マリンの日記【素数大富豪】

最強の素数大富豪プレイヤーを目指す、ある競技素数大富豪プレイヤーの素数探索記。

雪華流星戦自戦記⑥ vsかいたいさん

こんばんは、マリンです!
雪華流星戦、いよいよファイナルが始まりました!私もセミファイナルを突破できてしまったので、せっかくなら決勝までいきたいですね!

さて、今回も雪華流星戦の自戦記を書いて行きます!今日はセミファイナル4、vsかいたいさんの記事になります。
…ごめんなさい、カステラさん戦の自戦記*1を書き終えた達成感と見返すたびに出てくる反省に押し潰され、勉強を言い訳*2に書くのをずっと延期してきました。試合から2週間以上経ってしまい、需要もなさそうですが一応公開しておきます。

かいたいさんについて

かいたいさんとはマスプライム杯の懇親会や東工大同好会の活動で何度かご一緒していますが、2人対戦に限ると今回が初になります。
多枚出しからoverKJQJまで幅広く使いこなされていますが、素数大富豪歴はあまり長くないらしく(といっても始めて1年経っていない私にとっては先輩です)、新規のお手本のような方です。

対策ですが、かいたいさんは低枚数勝負も多枚攻めも両方こなすタイプなので難しいです。強いて言うなら、主導権を渡さないことを意識し、私のペースに巻き込むことでしょうか。
一つ上げるなら、かいたいさんは全出しの比率が高く、初期手札からの組み切りはあまり警戒しなくて良さそうです。
まあ負けても敗者復活戦は行けるし、緊張せずに頑張ります!

さて、では自戦記に移ります。(手札記録は取ってますが時間が経ちすぎたので試合時の思考が若干曖昧です、許してください)

1戦目

1戦目は私の先手で始まりました。
マ:(2456789TTQX)
初期手札はこんな感じ。絵札は4枚と平均的ですが、864T*3が揃っているためドロー次第では何か出せそうです。
か:(A3457889TJQ)

マ:D{4} 56 P{JK}
初期手札だけでは組み切れそうにないのでとりあえずグロタンチェンジ…!?
6と7押し間違えました、カステラさんに勝てた興奮で全く落ち着いてません…。
結果、絵札は増えたもののかいたいさんに先手を譲った形に。

か:D{K} 9A3QKTJ
マ:D{5} 964KQTJ
か:D{7} %
かいたいさんは7枚11桁。
ハルジオン素数や6枚11桁をバラすことを考えましたが大きさが足りず。QTX2TKJ|X=Aなら自信はありますが、手持ちの絵札を全て使ってしまうので後が辛い。
そこで前に出会ったことがある気がした964KQTJを出しました。自信は全くありませんでしたが、素数だったので一安心。

マ:D{T} 57[GC]
マ:D{9} 8TT9
か:D{2} %
絵札2枚温存+さらに絵札を引けましたが、手札はまだ多い上に奇数不足。今度は正しく57を出して9をドロー。
Xを絵札にして4枚7桁や5枚8桁を考えていましたが思い付かず、絵札2枚でも通る気がしたので4枚6桁で勝負。
かいたいさんは7枚出しで絵札を使い切っていたようでパス。

マ:452X|X=3#
完璧ではありませんが、なんとか押し切って勝利。
焦って56なんて出してなかったらどうなってたんでしょうね?

2戦目

2戦目はかいたいさんの先手で始まりました。
マ:(AA2458TJQQK)
初期手札はこんな感じ。絵札5枚と悪くないですが、少し偶数が多いのが難点。
か:(2346779TJJQ)

か:D{3} JT96432JQ773 P{A335568TQKKX}
マ:D{8} TJQKQAA24588 P{2445667789JK}
かいたいさんは全出し。対抗手段がないので私も全出しで応じますが、合計が3の倍数だったので偶数を出します。*4

か:D{2} 943286263
マ:KKQQJJT98 P{A99TX}
かいたいさんは9枚出し。
私の絵札はXなしの7枚。かいたいさんのプレイング的にまず後ろに強い素数が控えているので、絵札が少ない状況では挑みたくないです。というわけでカマトト。

か:KKQTQXTJJ|X=Q
マ:KKQQXJTTJ|X=T P{223346689}
9枚18桁が飛んできました。やはりというか、なんというか。
分からないので勘出ししますが、XがKだと3の倍数。なのでQにしようかと思いましたが、それだとかいたいさんの出したペアと同じになるので上位互換はなさそうと予想し、時間に追われたこともあってTにしてしまい、ペナルティ。
…Kで3の倍数だからTでも3の倍数じゃん。実はJだとKKQQTJTJJがあったようです(JにしていてもXの位置がズレてるのでどっちみち返せなかったですが)。

