(私の勝手な感想)
最近はめきめきと実力を伸ばしていて*18、昨年は1回戦敗退というところから今年は決勝大会進出を果たしました。第2期蝉王戦ではもりしーさんを、第2期雪華流星戦ではOTTYさんを、第2期HNP杯ではnishimuraさんをそれぞれ破っているため、優勝候補と言っても過言ではないでしょう。
オンライン予選会ではtsujimotterさん・かいたいさんと対戦し、2度のHNPに恵まれたこともあって共にストレートで勝利。特にかいたいさんとの試合は見ていてとても興奮させられる1戦でした。
ささらさんも自戦記を書かれているのでこちらもどうぞ→https://sasara-snkw.hatenablog.com/entry/2021/07/19/120000

Eブロック勝ち上がり…マリン「オンライン時代の申し子」
はい、私です。色々*19あって、第2期雪華流星戦優勝しました。昨年は1回戦敗退でしたが、今回は決勝大会まで辿り着くことができました!
得意戦術はoverKJQJです。過去に色々研究していたこともあり、オバケの安全圏は誰よりも早く見抜く自信があります。最近は9~10枚出し・ハルジオン素数などもよく使っています。
オンライン予選会ではヤスナさん・完全数さんと戦い、共にストレートで勝利しました。反省すべき点もありましたが、自分としては上手くやれた方ではないかと思います。この勢いで、優勝まで駆け上がりたいと思います!

Fブロック勝ち上がり…巽さん「初出場でベスト8進出」
私の全く別界隈での知り合い。素数大富豪を宣伝していたら興味を持ってくれたので、ダメ元で大会参加を打診したところ、追加募集期限のギリギリでエントリーしてくださいました。
オンライン予選会ではyokoさん・コロちゃんぬさんと戦い、共にストレートで勝利を収めました。2回ほど出会いがあったとはいえ、初参加での決勝大会進出は快挙でしょう。私としては、色んな素数大富豪のプレイングを見たり素数大富豪プレイヤーと交流したりを通して、より素数大富豪に興味を持って欲しいと思って誘っただけだったので、正直勝ち上がりは驚きました。
決勝大会ではどんな試合を見せてくれるのでしょうか。昨年の私以下の素数大富豪歴でありながら、既に4枚出しにまで手を伸ばすあたり、非常に将来有望なプレイヤーだと思っています。

Gブロック勝ち上がり…もるぴかさん「運も実力の内」
数多くの大会参加経験を持つプレイヤー。今回はその甲斐あって決勝大会進出となりました。
オンライン予選会ではしじみぷっちょさん・3TKさんと対戦し、それぞれ2-0・2-1で勝利を収めています。昨年のマスプライム杯でベスト4となった3TKさんを破ったとのことで驚きです。
実は対戦経験がほとんどなく*20、実力は掴みかねています。3TKさんを倒した方とのことで、もし当たったら敵を取るつもりで臨ませて頂きます。

Hブロック勝ち上がり…もりしーさん「優勝しかしたことない」
紹介必要なんでしょうか、Math Power杯系列大会で現在4連覇中の絶対王者です。
あらゆる方面の素数を平均以上に使いこなし、この人の苦手分野はなんだろう?と思わせる強プレイヤー。そしてMath Power杯系列大会では運に味方されることでも定評があります。*21
オンライン予選会では昨年優勝ということでシードスタート。そして、持ち前の運の良さと高い組み切り能力でなきゃのさんに2-1で勝利、今年も決勝大会へ進出しました。5連覇…させませんからね!

(軽く紹介と言ったのに全然軽くならなかった…)
こんな人達と戦うのかと思うと怖いですね。ですが、私もこの1年で大きく成長し、名立たる強豪の間でも互角に戦えるまでになりました。何より、これだけ強い方々とオフラインで会うことができるというだけでも感無量です。
自信を持って、楽しんで、そして優勝を取りにいきます!

