マリンの日記【素数大富豪】

最強の素数大富豪プレイヤーを目指す、ある競技素数大富豪プレイヤーの素数探索記。

雪華流星戦自戦記⑤ vsカステラさん

こんばんは、マリンです!
セミファイナルいよいよ始まりましたね!私も無事予戦抜けしました!
というわけで、今回も自戦記を書いていきます!今回はセミファイナル4、vsカステラさんの記事になります。

カステラさんについて

カステラさんとは大会前も数多くご一緒しており、2人対戦に限ると159戦していたらしいです。これは全プレーヤーの中で最多です。*1
数多くのタイトルを獲得されている実力者で、ここで当たってしまうのは運がないように思います…が、当たってしまった以上勝って上に行きたいですね!

対策ですが、カステラさんは先手全出しの割合が比較的低く、手札が悪い時でも6-6や多枚出し等で押してくる印象があります。また、こちらから先手全出ししても後手から6-6、57→5-5、3枚出し等トリッキーな動きをされることがあり、勝機はここにあると感じました。
そこで、今回は絵札が多めの6枚出しを覚えてみることにしました。何故6枚かと言いますと、
・6-6への手っ取り早い対処法になる
・7~9枚出しでもAを使えば出せる(かもしれない)
といった理由からです。また、後手6-6や57→5-5には6枚12桁(5枚10桁)→革命の流れで優位に立てるよう、革命用素数合成数の研究も進めています。
まあ付け焼き刃の知識で立ち向かえる相手ではないと思いますが…あとは運を信じるだけ!

ちなみに先手なら何も考えずに全出しします。多分その方が勝てるから。

というわけで、自戦記に移ります。これが最後の自戦記になりませんように…

1戦目

1戦目はカステラさんの先手で始まりました。
マ:(AA239TTJJJJ)
初期手札はこんな感じ。絵札が6枚と多い上、A2・A3をQ・Kとみなせるため、多枚出しには対応しやすそうな手札に見えます。一方、Kがないので少数枚出しには弱そうです。
カ:(355577789TQ)

カ:D{8} 883
マ:D{3} JJJ=AA23*39TTJ P{A244566789KK}
やられたくない少数枚出しがきました。次にKを引けても切り札がKJJ止まりなので、二刀流を考えても合成数カマトトと判断。

カ:57[GC]
カ:57[GC]
カ:57[GC]
カ:QT9#
ブラフでした…結果論ですが、何か返していれば私優勢に進みそうでしたね。

2戦目

2戦目もカステラさんの先手で始まりました。
マ:(AA3578TQKKX)
初期手札はこんな感じ。絵札5枚と多く、今度はKやXもあるので多枚・少数枚ともに対応しやすそう。
カ:(3445569TTQK)

カ:D{6} 6565T3TK
マ:D{6} %%
カステラさん8枚出し。6枚12桁をバラして出そうとしますが考えがまとまらず、時間切れになってしまいました…。

カ:44Q9#
十分勝てた試合だったのに落としてしまいました。0勝2敗、後がなくなります。

3戦目

3戦目は私の先手で始まりました。
マ:(A445899TQQX)
初期手札はこんな感じ。絵札4枚と悪くはないものの、Kがなく切り札に欠ける感じ。
カ:(2333789TQKK)

マ:D{5} TAQQ44558X99|X=9 P{AA346788TJJX}
QQTJの上に付く6枚10桁・7枚11桁は少し覚えたのですが、直前の2連敗で頭がいっぱいで思い出せず。ということで結局素直に全出し。

カ:D{2} 98KQTK
マ:D{9} 9QQTTJ
カ:%
カステラさんは6枚10桁。カステラさんが全出しに全出し以外をするケースは何度もシミュレーションしてきました。
まずは絵札を使って手番を取ります。

