マリンの日記【素数大富豪】

最強の素数大富豪プレイヤーを目指す、ある競技素数大富豪プレイヤーの素数探索記。

雪華流星戦自戦記② vsOTTYさん

こんにちは、マリンです!
今回も雪華流星戦の自戦記を書いていきます!今日はほし組第2戦、vsOTTYさんの記事になります。

OTTYさんについて

OTTYさんとは大会以前も何度かご一緒させて頂いており、2人対戦での総試合数は50戦程度だと思われます。
20戦程度は勝っており、意外にも勝率は4割強あるのですが、勝ち試合の大半は手札が良いか先手なのが現状で、実力的には当然ながらまだまだ格上の相手です。
そして私もKKQQJ=599*967*2267を出された一人であり、未だにトラウマが残っています…。

OTTYさんはマスプライム杯本戦進出の実力者にふさわしく、多様な戦術を取ってくる方です。私の苦手な多枚出しにも長けており、予戦の相手の中では最も手強い相手と言えそうです。
主導権を握られればまず勝ち目がないのはきのこさん以上にあてはまるため、手番を持つことを意識しながら試合しようと思います。

さて、公式戦では初めてoverKJQJのパイオニアとoverKJQJネイティブ*1が当たることになりました。
もしoverKJQJ勝負になれば、新旧overKJQJのエキスパートの戦いとなるので、今からドキドキが止まりません…!

では、自戦記に入ります。今回はOTTYさんの協力で完璧な数譜を用意できました。ありがとうございます!

1戦目

初戦はOTTYさんの先手で始まりました。
マ:(22335779JKX)
初期手札はこんな感じ。先手の手札なら937→KXJ|X=K→57[GC]→223でほぼ勝ち確なのですが、後手の手札としては絵札が3枚しかないので微妙。OTTYさんの出方次第でしょうか。
O:(AA2467TTTJX)

O:D{Q} 7QA2TTJ P{35799JQ}
OTTYさんは7枚出し。もし出せていたら絵札3枚では返しようがありませんでしたが、結果はペナルティ。

マ:937
期せずして手番が回ってきたので、KKJを使って組み切りを狙います。

O:D{4} XQJ=239*6A*445779TTTJQA│X=K P{AA34455666889TJQQKKK}
OTTYさんは合成数カマトト。最初のペナルティと合わせて手札は40枚に。

マ:KXJ|X=K
O:D{8} KKK=37*7*3*X^2|X=K
マ:D{2} %
当初の予定通りKKJを出しますが、OTTYさんからKKKが返ってきます。2と3を2枚ずつ持っていたので返されないことを期待していたのですが…。

O:D{8} 8994TQQ9
マ:D{9} %
O:D{3} 66T66Q3
マ:D{7} %
OTTYさんは8枚出し→7枚出し。枚数も絵札も足りないのでパスしかできません。

O:D{3} 8QTJA3AAA44455588TJJ P{2346778999TJQQKKKKXX}
OTTYさん全出し。山札のKとジョーカーを回収にきました。

マ:57[GC]
マ:272293 P{3666TQ}
最大にして最後のチャンス。57から全出しにチャレンジしますが失敗。

O:4848A
マ:D{5} 62226 P{7}
O:TTJJJ
マ:%
5枚出しで枚数を減らされます。

O:8QTJKQ3456789547AQ23
マ:D{4} %
OTTYさん20枚出し。お見事。そもそも手札が足りずパス。

O:599
マ:D{8} QT7
O:KKX|X=J
マ:D{4} %
3枚出しで残った1桁札を消費されます。形だけ応戦しますが、当然KKJに返す余地はありません。

O:KXAA|X=T#
KKKを返されてからはなすすべもなく、初戦は黒星。

2戦目

2戦目もOTTYさんの先手で始まりました。
マ:(A22455TJQQK)
初期手札はこんな感じ。偶数は多めですが絵札が5枚あり、まずまず良い手札と言えるでしょう。
O:(A2345677889)