最後に
今回はものすごい長文となってしまいました。最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
題名は「最後に」ですが、戦いはまだ終わっていません。来たるべき9/25(土)、決勝大会で悔いのないよう全力で戦ってきます!
皆さん、ぜひ応援よろしくお願いします!

さて、1つだけ自分への戒めを引用してこの記事も終わらせて頂きます。
「リアルでは受験生なので」
素数大富豪もほどほどに勉強しなきゃ…

*1:配信URLこちら→https://youtu.be/iVav71G3S3s

*2:なお、前編とありますがオンライン予選会の記事はこれ1つです。後編は決勝大会後に感想記事を書こうと思ってます!

*3:言い訳です。あなた勉強せずにずっと素数大富豪オンラインで遊んでたよね?

*4:確か昨年のマスプライム杯の少し前

*5:10枚出しを選んだのは上がり札を考慮してのこと。9→9→6~7では上がり札の難易度が高く、せっかく知ってる素数を見つけられても組み切れない可能性が高まります。その点4~5枚出しは既存の知識で対応できる範囲が広く、より少ない負担で勝ち筋を増やせると考えました。

*6:ここには載せませんが、希望があれば素数表はお渡しできるのでDMください。

*7:余談ですが、今では9枚出しの(A~9)+数札1枚−数札1枚で最大奇数が素数になる形(11個)も覚えています。

*8:具体的にはK2枚以内で作れる10枚20桁は全て

*9:Xがある場合、最大素数にこだわらなければどれかの素数を作れることはかなり多い印象です。おそらく、KKXとあった時は絵札が多くても10枚攻勢を選択することが少ないためでしょうか。

*10:と言っても、実戦でも何度か使っているためご存知の方もいるかと思います。種明かしはご遠慮ください。

*11:色々ありましたが皆さんは何が好きでしたか?私はなきゃのさんのスマホに触れる機会があったらQTJK素数のデータを全部もらおうと思います!

*12:けんさんのカマトト、楽しかったです笑笑

*13:overKJQJチャンス=おばちゃんがツボでした。私もオバケネイティブ世代と言われたからには、これからもおばちゃんを制していかないといけませんね!

*14:カマトト後のドロー順は(確か)A→7→7→K。この時点でKQJJの素因数は揃っていません。

*15:タカタシステムに対抗して言ってみただけ。本人もどんな戦術なのか分かってないです。

*16:客観的な紹介はそのうちカステラさんがしてくださるでしょう→追記:紹介記事出ました!https://graws188390.hatenablog.com/entry/2021/09/21/182021

*17:その時のはちさんのツイート→https://twitter.com/82JQ7/status/1368916417538449414

*18:ささらさんいわく、私に影響を受けたとか。私がきっかけで素数大富豪のレベルがまた1段上がったのだと思うと本当に嬉しいです!

*19:HNP多発。詳しくは過去に投稿した自戦記をご覧ください。

*20:一度だけ理科大素数大富豪同好会の活動でご一緒しましたが、その時は2人対戦ではなく4人対戦でした。

*21:なお、最近の私も相当運が良いです。これは私がもりしーさんを倒す前触れではないでしょうか?

雪華流星戦決勝 vsかいたいさん

こんばんは、マリンです!
ブログの更新まで大分間が空きました。この間、私はファイナルを4勝1敗で終え*1、ファイナル2位として決勝に進出することになりました。
決勝の相手はかいたいさん。セミファイナル*2ではフルセットの末(出会いによって)勝つことができましたが、ファイナルでは試合展開の読みが甘くストレート負けを喫しています。かいたいさんはその勢いのままファイナルでは5戦全勝を上げ、最終決戦の相手として私の前に立ちはだかることとなりました。
私にとってはまさに因縁の対決。第2期雪華流星位を賭け、決勝で激突します!