か:57[GC]
か:57[GC]
か:33A#
全出し後ペースを掴まれて敗北。やはりかいたいさん強い。

3戦目

3戦目もかいたいさんの先手で始まりました。
マ:(A257JQQKKKX)
初期手札はこんな感じ。目を疑いました。
全出しされたらKKKQQJから適当に出せば良いですし、3枚出しされたらKKJ→57[GC]→QQKA2X|X=K・5枚出しならKKQKJ→57[GC]→2QAX|X=Aで勝ち。KKやKJQJも出せるので、2枚・4枚でも優位に戦えそうです。(多枚出しは多分無理です)
か:(A4467899TQK)

か:D{8} 44TQ86789AK9 P{A3567789TJJJ}
全出ししてくれました。ということで勝ち確です。

マ:KKKQQJ
か:D{5} %
マ:57[GC]
マ:X2A|X=8#
手札が良すぎました。先に2勝目を上げ、ファイナル進出に王手。

4戦目

4戦目もかいたいさんの先手で始まりました。
マ:(A2378899JJQ)
初期手札はこんな感じ。絵札3枚と少ない上、Kがないのが厳しい。
か:(A245689TTKK)

か:D{5} A2TTKK455689 P{223356789JKK}
マ:D{Q} JQAQ7J238998 P{A344566779QX}
かいたいさんは今回も全出し。絵札を引くものの対抗手段に乏しいので私も全出しで応じますが、合計が3の倍数だったので(以下略)

か:D{A} 57[GC]
か:D{Q} 9432668AT3
マ:88999JJQQQ P{457TJX}
かいたいさんは57から10枚出し。
今回も私の絵札は6枚と少ない上、Kが1枚もない。出会ってしまうと負ける可能性が高いので偶数を出して手札を補充します。

か:D{9} 85259
マ:D{4} JQQQJ
か:KQTKK
マ:%
かいたいさんは5枚出しに切り替えてきました。
カマトトで絵札は9枚になりましたが、依然X2枚以外にKがなく厳しい。ワンチャン通って革命できる期待&Xを使うとかいたいさんが安全にKを連打できるようになってしまうのでXは使わずにJQQQJ。
かいたいさんは絵札5枚使ったことを確認してKQTKK。私は絵札が4枚になってしまったのでパスしかできません。

か:KTA2J#
元から劣勢ではありましたが、最後のミスが止めとなって敗北。試合はフルセットにもつれ込みます。

5戦目

5戦目もかいたいさんの先手で始まりました。1戦目も実質私の後手(自業自得)なので全試合後手です、辛い!
マ:(344888TTJJK)
初期手札はこんな感じ。絵札こそ多いですが偶数が多く扱いに困る感じ。全出ししたいです。
か:(AA2445799KX)

か:D{2} 94X2AKA259|X=3
マ:888443TKTJ
か:%
かいたいさんはお得意の10枚4つ子を出してきました。無理です。分かりません。
というわけで3の倍数だけチェックして出したら出会ってしまいました!

ちなみに、KX=2*2^4*4A|X=Q→57[GC]→99Aと組まれると詰んでいます。
物理的にほぼ勝ちと知識的にほぼ勝ちの差が、出会いという形で私の勝利を導きました。これは2018年Math Power杯決勝もりしーさんvsカステラさんの2戦目*5に通じるものがあります。
ただ、この試合は私がKKを持ってる可能性も考えると本譜が一概に劣る手とも言えないです。結局のところ、私の運が良かったの一言に尽きますね。

マ:J#
勝ちました。2週間経った今でも信じられません。
というわけで、ファイナル進出しました!

かいたいさん戦を振り返って

5戦目に関しては特にないです。強いて言うなら、カステラさん戦の2戦目の反省からすぐにHNP狙いで動けたことが実りました。
2戦目・3戦目はそれぞれかいたいさんと私が必勝形を築いていました。2戦目は私も最善の応手を取り、かいたいさんのミスもあって私にもチャンスが巡ってきましたが9枚18桁なんて覚えていなかったので仕方ないですね…かいたいさん本当に強い。
というわけで、1戦目と4戦目を振り返って行こうと思います。