O:D{A} AA2345677889 P{233789TTJJQK}
マ:D{T} T245AQQJT5K P{A446689JQKX}
OTTYさんは全出し。絵札は1枚もなかったようです。KQが揃っていたのでそれを軸にした組み切りも考えましたが、思い付かなかったのと1戦目の反省から対抗して2のみ残して*211枚出し。結果両者ペナルティ。

O:D{X} A729[RR]
マ:[R] D{5} AX2A|X=0
O:[R] D{7} %
OTTYさんは革命してきました。Aが2枚とXがあったのでとりあえずA02Aを返します。絶対に返せない形なので当然パス。

マ:[R] TTJJQQQK24445556689K P{AAA2236799KX}
全出し。AとXを回収します。A3枚とXを持てたため、革命下でも私有利に。

O:[R] 8QTJT833379 P{なし}
OTTYさんは11枚出しにチャレンジするも失敗(3の倍数)。山札は切れているためペナルティはありませんが、手番は私に移ります。

マ:[R] QQQJ
O:[R] 896J
マ:[R] 4489=67^2
O:[R] D{6} 3467
マ:[R] D{7} 2267
O:[R] D{2} %
OTTYさんから革命返しがくる可能性を考えると4枚出しは危険なのですが、時間に追われて出してしまいました。結果OTTYさんにその意志はなかったので一安心。ですが、今度は4489*3を出した結果Aを使わないと知ってる素数が作れなくなりました。ところがOTTYさんが6をドローしてくれていたため、私は7を回収してなんとかAを使わずに返すことに成功、OTTYさんをパスに追い込みます。
長々と書きましたが、要するに行き当たりばったりだった、ということです。

マ:[R] 545=5*T9
O:[R] D{Q} A27
マ:[R] AA3
O:[R] D{Q} %
今度は3枚出し。545で偶数をまとめて処理しつつ、OTTYさんのA27にAA3を返します。

マ:[R] A69=K*K
O:[R] D{Q} X27|X=A
マ:[R] D{J} %
A69は狙っていた合成数出し。ですが、OTTYさんのXを完全に忘れており、返されてしまいます。Xはあるものの、絵札が残ってしまったのでパス。

O:[R] D{8} KTQQQJ
マ:[R] D{9} KJTJX9|X=A#
OTTYさんは6枚12桁。ドローして手札を増やせば私も6枚なので危ない出し方です。
KJTK29が出せると思ったのですが、手札はKじゃなくてJでした…。それならXは小さい方が良いよね、とAにしたら出会い勝利。

組み切りの失敗をHNPで乗り切り1勝1敗に。勝負の行方は最終戦へ。

3戦目

3戦目もOTTYさんの先手で始まりました。HNPこそあったものの、3戦とも後手って私の運悪すぎませんか?
マ:(A256799TJQK)
初期手札はこんな感じ。絵札は4枚でTからKが一種類ずつ。平均的な手札ですね。後手から組み切るのは難しそうなので全出しの方針を固めます。
O:(2234458TQQK)

O:D{8} 8QT2234458QK P{66778TTJJJKX}
マ:D{3} TAJQK365799 P{A233456899Q}
OTTYさんは全出し。私も1枚ドローし、2を残して*411枚出し。結果両者ペナルティ。

O:D{5} 57[GC]
O:884437
マ:D{7} 987674=3*T P{AA457KX}
OTTYさんはグロタンカットから6枚出し。
私はK1枚、XもなくAも2枚。こんな手札では戦えないので合成数カマトト。結果待望のKやXに加え、Aを全て手に入れます。

O:6TJTTJ P{344788}
OTTYさんは6枚11桁を出そうとするもペナルティ。6JJTTJと勘違いしていたそうです。

マ:A729[RR]
O:[R] %
Aが4枚揃ったので革命*5。山札はないですし、OTTYさんが返すにはXを使うしかないのでパス。

マ:[R] D{A} KQK
O:[R] D{7} 223
マ:[R] D{2} 2A8=2*T9
O:[R] D{9} X44|X=A P{29T}
山札が切れていたため、使ったAは私が回収することができました。
4枚出しや5枚出しも考えましたが、4枚出しは革命返しが怖く*6、5枚出しは小さい素数が分からないので却下。ということで結局3枚出し。
OTTYさんは223。Aを使わせて回収する作戦でしょう。XをAにしてカウンターしてくるとは思わなかったので、2を引いてTを使える2A8を合成数出し。OTTYさんはカマトトし、律儀に2を回収してきます。

