マリンの日記【素数大富豪】

最強の素数大富豪プレイヤーを目指す、ある競技素数大富豪プレイヤーの素数探索記。

雪華流星戦自戦記⑤ vsカステラさん

こんばんは、マリンです!
セミファイナルいよいよ始まりましたね!私も無事予戦抜けしました!
というわけで、今回も自戦記を書いていきます!今回はセミファイナル4、vsカステラさんの記事になります。

カステラさんについて

カステラさんとは大会前も数多くご一緒しており、2人対戦に限ると159戦していたらしいです。これは全プレーヤーの中で最多です。*1
数多くのタイトルを獲得されている実力者で、ここで当たってしまうのは運がないように思います…が、当たってしまった以上勝って上に行きたいですね!

対策ですが、カステラさんは先手全出しの割合が比較的低く、手札が悪い時でも6-6や多枚出し等で押してくる印象があります。また、こちらから先手全出ししても後手から6-6、57→5-5、3枚出し等トリッキーな動きをされることがあり、勝機はここにあると感じました。
そこで、今回は絵札が多めの6枚出しを覚えてみることにしました。何故6枚かと言いますと、
・6-6への手っ取り早い対処法になる
・7~9枚出しでもAを使えば出せる(かもしれない)
といった理由からです。また、後手6-6や57→5-5には6枚12桁(5枚10桁)→革命の流れで優位に立てるよう、革命用素数合成数の研究も進めています。
まあ付け焼き刃の知識で立ち向かえる相手ではないと思いますが…あとは運を信じるだけ!

ちなみに先手なら何も考えずに全出しします。多分その方が勝てるから。

というわけで、自戦記に移ります。これが最後の自戦記になりませんように…

1戦目

1戦目はカステラさんの先手で始まりました。
マ:(AA239TTJJJJ)
初期手札はこんな感じ。絵札が6枚と多い上、A2・A3をQ・Kとみなせるため、多枚出しには対応しやすそうな手札に見えます。一方、Kがないので少数枚出しには弱そうです。
カ:(355577789TQ)

カ:D{8} 883
マ:D{3} JJJ=AA23*39TTJ P{A244566789KK}
やられたくない少数枚出しがきました。次にKを引けても切り札がKJJ止まりなので、二刀流を考えても合成数カマトトと判断。

カ:57[GC]
カ:57[GC]
カ:57[GC]
カ:QT9#
ブラフでした…結果論ですが、何か返していれば私優勢に進みそうでしたね。

2戦目

2戦目もカステラさんの先手で始まりました。
マ:(AA3578TQKKX)
初期手札はこんな感じ。絵札5枚と多く、今度はKやXもあるので多枚・少数枚ともに対応しやすそう。
カ:(3445569TTQK)

カ:D{6} 6565T3TK
マ:D{6} %%
カステラさん8枚出し。6枚12桁をバラして出そうとしますが考えがまとまらず、時間切れになってしまいました…。

カ:44Q9#
十分勝てた試合だったのに落としてしまいました。0勝2敗、後がなくなります。

3戦目

3戦目は私の先手で始まりました。
マ:(A445899TQQX)
初期手札はこんな感じ。絵札4枚と悪くはないものの、Kがなく切り札に欠ける感じ。
カ:(2333789TQKK)

マ:D{5} TAQQ44558X99|X=9 P{AA346788TJJX}
QQTJの上に付く6枚10桁・7枚11桁は少し覚えたのですが、直前の2連敗で頭がいっぱいで思い出せず。ということで結局素直に全出し。

カ:D{2} 98KQTK
マ:D{9} 9QQTTJ
カ:%
カステラさんは6枚10桁。カステラさんが全出しに全出し以外をするケースは何度もシミュレーションしてきました。
まずは絵札を使って手番を取ります。

カステラさんもツイキャスで仰っていましたが、もし72=2^3*3*3を出されていた場合、KQ・KKにXを2枚使ってしまうため、手札増強でカマトトor残り枚数からKQ・KKがないとみてQX|X=Kで流して枚数変えor革命のどれかだったと思います。前者は負け。後者はカステラさんに絵札が多く残るため枚数を変えても厳しく、革命するにしてもX2枚を消費させられる上に絵札が多く残るので本譜より苦しい戦いになったと思います。