1戦目

初戦は私の先手で始まりました。
マ:(AA235578JQQ)
初期手札はこんな感じ。絵札は3枚でKもないためあまり強くないですが、A2・A3をQ・Kと見れば何か出せるかもしれません。
か:(A67799TTJKX)

マ:D{Q} 57[GC]
マ:D{K} A3KQQQJ
か:D{2} 96KTXTJ|X=Q P{56789TJ}
グロタンチェンジで絵札を2枚引き入れます。絵札は5枚となり手が化けました。
始めはQQQJを軸に組み切ることを考えていましたが、Aでかさ増しすれば6枚12桁をバラして出せることに気付き、A3KQQQJ→852Aと組みます。
かいたいさんは絵札は足りていたものの、素数ではなくペナルティ。

マ:852A#
ひやっとしましたが無事初手7枚出しを通して勝利。絵札5枚あるとやはり心強いですね。

2戦目

2戦目も私の先手で始まりました。
マ:(34678899TQX)
初期手札はこんな感じ。絵札はあまり多くないものの、4つ子素数の864TQ789x*3が揃っており、私にとっては引きが良い手札。
か:(A23446789KK)

マ:3
か:D{K} K
マ:X[IN]
選択肢は大きく分けて4つ。
①864TQ7899→残り
②2枚出し→カマトトに864TQ789x
③3枚出し→カマトトに864TQ789
④3→X→864TQ7899
①は出会われる可能性もある上、かいたいさんなら知ってる素数で返してきてもおかしくない。②や③は相手依存な上失敗時のリスクが大きい。
ということで④のルートを選択。かいたいさんがXを持っていても出し渋る可能性はありますし、仮にXを出されても組み切れなければ私カマトト→かいたいさん全出し→私全出しでXを回収する狙いもあります。
かいたいさんはXを持っておらずKで対抗。予定通りXを出して流します。

マ:864TQ7899#
結果的に最善のルートを取ることができました。幸先良く2連勝し、優勝に王手をかけます。

3戦目
3戦目はかいたいさんの先手で始まりました。
マ:(A2235567JKX)
初期手札はこんな感じ。KKJ+57が揃っており、先手ならほぼ勝ちを確信する手札ですが、後手なので相手の出方次第ですね。
か:(23366789TQK)

か:D{9} 3693698QT72K P{A4446899JJQK}
かいたいさんは手札を組み切れなかったようで全出し。無難なのはこちらも全出しすることですが…

マ:D{8} 223
か:D{T} KKJ
マ:%
ここで8をドロー。2が2枚あるのでKKQを持たれてる可能性が低いことに加え、カマトトされても3枚二刀流の応用で57→865KAXJ|X=0と上がれるのを確認し、223→KXJ|X=K→57→658Aと組みます。
かいたいさんはKKJを出して止めてきます。ドローするとかいたいさんが全出しした時に2を回収されて負ける可能性があるので引かずにパス。

か:D{J} 94329386869
マ:%
かいたいさんは11枚出し。少なくとも1回はされると思っていました。
手札が9枚なのでパスしかできませんが、この次は全出しされてもKKJに届かないのでドローしても良かった。

か:D{5} 57[GC]
か:D{K} 44TA
マ:D{7} 8KXJ|X=J
か:KJQJ
マ:%
かいたいさんは57から4枚出しをしてきました。
カマトトしても20枚にしかならない上に2や3が多く流れてるためオバケが揃う可能性が低そうなこと、J・Kの枚数的に4枚8桁は揃いにくそうなこと、かいたいさんが既に絵札を4枚使ってること、私の絵札を3枚と見るなら8QTJくらいでも勝負できそうかつ7が見えてないので57を使ったブラフの可能性もあることなどを考慮し、8KJJで勝負を選択。*4
が、かいたいさんが持っていたのはKJQJ。私から見えていないJ・Kを全部持っていたみたいです。

か:6QT9#
上手く組み切られて敗北。1セット返されてしまいました。

4戦目
4戦目もかいたいさんの先手で始まりました。
マ:(A3455679JKX)
初期手札はこんな感じ。3戦目と似たような手札、3枚出しとかこないかな?
か:(223344799TJ)

