マリンの日記【素数大富豪】

競技素数大富豪の世界を目指す、ある新規の素数探索記。

カマトト論争についての個人的見解

こんにちは、マリンです!
今回は、少し古い話題ですがカマトト論争(と勝手に名付けた、特に合成数カマトトへの賛否に関する議論)について、私の考えをまとめてみたいと思います。
良ければ最後までお付き合い下さい!

戦略としてのカマトト

こんな記事を書くんだからどうせ反対なんでしょ、と思った皆様。意外かもしれませんが、私的には全面賛成の立場です。
そもそも公式戦・私戦のどちらでも何度も合成数カマトトしてる私が反対の立場なんて取れるわけないんです、はい。

カマトト・特に合成数カマトトへの反対意見は、「手札を減らすゲームで手札を増やすという行為は無気力試合のように見えてしまう」ということと、「意図的に間違えることは数学を扱ったゲームとして美しくない」ということの2点に大別できるかと思います。
それぞれについて軽く考えをまとめてみます。といっても、1つ目の点については初心者向けのおさらいとなりますが。

まず1つ目の点ですが、上位の素数大富豪プレーヤーは「無気力」でカマトトをしているわけではなく、「手札を増やすことで相手の切り札への対抗がしやすくなる」と考えてカマトトを行っているのです。
具体的には、相手の4枚出しを見てKJQJを警戒し、overKJQJを揃えるために手札を増やす、といった行動です。
実際にそれでひっくり返る試合も多く、今やカマトトはなくてはならないものとなっています。
そしてその観点で手札を増やす場合、たった数枚手札を増やすより合成数カマトトを使って手札を倍増させる方が理に適っている、ということで、とりわけ合成数カマトトが多用されるというわけです。

合成数カマトトの良い点は「先手後手の優位性を少しながら緩和できる」という点です。
素数大富豪は先手が場の枚数を選べるため、後手は最初から不利な条件を強いられるわけですが、後手は合成数カマトトによって相手の切り札を上回るという選択肢を取ることができ、結果として先手への対抗策を増やすことに繋がります。
今となっては先手の戦術も進化しているため一筋縄では行かないのですが、先手必勝なゲームより後手でもある程度戦えるゲームの方が楽しいですよね。
この観点から見て合成数カマトトは素晴らしい戦術だと思っていますし、その点においては反論の余地はないと思っています。*1

問題は数学的見地から見てのカマトトですね。そちらについては未だ意見が分かれるところかと思いますが、そちらについての意見は次章で扱います。

私にとっての素数大富豪

さて、以前ツイッターでも公言しましたが、私は数学に思い入れはありません。そもそも文系です。*2
ですので私にとって素数大富豪というゲームは単に面白い戦略ゲーム、という認識であり、数学的見地より実際の戦略性の高さを優先したい、という考えです。

それは他のルールについても同じで、合成数出しに0乗や1乗が使えないのは単に使えたらA=(素数)∧X│X=0、や(素数)=(素数)∧Aといった裏技が使えては面白くないから、としか考えていません。せきゅーんさんのブログには素因数分解の一意性の観点からとありましたが、私にとっては素因数分解の方法が2通りあっても3通りあっても101通りあっても気になりません。はっきり言えばどうでも良いです。*3
グロタンディーク素数の逸話やタクシー数・絶対偽素数の性質についても「へえ、面白いなぁ」とは思いますが、からしたら87カットでも1591革命でも変わりません。*4
そう考える私にとっては、戦略的に有効なカマトトを悪く思う理由は全くなく、むしろ素数大富豪というゲームをより奥深くする良い戦術だと思っています。

また、せきゅーんさんの合成数出しに関するルール提案*5も確認しました。実際にそのルールが採用された大会もあるようですが、私には正直ただの儀式だよね、と思えてなりません。
どちらにしろ等式は間違えて出すわけですし、差し戻しにならないためだけに大事な考慮時間を使いたいとは思いません。何より、このルールに従うと場に小さな数を出して合成数カマトトするのが難しくなり、新たな戦略は生まれるものの現行の素数大富豪の戦略を一部であれ壊してしまうように感じています。
今後このルールに従った大会に出るかもしれないと思い、日頃の素数大富豪ではできる限り意識して出すことを心がけています。が、このルールが今後公式化されていくのは、個人的には好ましくありません。

この記事を書いた理由

ここまで語ってきたように、私は合成数カマトトというプレイングが大好きです。
合成数カマトトの考案により素数大富豪は一段階発展したと思ってますし、合成数カマトトがし辛くなるルールの整備、さらには合成数カマトトの禁止は全く本意ではありません。

さて、こんなに古い話題をわざわざ論じてきたのは、数学好きでない人からこのゲームがどう見えるか、ということをお伝えするためです。
私は数学的観点から素数大富豪を見つめたことはありません。抽象的素数大富豪の定義など、何を言ってるのか全く分かりませんでした。
今後、数学好きでない人に素数大富豪を広める機会があれば、数学好きでなくても楽しめるゲームだよ、って教えてあげて下さい。その時、文系にも素数大富豪をこんなに楽しんでる人がいるよ、って伝えてくれると嬉しいです。

最後に

ここまで、カマトト論争への意見から私の素数大富豪へのスタンスをお話しました。
もしかすると数学好きの方にとって気分の悪い記事だったかもしれません。指摘される前に前もってお詫びしておきます。
ですが、素数大富豪は戦略ゲームとしての完成度が非常に高く、文系でも楽しめるゲームである、ということは重ねてお話しておきます。
数学好きの皆様は、お暇な時に素数大富豪を戦略ゲームとして見直してみてください。そして数学嫌いで素数大富豪を始められずにいる方は、物は試しと気軽に始めてみましょう!

さて、この記事と同時に3枚二刀流戦術という実用記事も投稿してみました。
https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2020/11/26/145146
良ければこちらもご覧下さい!

*1:ただし初心者相手に合成数カマトトからKQ等を揃え、多枚出しで一掃するといったプレイは少し頂けないとも思います。ですが、それはむしろ合成数カマトトの有効性の高さを物語るものであり、合成数カマトトを禁じる理由とはなり得ません。

*2:別に嫌いではありません。数学の成績は文系としては良いですし、暗算もそれなりに得意なので苦手意識もありません。

*3:100通りと書くつもりでしたが、せっかくなので素数にしてみました。

*4:1591は初めて素数大富豪オンラインで対戦した時に、計算を31までで止めてしまって出し間違えた数。これが出せれば勝てていたので今でも悔しいです…。87は元ルールが8切りだからというくらいで大した意味はありません。

*5:素因数場には場より大きな素因数があってはならず、等式は10を法とした場合には等しくなくてはならない、というルール。違反した場合はペナルティではなく出し直しとなります。