マ:D{4} A7X9|X=2[RR]
カ:[R]%
次に革命ですが、2が1枚もなかったのでXを消費する羽目に。

マ:[R]D{6} 54449
カ:[R]23323 P{67TJK}
革命したは良いものの、偶数が重い展開に。
カステラさんの手札が6枚なので本当は8枚出し以上がしたいのですが、分からないので5枚出しで偶数を削ります。
カステラさんはペナルティ、出会いに行ったみたいですが、出会われた方が適当に返してから枚数攻めができるから楽だったような気がしますね。

マ:[R]D{A} 8866A
カ:[R]D{2} 33623
マ:[R]D{5} AA5X3|X=9
カ:[R]D{5} %
ここでなんとAを引きます!私からAXが全て見えたので、カステラさんはA始まりの素数に返せません。
組み切れていませんが、時間が迫っていたので切り札をAA4X3|X=4orAA5X3|X=9と考え、あえて3を残しAを使って8866A。
カステラさんは33623で応戦。ドローは5なのでどちらでも良いのですが、(5,5,8,J)に自信がなかった(正解は585J)ためAA593を出します。

マ:[R]854J#
組み方は微妙でしたが、手札が良かったこともあり、なんとか一本取り返しました。

4戦目

4戦目も私の先手で始まりました。
マ:(2335689TTJQ)
初期手札はこんな感じ。絵札4枚と悪くはないものの、Kがなく(以下略)
カ:(2345688TJKX)

マ:D{8} TTJQ3598863 P{AAA2479TQKX}
QTTJの上に付く6枚10桁・7枚11桁は少し覚えたのですが、直前の勝利で頭がいっぱいで(以下略)
というわけで2を残して*2全出し。

カ:D{5} 852583
マ:D{6} QQTTTJ
カ:D{7} %
カステラさんは6枚出し。Aが3枚あったので3戦目と同じ流れで考えます。

マ:D{6} A729[RR]
カ:[R]D{J} X467=K^J*TJ|X=A P{23579JQK}
予定通り革命。ただ、ここで合成数カマトトできるのは予定外。*3

マ:[R]D{9} 666889
カ:[R]D{4} 234567=JJJ*TQK*479K*X|X=J P{A23455788TTTJQQQK}
全く組み切れていませんが、3戦目のように偶数が重くなる展開が嫌だったので偶数を消費。返されると返し方を考えてないので困りましたが、カステラさんは合成数カマトト。

マ:[R]D{A} 54K
カ:[R]AX3|X=0
マ:[R]AXA|X=0
カ:[R]%
山札は10枚、カステラさんのカマトトでAが山の一番上にきたのでドロー。AAAXがあるので勝勢。
54Kの時点で私の勝ちは確定しています。Aを使われなかったらA39→A0A→23。Aを1枚使われたらAA3→A09→23。そしてAXを使われたらA0Aから…

マ:[R]A39
カ:[R]%
カステラさんはAを使い切ってしまったため、A39で絶対に返せません。

マ:[R]23#
最後は上手く組み切って勝利。ストレート負けまで覚悟していましたが、試合はフルセットに。

5戦目

5戦目はカステラさんの先手で始まりました。
マ:(A366788QKKK)
初期手札はこんな感じ。Xこそないものの、Kが3枚あるので少数枚には強そう。6枚出しできたら不安な大きさだけどQA3KKK→88667かな、などと考えていました。
カ:(24455789TJK)

カ:D{T} 57[GC]
カ:D{4} TJTK2844459 P{234899JQQQX}
マ:D{A} A3667A88KKQK#
カステラさんは57から全出し。正直予想外。
Kが3枚あるので何かできないかなと考えましたが、何も思い付かず全出し。すると出会ってしまいました!