まず1戦目。落ち着いて試合しましょう、これに尽きます。ちゃんと57を出していれば私主導で試合が動いたのに、変なミスをしたせいで手番を譲ってしまいました。返せる7枚出しがきたから良かったものの、もし6-6で組まれてるとどのくらいの大きさで返せば良いか分からず、上がられてしまったり阻止できても後が続かなかった可能性が高いです。
その後のリカバリーは比較的上手く行きました。一つあげるなら、8TT9のところは4259→8TTX|X=9と組む方が若干良かったとは思います。8TT9を後に回すデメリットが
・先に8TT9を出されること
・8TT9以下の4枚合成数で上がられること
の2つしかなく、前者はTが全て見えているからあり得ない。後者も偶発的に揃う可能性はほぼ切れるため、もし8TT9以上を持っていたとしてもドロー次第でなんとかなるこちらのルートが最善でした。まあ些細な差なのでミスとは言わないでしょう。

次に4戦目。10枚出しへのカマトトまでは仕方なく、あれが最善だったと思います。
反省すべきはJQQQJ。私の絵札が4枚まで減ってしまったために出す切り札を自由に選べるようになってしまい、かいたいさんはKKQKJでは組み切れていなかったのに負けてしまいました。
最善手はKKQTJの余地を残して使う絵札をJJQQの範囲に収める(例えば4QQJJなど)こと。そうすればかいたいさんはKKQTJorKKQKJで組まざるを得ず、パスや上がりに失敗してくれれば革命して私にも勝ち筋が残りました。
相手の手札がまだ多く残ってる時の感覚でプレイしてしまったのが敗因です。多枚出しをベースとする相手との対戦経験が少なかったため、適切な判断を取ることができませんでした。

さて、5回中4回も先手を取るなどかいたいさんに追い風が吹いていたのは事実ですが、それを考慮しても実力的には完敗した、という実感を持っています。
それでも勝てたのは3戦目のほぼ勝ち確札と5戦目のHNPが大きいです。9割くらい運で勝ってしまったように思います。
特に悔しいのが全出し戦に2回とも負けてしまったこと。カステラさんの言葉を借りると私も「全出し党」で、それなりに全出し勝負への自信を持っています。ですが、今回の試合で自分の力不足と上位の実力を改めて実感しました。
より強くなれるよう、これからも精進していきたいと思います。

最後に

個別の振り返り(反省)は前の章でやりましたので、この章ではセミファイナル2戦通しての振り返り(感想)を軽く話していきます。
カステラさん戦・かいたいさん戦、いかがでしたか?カステラさん戦は対策が刺さった部分もありましたが、両戦とも非常に反省点の多い試合となりました。それでも勝てたのは、私が多くの試合で好手札・2度のHNPと多分に運に恵まれたためで、嬉しさがこみ上がるとともにお二人に申し訳なさもいっぱいです。
その分、ファイナルではしっぺ返しを食らいそうな気がします…が、カステラさんや予戦で対戦したきのこさん・ささらさん、そしてOTTYさんに負けてしまった3TKさんの分まで頑張りたいと思います。
なきゃのさんにリベンジ!3TKさんの敵討ち!(OTTYさんとnishimuraさん)打倒マモ雪華流星!かいたいさんにももう1回勝つよ!

試合とは関係ありませんが、カステラさんにツイキャスで「戦いたくない」と言わしめたことは本当に光栄です。「全く全出しを恐れない」仰る通り、全出しが一般化した環境で育ってますから。「痛覚が鈍ってる」…褒められてるんだよね???
とはいえ、今のところ私はかいたいさんを二回りくらい弱くした程度の実力だと思っています。でこぽんさんには「徳がある*6から人間解脱=人間卒業」と言われましたが、純粋な実力だけで人間卒業できたかと聞かれると怪しいところです。
私に足りないのはあとなんだろう?やっぱり6~10枚くらいのレパートリーを増やすことかな?(アドバイスお待ちしてます)

最後に宣伝します。
本日21:00からvsかいたいさん(ファイナル)を行います!敗者復活戦を勝ち上がってのファイナル進出、セミファイナルでお腹いっぱいなので正直戦いたくないです…が、勢いに乗って今度も勝ちたいですね!

*1:リンクこちら→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2021/02/28/232344

*2:3/9(火)~12(金)で試験がありました。ですが根が不真面目な私は勉強そっちのけでずっと素数大富豪してたので言い訳になってません…

*3:ハルジオン。YOASOBIの推し曲の1つです!

*4:先手なら1枚素数を残してワンチャン出会いに行くところ。後手だと出会っても返されるのでカマトトしますが、私のこだわりで奇数を出すと3の倍数が分かってない人ぽくてなんとなく嫌なので偶数を出すようにしています。

*5:カステラさんがKK=K*TX|X=Aと出せば勝ち確の場面でKXTKK|X=Qと出した結果、もりしーさんにKXJTJ|X=Kでカウンターされた試合。詳しくはこちら→https://graws188390.hatenablog.com/entry/2019/04/25/231359

*6:ようするに運が良いの言い換えです、よね?