か:D{7} 234234T9J797 P{AA36889TTQKK}
マ:D{5} KXJ545A35679|X=K#
かいたいさんは全出し。この展開、さっきも見ましたね…

最初はKKJを軸に組むことを考えました。
が、ここでセミファイナルのカステラさん戦を思い出します。2連勝後、全出しに全出しを返さなかったら2連敗。最後は出会われて敗北。*5
ここで全出ししなかったら負ける。次の勝負は出会われる。そう直感した私は、考えるのをやめて全出ししました。
…すると出会いました。決勝戦はあっさりとして、それでいて劇的な最後を迎えることになりました。

というわけで優勝しました!Winning Primeは131311545135679です!

かいたいさん戦を振り返って

この勝利、カステラさんが私にくれたものだと思ってます。あの時にカステラさんのことを思い出せたから勝てたんです。それから、カステラさん戦の4戦目、もしカステラさんが全出しをしていたら出会われて負けてたのかな?そんなことも思いました。

冗談はさておき、真面目に振り返ります。
4戦目については特にないです。HNP!
1戦目・2戦目はともに先手と手札を生かして勝つことができました。
1戦目はかいたいさんにも勝つチャンスはあったものの、7枚12桁のような中途半端な桁数はあまり覚えないので通すことができました。また2戦目は結果論勝ち確でしたが、そうでなくても極力リスクを減らした勝負ができたと思います。
というわけで、ここでは3戦目を反省しようと思います。

まず後手3枚出しについて。
AXを残せていたためKKJ→革命には比較的対抗しやすい手札だったとは思いますが、絵札がぴったり3枚だったのでかいたいさんに多くの絵札が渡っていることが想定できます。絵札が7枚以上あった場合、今回のように枚数を変えるだけであっさりKKJで対抗はできなくなります。かといって、そこからカマトトするのでは後手に回ってる感が否めません。
またかいたいさんが多枚出しに長けていて枚数攻勢を得意とすることを考えると、自分から手札を減らしてしまうのは分が悪かったようにも思います。
とはいえ一概に悪手とも言い切り難いのが難しいところ。私との相性・あるいはかいたいさんへの相性は良くなかったなと感じます。

次に44TAへの対応ですが、上にも書いた通り私はかいたいさんの手札を低く見積もって返すことを選択しました。
が、ここでTを使っていることを考えると後ろは最低4枚8桁であることは予想できた気もします。理論上切り札が8QTJや8QTKならTは不要ですが、その場合5枚9桁・6枚10桁などより安全なルートが存在します。それを考えると、8KJJで通るのはほぼブラフの場合に限られます。
とはいえ、前述した通り2や3が多く流れていることを考慮するとブラフに賭けるのもなくはないような気もするし…明確な正解は決まりません。正解のない問いに答えを出さなければいけないのもまた素数大富豪の難しいところですね。

さて、総じて今回は自分の実力の中ではベストを尽くせたと考えています。その一方でかなり手札が良かったのも間違いなく、4戦目のHNPも合わせてとても運に恵まれていたと思います(これ毎回言ってる気がする)。
古参の皆さんに比べるとまだまだ素数量も少ないし、戦略も甘いと思います。ですが、雪華流星戦優勝という結果は素直に嬉しいし、誇りに思っています。

改めまして、第2期雪華流星位獲得しました!
私マリン雪華流星は、今後とも強くなれるように努力していこうと思います!