マ:[R] 57[GC]
1枚使ったとはいえ、Aはまだ3枚あるので、手番を渡して多枚出しで組み切られて負けるリスク>Aを回収するメリットと判断。
5が3枚あるのでそれを生かした合成数出しを考えていましたが、時間切れが迫っていたのでグロタンカットでお茶を濁します。

マ:[R] 6QJ
O:[R] D{K} 244=5667788899TTTTJJ*K P(A2223578QK)
5を使ってしまったので合成数出しは断念。3枚出しを続行、これで絵札を使い切ることができました。OTTYさんは合成数カマトト、Aが回収されます。

マ:[R] 449
O:[R] AX3|X=0
マ:[R] AXA|X=0
O:[R] D{6} %
3枚出しを続けます。OTTYさんはA03、私が組み切れてないとみて、手番を取っての多枚出しorA0Aからの全出し要求を狙った勝負手ですね。
私はA0Aを出して流します。

マ:[R] A59=3*53
O:[R] D{Q} %
本日5度目、OTTYさんのKKKを加えると6度目の合成数出し。
OTTYさんはAとXを使ってしまったため返すことができません。*7

マ:[R] 673#
残った手札を出して勝ち。革命下の3枚勝負を制し、OTTYさんに2-1で辛くも勝つことができました。

OTTYさん戦を振り返って

1戦目と2戦目は反省点だらけなので先に3戦目のことから。
3戦目はOTTYさんのペナルティにより山札なしで私に手番が回ったことが幸いし、A4枚+Xを持った状態で始まりました。比較的得意な3枚出しの場を選んだ判断も冷静で、2回の合成数出しでAを節約しながら組み切ることができました。
自惚れすぎ?A4枚あれば勝てるの当然?この後自己批判するので少しくらい褒めさせて下さい。

まず1戦目。確かに25枚ではKKQやKKKが揃う確率はかなり低く、2と3を2枚ずつ持ってたこともあり、その確率を無視して組むのはありでしょう。
ですが、OTTYさんは初手でペナルティを受けており、合成数カマトト+ドローも合わせて手札は41枚まで膨れ上がっています。25枚で返されなくても、41枚で返されないとは限りません。あの状況で返されないと思うのは分の悪い賭けでした。
そもそも937にKKJが返されて計画が頓挫する可能性も高かったことを考えると、あの場面はきちんと全出しするのが正解でした。
それ以降は(2,2,2,3,7,9)の全出しチャンスがありました*8が、私のレベルでこの6枚がわかるわけはないので正直仕方ないですね…。*9初手の選択が明暗を分けた1戦でした。

次に2戦目。こちらはミスが一点に集約される1戦目に比べ、反省点が盛りだくさんです。
まずQQQJ。OTTYさんはAの回収に失敗していたことを考えると、あの場面でA729が返ってきてしまう可能性はそれなりにあったように思います。一応KKTJ=3A*42358Aを用意してはいましたが、もし4枚出しをするとしてもオバケに便利なQを3枚も使ってしまうのは微妙だったと思います。
また、4489を見つけて安易に出してしまったのも失敗でした。私の手札の中でAを使わない4枚4桁最小素数が2267、その次が2269(6229で覚えており自信がなかった上、545を崩すから出したくない)だったため、7と9を両方使ってしまう4489は出すべきではありませんでした。OTTYさんが6を引いてくれたおかげで7を回収して2267が出せましたが、先読みが全くなっておらず、改善の余地が残る部分です。