運が私に味方してくれました。2連敗の時点でもうダメだと思ってたけど、必死に粘って勝つことができました!
もちろん勝とうと思ってましたよ?だけど、本当に勝てちゃうと思わなかった。

カステラさん戦を振り返って

5戦目に関しては言うことはありません。HNP!
1戦目は結果論何か返すのが正解でした。が、初期手札からブラフなのか強い札があるのかが分かるわけもないので仕方なかったように思います。
というわけで、2・3・4戦目を振り返って行きたいと思います。

まず2戦目。まず6枚12桁をバラしたKQKA3TAX|X=3は知っていました。試合中にはAAをJとするペアばかりを探してしまい、見つけることができませんでした。
また、見つからないなら早くドローするなりHNP狙いに変えるなりするべきでした。今回は6を引いていたので、もう少し時間があれば86XTKQAA|X=4に気付けていたかもしれません。少なくとも、時間切れだけはやってはいけませんでした。

次に3戦目。私に絵札が8枚あったので、カステラさんが98KQTK→6枚12桁と組んでる可能性はほぼ切れますし、6枚11桁でも9枚の絵札を4/5と分けるわけがないので何か出せばまず切れていた状況です。偶数が重くて困るのは目に見えていたため、ここは9QQTTJよりも6QQTTJを出すべきだったと思います。
また、98KQTKを出した後のカステラさんの絵札はまず1枚以下なため、わざわざ革命しなくても戦えていたように思います。今回なかなか組み切れなかった要因として革命で奇数3枚+Xを消費してしまったことが上げられるため、試合前のシミュレーションにこだわらず柔軟な対応をすべきでした。
革命後の動きは、私の実力の中ではそこそこ上手くやれたと思います。一つだけ悪い点を上げるなら、Aが全部見えたから革命返しができないということに気付けなかったことでしょうか。それに気付けていれば、8866Aのところで854J→AXA3|X=0→8866Aで不安定なドローに頼らなくても勝ち確でした。
本譜は組み方としては30点くらいですが、時間に追われながら取った選択としてはまあ及第点かなぁと。

最後に4戦目。これはシミュレーションが一番ハマった回です。
革命にカマトトできてしまったのは予想外でしたが、666889にAが引けないように山札を調整されたとしても54K→A0A→9323と組み切れたため、666889にカマトトしてくれた時点で堅かったです。上手く偶数の処理に成功したのが勝因でした。
試合中にここまで追えていなかったことが反省点です。もう少し山の枚数が少なければカステラさんがAを回収する展開にもなり得た*4ため、今後は枚数の確認を怠らないようにしようと思いました。

さて、3戦目・4戦目に関してはシミュレーションが機能したという理由こそあるものの、そのシミュレーションを実行できる手札であったことが大きく、5戦目のHNPと合わせて多分に運に恵まれた試合だったと言えます。
悔しいのはオバケを出せなかったこと…ではなく2戦目を落としたことですね。きちんと時間内に考えをまとめ切れるよう、これからも精進していこうと思います!

そういえば、カステラさん用に覚えた6枚10桁や革命用素数は使う機会がありませんでした。やはり付け焼き刃の知識は本当に焦った時に使いこなせないですね…

次戦案内

さて、いつもなら「最後に」のタイトルで締めくくるところですが、カステラさんに勝ててしまったため連戦でかいたいさんと戦いました。*5
かいたいさんもカステラさんと並ぶ実力者ですが、マリンはかいたいさんに勝ってファイナルに行けるのでしょうか!?こちらも合わせてご覧下さい!

リンクこちら→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2021/03/15/203017

*1:次点で3TKさんの146戦、その次は結構飛んでnishimuraさんの81戦、OTTYさんの61戦と続きます。なお去年9月以前のデータは正確に残っていないので、実際にはもう少し多いと思われます。

*2:合計が3の倍数だったため。後手だと出会っても返されるのであまり良い結果にはなりませんが、先手なら出会い狙っても良いんじゃないでしょうか。

*3:6枚出し時点で最低でも絵札を5枚は持っていると予想していたため、絵札が重くてカマトトできないと予想していました。実際には絵札4枚でそのうち1枚はXだったため、ドローと合わせてAを含む一桁札4枚をクリアされてしまいました。

*4:例えば私が初手1枚残しではなく全出ししていたケース。この場合、手番を渡したら絵札がKXのみなので勝ち目はなく、かといって3枚出しでA0Aを誘ってもカステラさんなら枚数攻勢で潰してくるような気がします。

*5:今だから言いますけど、私カステラさんに負けて終わるつもりだったんですよ。なので自分の負担とか考えずに3人で日程を合わせましたが、勝てるなら後日にしたかった。