最後に

今回の優勝、私自身びっくりで未だに信じられない思いでいっぱいです。
始めて1年少々の私が優勝できたことは、素数大富豪を始めたばかりの、あるいはこれから素数大富豪を始める多くのプレーヤーの希望に少しはなれたんじゃないかな、って勝手に思っています。
去年のアドカレでも少し書いた通り、今の素数大富豪環境はどうしても狭き門になりがちです。その一方で、これだけ夢中になれるゲームもそうそう存在しません(と私は思います)。
今回の勝利が、素数大富豪の普及にほんの少しでも貢献できたなら、私にとってこの上ない喜びです。

ここで終わっても良いのですが、最後に一つだけ。
今回の大会、多くの方が全出しの強さを再認識されたと思います。この全出し、初心者にとっては躓くポイントとなりがちな一方で、最低限の素数さえ覚えれば*6むしろ「素数量が少ない人ほど全出し戦の方が戦いやすいのでは?」と感じています。
初期手札はやはり少なく、自分の覚えている素数を見つけるのはなかなか大変です。一方で全出しすればある程度覚えている素数は見つかりますし、素数量が多少少なくても戦い方次第(例えば私のオバケとか)で勝負になるのではないでしょうか。
それと同時に、古参の方々の全出し比率が比較的低いのは単に嫌ってるからというわけではなく、手札から知ってる素数を見つけられる確率がある程度高いからなのではないか、そんなことも思いました。
でも今後、8枚・9枚でも平気で返されるようになってくれば…そこで全出しが一段と評価されるんじゃないかな?

お付き合い頂き、ありがとうございました。
今のところ、第2期HNP杯では(決勝トーナメントに進めた場合を除いて)自戦記は書かないつもりでいます。が、これからも素数大富豪を頑張っていくという気持ちに変わりはありません。
皆さん、第2期HNP杯も楽しみましょうね!

*1:対戦相手の皆様、手札記録にご協力頂きありがとうございました。そして結局自戦記を書くことができず大変申し訳ありません。

*2:リンクこちら→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2021/03/15/203017

*3:ハルジオンクイーン789x。1の位を取った864TQ789も素数です。

*4:頑張って言語化しましたが、試合中は「カマトトしてもダメそうだしブラフとかもありそう」程度にふわっと考えていました。

*5:カステラさん視点で書いています。私視点はこちら→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2021/02/28/232344

*6:4枚出しまでを想定しています。この時点でハードルが高い…

雪華流星戦自戦記⑥ vsかいたいさん

こんばんは、マリンです!
雪華流星戦、いよいよファイナルが始まりました!私もセミファイナルを突破できてしまったので、せっかくなら決勝までいきたいですね!

さて、今回も雪華流星戦の自戦記を書いて行きます!今日はセミファイナル4、vsかいたいさんの記事になります。
…ごめんなさい、カステラさん戦の自戦記*1を書き終えた達成感と見返すたびに出てくる反省に押し潰され、勉強を言い訳*2に書くのをずっと延期してきました。試合から2週間以上経ってしまい、需要もなさそうですが一応公開しておきます。

かいたいさんについて

かいたいさんとはマスプライム杯の懇親会や東工大同好会の活動で何度かご一緒していますが、2人対戦に限ると今回が初になります。
多枚出しからoverKJQJまで幅広く使いこなされていますが、素数大富豪歴はあまり長くないらしく(といっても始めて1年経っていない私にとっては先輩です)、新規のお手本のような方です。

対策ですが、かいたいさんは低枚数勝負も多枚攻めも両方こなすタイプなので難しいです。強いて言うなら、主導権を渡さないことを意識し、私のペースに巻き込むことでしょうか。
一つ上げるなら、かいたいさんは全出しの比率が高く、初期手札からの組み切りはあまり警戒しなくて良さそうです。
まあ負けても敗者復活戦は行けるし、緊張せずに頑張ります!