ですが上の2点は最後の反省点に比べれば些細な問題です。最大の問題点はやはりA69でしょう。あの時、実はKTJを出していれば勝ち確でした。具体的には、普通に返されたらAX9|X=0→K6K。合成数カマトトされたらX[IN]→A69=K*K。見つけた合成数出しに気を取られ、簡単な勝ち筋を見逃してしまったのは本当に猛反省すべき点だと思います。
結果的にはOTTYさんからも手札5枚の私に大きな6枚出しをするというミスが出て、出会いで勝ちを拾うことができましたが、この試合も負けていておかしくない、というより負けても当然の勝負だったように思います。

追記。6枚11桁を少しでも覚えていれば、KTQQQJには9JKJTX|X=Kや9JTKXJ|X=Tを出会いに頼ることなく出すことができました。勝てたから見落としていましたが、手が回ってない7枚以上はともかく、それなりに勉強していた6枚で知識が定着していないのは大問題です。
参考→https://hachi-2718.hatenablog.com/entry/2020/03/04/190000

振り返ると本当に恥ずかしくて悲しくなってきましたが、それでも勝つことはできたので、今回の教訓を今後の素数大富豪に生かそうと思います!

最後に

マリンvsOTTYさん、いかがでしたか?
沸かせる素数は初戦OTTYさんの20枚出しと2戦目私の出会い素数くらいでしたが、一方的に負けた1戦目はともかく、2戦目・3戦目はそれなりに見応えのある勝負になったと思います。
何より、始めて日の浅い私が、(いくつか合成数出しは使ったものの)3~4枚出しといった基礎知識だけで古参のOTTYさんに勝てたことは、私と同時期ないしは私の後から始めた人に勇気を与えられたのではないでしょうか?

自戦記の体裁について。vsきのこさんの時は1手ごとにコメントを入れていましたが、冗長で少し無駄に感じたので、今回は1ラリーごとにコメントを入れる形にしてみました。
ですが今度は1コメントが長くなってしまい、やはり見辛いかもしれません。もし苦情やアドバイス等あればツイッターの方にお願いします。

さて、OTTYさん戦が終われば次に予定しているのは11/27(金)21:00からのvsささらさん戦です。
もしかしたらそれまでにvsなきゃのさん戦を入れるかもしれませんが、どちらにしても少し自戦記はお休みになります。
OTTYさんに勝てたおかげで、私はなきゃのさん・ささらさんのどちらかに勝てれば予戦通過が確定します。なのでどちらかにでも勝てるように、気を引き締めて準備しようと思います!

最後にですが、いよいよ明日はマスプライム杯ですね!
今回の対戦相手のOTTYさん、絶対王者のもりしーさん、そして私の推しプレーヤーの3TK様など、予戦を勝ち抜いた強豪8人が札幌で激突します!
決勝進出の皆様は頑張って下さい!そうでない方はYouTubeで勝負の様子を見守りましょう!
私はもちろんリアルタイムで応援します!

*1:マスプライム杯本戦PR動画とマスプライム杯予戦会コメント欄より

*2:手札の合計が3の倍数だったため。先手ならともかく、後手ならカマトトでも全出しして1枚でも多く引いた方が良いかもしれません。

*3:好きな合成数。(4,4,8,9)は詰んでるセットなのでオススメです。

*4:*2の理由に同じ。

*5:実は9996J→KKXQT=2*5*A3A3A3QA|X=K→57[GC]→57[GC]→4489=67^2で組み切れました。いつかのKKQQJのお返しにoverKKQKJは出したかったので、せっかく揃ってたのに出せなかったのは残念。まあKKKQTに気付いてても9996Jなんて知らなかったんですけどね!

*6:よく考えればAは全て私にあり、9も山札+私の手札で全部あったので、この瞬間はXを使っても革命返しできませんでした。

*7:今度はジョーカー忘れてないよね?って何度も確認しました。

*8:小さい順に出した222379は素数でした。なんとなく変な順番で出したのはこの勝負には負けなさい、というお告げだったのでしょう。ちなみに上位互換は932227のようです。

*9:とはいえ、272293は7の倍数なので1001チェックをしていれば弾くことができました。何も考えずに勘出ししたのは良くなかったです。