マリンの日記【素数大富豪】

最強の素数大富豪プレイヤーを目指す、ある競技素数大富豪プレイヤーの素数探索記。

雪華流星戦決勝 vsかいたいさん

こんばんは、マリンです!
ブログの更新まで大分間が空きました。この間、私はファイナルを4勝1敗で終え*1、ファイナル2位として決勝に進出することになりました。
決勝の相手はかいたいさん。セミファイナル*2ではフルセットの末(出会いによって)勝つことができましたが、ファイナルでは試合展開の読みが甘くストレート負けを喫しています。かいたいさんはその勢いのままファイナルでは5戦全勝を上げ、最終決戦の相手として私の前に立ちはだかることとなりました。
私にとってはまさに因縁の対決。第2期雪華流星位を賭け、決勝で激突します!

1戦目

初戦は私の先手で始まりました。
マ:(AA235578JQQ)
初期手札はこんな感じ。絵札は3枚でKもないためあまり強くないですが、A2・A3をQ・Kと見れば何か出せるかもしれません。
か:(A67799TTJKX)

マ:D{Q} 57[GC]
マ:D{K} A3KQQQJ
か:D{2} 96KTXTJ|X=Q P{56789TJ}
グロタンチェンジで絵札を2枚引き入れます。絵札は5枚となり手が化けました。
始めはQQQJを軸に組み切ることを考えていましたが、Aでかさ増しすれば6枚12桁をバラして出せることに気付き、A3KQQQJ→852Aと組みます。
かいたいさんは絵札は足りていたものの、素数ではなくペナルティ。

マ:852A#
ひやっとしましたが無事初手7枚出しを通して勝利。絵札5枚あるとやはり心強いですね。

2戦目

2戦目も私の先手で始まりました。
マ:(34678899TQX)
初期手札はこんな感じ。絵札はあまり多くないものの、4つ子素数の864TQ789x*3が揃っており、私にとっては引きが良い手札。
か:(A23446789KK)

マ:3
か:D{K} K
マ:X[IN]
選択肢は大きく分けて4つ。
①864TQ7899→残り
②2枚出し→カマトトに864TQ789x
③3枚出し→カマトトに864TQ789
④3→X→864TQ7899
①は出会われる可能性もある上、かいたいさんなら知ってる素数で返してきてもおかしくない。②や③は相手依存な上失敗時のリスクが大きい。
ということで④のルートを選択。かいたいさんがXを持っていても出し渋る可能性はありますし、仮にXを出されても組み切れなければ私カマトト→かいたいさん全出し→私全出しでXを回収する狙いもあります。
かいたいさんはXを持っておらずKで対抗。予定通りXを出して流します。

マ:864TQ7899#
結果的に最善のルートを取ることができました。幸先良く2連勝し、優勝に王手をかけます。

3戦目
3戦目はかいたいさんの先手で始まりました。
マ:(A2235567JKX)
初期手札はこんな感じ。KKJ+57が揃っており、先手ならほぼ勝ちを確信する手札ですが、後手なので相手の出方次第ですね。
か:(23366789TQK)

か:D{9} 3693698QT72K P{A4446899JJQK}
かいたいさんは手札を組み切れなかったようで全出し。無難なのはこちらも全出しすることですが…

マ:D{8} 223
か:D{T} KKJ
マ:%
ここで8をドロー。2が2枚あるのでKKQを持たれてる可能性が低いことに加え、カマトトされても3枚二刀流の応用で57→865KAXJ|X=0と上がれるのを確認し、223→KXJ|X=K→57→658Aと組みます。
かいたいさんはKKJを出して止めてきます。ドローするとかいたいさんが全出しした時に2を回収されて負ける可能性があるので引かずにパス。

か:D{J} 94329386869
マ:%
かいたいさんは11枚出し。少なくとも1回はされると思っていました。
手札が9枚なのでパスしかできませんが、この次は全出しされてもKKJに届かないのでドローしても良かった。

か:D{5} 57[GC]
か:D{K} 44TA
マ:D{7} 8KXJ|X=J
か:KJQJ
マ:%
かいたいさんは57から4枚出しをしてきました。
カマトトしても20枚にしかならない上に2や3が多く流れてるためオバケが揃う可能性が低そうなこと、J・Kの枚数的に4枚8桁は揃いにくそうなこと、かいたいさんが既に絵札を4枚使ってること、私の絵札を3枚と見るなら8QTJくらいでも勝負できそうかつ7が見えてないので57を使ったブラフの可能性もあることなどを考慮し、8KJJで勝負を選択。*4
が、かいたいさんが持っていたのはKJQJ。私から見えていないJ・Kを全部持っていたみたいです。

か:6QT9#
上手く組み切られて敗北。1セット返されてしまいました。

4戦目
4戦目もかいたいさんの先手で始まりました。
マ:(A3455679JKX)
初期手札はこんな感じ。3戦目と似たような手札、3枚出しとかこないかな?
か:(223344799TJ)

か:D{7} 234234T9J797 P{AA36889TTQKK}
マ:D{5} KXJ545A35679|X=K#
かいたいさんは全出し。この展開、さっきも見ましたね…

最初はKKJを軸に組むことを考えました。
が、ここでセミファイナルのカステラさん戦を思い出します。2連勝後、全出しに全出しを返さなかったら2連敗。最後は出会われて敗北。*5
ここで全出ししなかったら負ける。次の勝負は出会われる。そう直感した私は、考えるのをやめて全出ししました。
…すると出会いました。決勝戦はあっさりとして、それでいて劇的な最後を迎えることになりました。

というわけで優勝しました!Winning Primeは131311545135679です!