さて、では自戦記に移ります。(手札記録は取ってますが時間が経ちすぎたので試合時の思考が若干曖昧です、許してください)

1戦目

1戦目は私の先手で始まりました。
マ:(2456789TTQX)
初期手札はこんな感じ。絵札は4枚と平均的ですが、864T*3が揃っているためドロー次第では何か出せそうです。
か:(A3457889TJQ)

マ:D{4} 56 P{JK}
初期手札だけでは組み切れそうにないのでとりあえずグロタンチェンジ…!?
6と7押し間違えました、カステラさんに勝てた興奮で全く落ち着いてません…。
結果、絵札は増えたもののかいたいさんに先手を譲った形に。

か:D{K} 9A3QKTJ
マ:D{5} 964KQTJ
か:D{7} %
かいたいさんは7枚11桁。
ハルジオン素数や6枚11桁をバラすことを考えましたが大きさが足りず。QTX2TKJ|X=Aなら自信はありますが、手持ちの絵札を全て使ってしまうので後が辛い。
そこで前に出会ったことがある気がした964KQTJを出しました。自信は全くありませんでしたが、素数だったので一安心。

マ:D{T} 57[GC]
マ:D{9} 8TT9
か:D{2} %
絵札2枚温存+さらに絵札を引けましたが、手札はまだ多い上に奇数不足。今度は正しく57を出して9をドロー。
Xを絵札にして4枚7桁や5枚8桁を考えていましたが思い付かず、絵札2枚でも通る気がしたので4枚6桁で勝負。
かいたいさんは7枚出しで絵札を使い切っていたようでパス。

マ:452X|X=3#
完璧ではありませんが、なんとか押し切って勝利。
焦って56なんて出してなかったらどうなってたんでしょうね?

2戦目

2戦目はかいたいさんの先手で始まりました。
マ:(AA2458TJQQK)
初期手札はこんな感じ。絵札5枚と悪くないですが、少し偶数が多いのが難点。
か:(2346779TJJQ)

か:D{3} JT96432JQ773 P{A335568TQKKX}
マ:D{8} TJQKQAA24588 P{2445667789JK}
かいたいさんは全出し。対抗手段がないので私も全出しで応じますが、合計が3の倍数だったので偶数を出します。*4

か:D{2} 943286263
マ:KKQQJJT98 P{A99TX}
かいたいさんは9枚出し。
私の絵札はXなしの7枚。かいたいさんのプレイング的にまず後ろに強い素数が控えているので、絵札が少ない状況では挑みたくないです。というわけでカマトト。

か:KKQTQXTJJ|X=Q
マ:KKQQXJTTJ|X=T P{223346689}
9枚18桁が飛んできました。やはりというか、なんというか。
分からないので勘出ししますが、XがKだと3の倍数。なのでQにしようかと思いましたが、それだとかいたいさんの出したペアと同じになるので上位互換はなさそうと予想し、時間に追われたこともあってTにしてしまい、ペナルティ。
…Kで3の倍数だからTでも3の倍数じゃん。実はJだとKKQQTJTJJがあったようです(JにしていてもXの位置がズレてるのでどっちみち返せなかったですが)。

か:57[GC]
か:57[GC]
か:33A#
全出し後ペースを掴まれて敗北。やはりかいたいさん強い。

3戦目

3戦目もかいたいさんの先手で始まりました。
マ:(A257JQQKKKX)
初期手札はこんな感じ。目を疑いました。
全出しされたらKKKQQJから適当に出せば良いですし、3枚出しされたらKKJ→57[GC]→QQKA2X|X=K・5枚出しならKKQKJ→57[GC]→2QAX|X=Aで勝ち。KKやKJQJも出せるので、2枚・4枚でも優位に戦えそうです。(多枚出しは多分無理です)
か:(A4467899TQK)

か:D{8} 44TQ86789AK9 P{A3567789TJJJ}
全出ししてくれました。ということで勝ち確です。

マ:KKKQQJ
か:D{5} %
マ:57[GC]
マ:X2A|X=8#
手札が良すぎました。先に2勝目を上げ、ファイナル進出に王手。

4戦目

4戦目もかいたいさんの先手で始まりました。
マ:(A2378899JJQ)
初期手札はこんな感じ。絵札3枚と少ない上、Kがないのが厳しい。
か:(A245689TTKK)

か:D{5} A2TTKK455689 P{223356789JKK}
マ:D{Q} JQAQ7J238998 P{A344566779QX}
かいたいさんは今回も全出し。絵札を引くものの対抗手段に乏しいので私も全出しで応じますが、合計が3の倍数だったので(以下略)

か:D{A} 57[GC]
か:D{Q} 9432668AT3
マ:88999JJQQQ P{457TJX}
かいたいさんは57から10枚出し。
今回も私の絵札は6枚と少ない上、Kが1枚もない。出会ってしまうと負ける可能性が高いので偶数を出して手札を補充します。

か:D{9} 85259
マ:D{4} JQQQJ
か:KQTKK
マ:%
かいたいさんは5枚出しに切り替えてきました。
カマトトで絵札は9枚になりましたが、依然X2枚以外にKがなく厳しい。ワンチャン通って革命できる期待&Xを使うとかいたいさんが安全にKを連打できるようになってしまうのでXは使わずにJQQQJ。
かいたいさんは絵札5枚使ったことを確認してKQTKK。私は絵札が4枚になってしまったのでパスしかできません。

か:KTA2J#
元から劣勢ではありましたが、最後のミスが止めとなって敗北。試合はフルセットにもつれ込みます。

5戦目

5戦目もかいたいさんの先手で始まりました。1戦目も実質私の後手(自業自得)なので全試合後手です、辛い!
マ:(344888TTJJK)
初期手札はこんな感じ。絵札こそ多いですが偶数が多く扱いに困る感じ。全出ししたいです。
か:(AA2445799KX)

か:D{2} 94X2AKA259|X=3
マ:888443TKTJ
か:%
かいたいさんはお得意の10枚4つ子を出してきました。無理です。分かりません。
というわけで3の倍数だけチェックして出したら出会ってしまいました!

ちなみに、KX=2*2^4*4A|X=Q→57[GC]→99Aと組まれると詰んでいます。
物理的にほぼ勝ちと知識的にほぼ勝ちの差が、出会いという形で私の勝利を導きました。これは2018年Math Power杯決勝もりしーさんvsカステラさんの2戦目*5に通じるものがあります。
ただ、この試合は私がKKを持ってる可能性も考えると本譜が一概に劣る手とも言えないです。結局のところ、私の運が良かったの一言に尽きますね。

マ:J#
勝ちました。2週間経った今でも信じられません。
というわけで、ファイナル進出しました!

かいたいさん戦を振り返って

5戦目に関しては特にないです。強いて言うなら、カステラさん戦の2戦目の反省からすぐにHNP狙いで動けたことが実りました。
2戦目・3戦目はそれぞれかいたいさんと私が必勝形を築いていました。2戦目は私も最善の応手を取り、かいたいさんのミスもあって私にもチャンスが巡ってきましたが9枚18桁なんて覚えていなかったので仕方ないですね…かいたいさん本当に強い。
というわけで、1戦目と4戦目を振り返って行こうと思います。

まず1戦目。落ち着いて試合しましょう、これに尽きます。ちゃんと57を出していれば私主導で試合が動いたのに、変なミスをしたせいで手番を譲ってしまいました。返せる7枚出しがきたから良かったものの、もし6-6で組まれてるとどのくらいの大きさで返せば良いか分からず、上がられてしまったり阻止できても後が続かなかった可能性が高いです。
その後のリカバリーは比較的上手く行きました。一つあげるなら、8TT9のところは4259→8TTX|X=9と組む方が若干良かったとは思います。8TT9を後に回すデメリットが
・先に8TT9を出されること
・8TT9以下の4枚合成数で上がられること
の2つしかなく、前者はTが全て見えているからあり得ない。後者も偶発的に揃う可能性はほぼ切れるため、もし8TT9以上を持っていたとしてもドロー次第でなんとかなるこちらのルートが最善でした。まあ些細な差なのでミスとは言わないでしょう。