かいたいさん戦を振り返って

この勝利、カステラさんが私にくれたものだと思ってます。あの時にカステラさんのことを思い出せたから勝てたんです。それから、カステラさん戦の4戦目、もしカステラさんが全出しをしていたら出会われて負けてたのかな?そんなことも思いました。

冗談はさておき、真面目に振り返ります。
4戦目については特にないです。HNP!
1戦目・2戦目はともに先手と手札を生かして勝つことができました。
1戦目はかいたいさんにも勝つチャンスはあったものの、7枚12桁のような中途半端な桁数はあまり覚えないので通すことができました。また2戦目は結果論勝ち確でしたが、そうでなくても極力リスクを減らした勝負ができたと思います。
というわけで、ここでは3戦目を反省しようと思います。

まず後手3枚出しについて。
AXを残せていたためKKJ→革命には比較的対抗しやすい手札だったとは思いますが、絵札がぴったり3枚だったのでかいたいさんに多くの絵札が渡っていることが想定できます。絵札が7枚以上あった場合、今回のように枚数を変えるだけであっさりKKJで対抗はできなくなります。かといって、そこからカマトトするのでは後手に回ってる感が否めません。
またかいたいさんが多枚出しに長けていて枚数攻勢を得意とすることを考えると、自分から手札を減らしてしまうのは分が悪かったようにも思います。
とはいえ一概に悪手とも言い切り難いのが難しいところ。私との相性・あるいはかいたいさんへの相性は良くなかったなと感じます。

次に44TAへの対応ですが、上にも書いた通り私はかいたいさんの手札を低く見積もって返すことを選択しました。
が、ここでTを使っていることを考えると後ろは最低4枚8桁であることは予想できた気もします。理論上切り札が8QTJや8QTKならTは不要ですが、その場合5枚9桁・6枚10桁などより安全なルートが存在します。それを考えると、8KJJで通るのはほぼブラフの場合に限られます。
とはいえ、前述した通り2や3が多く流れていることを考慮するとブラフに賭けるのもなくはないような気もするし…明確な正解は決まりません。正解のない問いに答えを出さなければいけないのもまた素数大富豪の難しいところですね。

さて、総じて今回は自分の実力の中ではベストを尽くせたと考えています。その一方でかなり手札が良かったのも間違いなく、4戦目のHNPも合わせてとても運に恵まれていたと思います(これ毎回言ってる気がする)。
古参の皆さんに比べるとまだまだ素数量も少ないし、戦略も甘いと思います。ですが、雪華流星戦優勝という結果は素直に嬉しいし、誇りに思っています。

改めまして、第2期雪華流星位獲得しました!
私マリン雪華流星は、今後とも強くなれるように努力していこうと思います!

最後に

今回の優勝、私自身びっくりで未だに信じられない思いでいっぱいです。
始めて1年少々の私が優勝できたことは、素数大富豪を始めたばかりの、あるいはこれから素数大富豪を始める多くのプレーヤーの希望に少しはなれたんじゃないかな、って勝手に思っています。
去年のアドカレでも少し書いた通り、今の素数大富豪環境はどうしても狭き門になりがちです。その一方で、これだけ夢中になれるゲームもそうそう存在しません(と私は思います)。
今回の勝利が、素数大富豪の普及にほんの少しでも貢献できたなら、私にとってこの上ない喜びです。

ここで終わっても良いのですが、最後に一つだけ。
今回の大会、多くの方が全出しの強さを再認識されたと思います。この全出し、初心者にとっては躓くポイントとなりがちな一方で、最低限の素数さえ覚えれば*6むしろ「素数量が少ない人ほど全出し戦の方が戦いやすいのでは?」と感じています。
初期手札はやはり少なく、自分の覚えている素数を見つけるのはなかなか大変です。一方で全出しすればある程度覚えている素数は見つかりますし、素数量が多少少なくても戦い方次第(例えば私のオバケとか)で勝負になるのではないでしょうか。
それと同時に、古参の方々の全出し比率が比較的低いのは単に嫌ってるからというわけではなく、手札から知ってる素数を見つけられる確率がある程度高いからなのではないか、そんなことも思いました。
でも今後、8枚・9枚でも平気で返されるようになってくれば…そこで全出しが一段と評価されるんじゃないかな?

お付き合い頂き、ありがとうございました。
今のところ、第2期HNP杯では(決勝トーナメントに進めた場合を除いて)自戦記は書かないつもりでいます。が、これからも素数大富豪を頑張っていくという気持ちに変わりはありません。
皆さん、第2期HNP杯も楽しみましょうね!

*1:対戦相手の皆様、手札記録にご協力頂きありがとうございました。そして結局自戦記を書くことができず大変申し訳ありません。

*2:リンクこちら→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2021/03/15/203017

*3:ハルジオンクイーン789x。1の位を取った864TQ789も素数です。

*4:頑張って言語化しましたが、試合中は「カマトトしてもダメそうだしブラフとかもありそう」程度にふわっと考えていました。

*5:カステラさん視点で書いています。私視点はこちら→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2021/02/28/232344

*6:4枚出しまでを想定しています。この時点でハードルが高い…