次に4戦目。10枚出しへのカマトトまでは仕方なく、あれが最善だったと思います。
反省すべきはJQQQJ。私の絵札が4枚まで減ってしまったために出す切り札を自由に選べるようになってしまい、かいたいさんはKKQKJでは組み切れていなかったのに負けてしまいました。
最善手はKKQTJの余地を残して使う絵札をJJQQの範囲に収める(例えば4QQJJなど)こと。そうすればかいたいさんはKKQTJorKKQKJで組まざるを得ず、パスや上がりに失敗してくれれば革命して私にも勝ち筋が残りました。
相手の手札がまだ多く残ってる時の感覚でプレイしてしまったのが敗因です。多枚出しをベースとする相手との対戦経験が少なかったため、適切な判断を取ることができませんでした。

さて、5回中4回も先手を取るなどかいたいさんに追い風が吹いていたのは事実ですが、それを考慮しても実力的には完敗した、という実感を持っています。
それでも勝てたのは3戦目のほぼ勝ち確札と5戦目のHNPが大きいです。9割くらい運で勝ってしまったように思います。
特に悔しいのが全出し戦に2回とも負けてしまったこと。カステラさんの言葉を借りると私も「全出し党」で、それなりに全出し勝負への自信を持っています。ですが、今回の試合で自分の力不足と上位の実力を改めて実感しました。
より強くなれるよう、これからも精進していきたいと思います。

最後に

個別の振り返り(反省)は前の章でやりましたので、この章ではセミファイナル2戦通しての振り返り(感想)を軽く話していきます。
カステラさん戦・かいたいさん戦、いかがでしたか?カステラさん戦は対策が刺さった部分もありましたが、両戦とも非常に反省点の多い試合となりました。それでも勝てたのは、私が多くの試合で好手札・2度のHNPと多分に運に恵まれたためで、嬉しさがこみ上がるとともにお二人に申し訳なさもいっぱいです。
その分、ファイナルではしっぺ返しを食らいそうな気がします…が、カステラさんや予戦で対戦したきのこさん・ささらさん、そしてOTTYさんに負けてしまった3TKさんの分まで頑張りたいと思います。
なきゃのさんにリベンジ!3TKさんの敵討ち!(OTTYさんとnishimuraさん)打倒マモ雪華流星!かいたいさんにももう1回勝つよ!

試合とは関係ありませんが、カステラさんにツイキャスで「戦いたくない」と言わしめたことは本当に光栄です。「全く全出しを恐れない」仰る通り、全出しが一般化した環境で育ってますから。「痛覚が鈍ってる」…褒められてるんだよね???
とはいえ、今のところ私はかいたいさんを二回りくらい弱くした程度の実力だと思っています。でこぽんさんには「徳がある*6から人間解脱=人間卒業」と言われましたが、純粋な実力だけで人間卒業できたかと聞かれると怪しいところです。
私に足りないのはあとなんだろう?やっぱり6~10枚くらいのレパートリーを増やすことかな?(アドバイスお待ちしてます)

最後に宣伝します。
本日21:00からvsかいたいさん(ファイナル)を行います!敗者復活戦を勝ち上がってのファイナル進出、セミファイナルでお腹いっぱいなので正直戦いたくないです…が、勢いに乗って今度も勝ちたいですね!

*1:リンクこちら→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2021/02/28/232344

*2:3/9(火)~12(金)で試験がありました。ですが根が不真面目な私は勉強そっちのけでずっと素数大富豪してたので言い訳になってません…

*3:ハルジオン。YOASOBIの推し曲の1つです!

*4:先手なら1枚素数を残してワンチャン出会いに行くところ。後手だと出会っても返されるのでカマトトしますが、私のこだわりで奇数を出すと3の倍数が分かってない人ぽくてなんとなく嫌なので偶数を出すようにしています。

*5:カステラさんがKK=K*TX|X=Aと出せば勝ち確の場面でKXTKK|X=Qと出した結果、もりしーさんにKXJTJ|X=Kでカウンターされた試合。詳しくはこちら→https://graws188390.hatenablog.com/entry/2019/04/25/231359

*6:ようするに運が良いの言い換えです、よね?