カステラさんもツイキャスで仰っていましたが、もし72=2^3*3*3を出されていた場合、KQ・KKにXを2枚使ってしまうため、手札増強でカマトトor残り枚数からKQ・KKがないとみてQX|X=Kで流して枚数変えor革命のどれかだったと思います。前者は負け。後者はカステラさんに絵札が多く残るため枚数を変えても厳しく、革命するにしてもX2枚を消費させられる上に絵札が多く残るので本譜より苦しい戦いになったと思います。

マ:D{4} A7X9|X=2[RR]
カ:[R]%
次に革命ですが、2が1枚もなかったのでXを消費する羽目に。

マ:[R]D{6} 54449
カ:[R]23323 P{67TJK}
革命したは良いものの、偶数が重い展開に。
カステラさんの手札が6枚なので本当は8枚出し以上がしたいのですが、分からないので5枚出しで偶数を削ります。
カステラさんはペナルティ、出会いに行ったみたいですが、出会われた方が適当に返してから枚数攻めができるから楽だったような気がしますね。

マ:[R]D{A} 8866A
カ:[R]D{2} 33623
マ:[R]D{5} AA5X3|X=9
カ:[R]D{5} %
ここでなんとAを引きます!私からAXが全て見えたので、カステラさんはA始まりの素数に返せません。
組み切れていませんが、時間が迫っていたので切り札をAA4X3|X=4orAA5X3|X=9と考え、あえて3を残しAを使って8866A。
カステラさんは33623で応戦。ドローは5なのでどちらでも良いのですが、(5,5,8,J)に自信がなかった(正解は585J)ためAA593を出します。

マ:[R]854J#
組み方は微妙でしたが、手札が良かったこともあり、なんとか一本取り返しました。

4戦目

4戦目も私の先手で始まりました。
マ:(2335689TTJQ)
初期手札はこんな感じ。絵札4枚と悪くはないものの、Kがなく(以下略)
カ:(2345688TJKX)

マ:D{8} TTJQ3598863 P{AAA2479TQKX}
QTTJの上に付く6枚10桁・7枚11桁は少し覚えたのですが、直前の勝利で頭がいっぱいで(以下略)
というわけで2を残して*2全出し。

カ:D{5} 852583
マ:D{6} QQTTTJ
カ:D{7} %
カステラさんは6枚出し。Aが3枚あったので3戦目と同じ流れで考えます。

マ:D{6} A729[RR]
カ:[R]D{J} X467=K^J*TJ|X=A P{23579JQK}
予定通り革命。ただ、ここで合成数カマトトできるのは予定外。*3

マ:[R]D{9} 666889
カ:[R]D{4} 234567=JJJ*TQK*479K*X|X=J P{A23455788TTTJQQQK}
全く組み切れていませんが、3戦目のように偶数が重くなる展開が嫌だったので偶数を消費。返されると返し方を考えてないので困りましたが、カステラさんは合成数カマトト。

マ:[R]D{A} 54K
カ:[R]AX3|X=0
マ:[R]AXA|X=0
カ:[R]%
山札は10枚、カステラさんのカマトトでAが山の一番上にきたのでドロー。AAAXがあるので勝勢。
54Kの時点で私の勝ちは確定しています。Aを使われなかったらA39→A0A→23。Aを1枚使われたらAA3→A09→23。そしてAXを使われたらA0Aから…

マ:[R]A39
カ:[R]%
カステラさんはAを使い切ってしまったため、A39で絶対に返せません。

マ:[R]23#
最後は上手く組み切って勝利。ストレート負けまで覚悟していましたが、試合はフルセットに。

5戦目

5戦目はカステラさんの先手で始まりました。
マ:(A366788QKKK)
初期手札はこんな感じ。Xこそないものの、Kが3枚あるので少数枚には強そう。6枚出しできたら不安な大きさだけどQA3KKK→88667かな、などと考えていました。
カ:(24455789TJK)

カ:D{T} 57[GC]
カ:D{4} TJTK2844459 P{234899JQQQX}
マ:D{A} A3667A88KKQK#
カステラさんは57から全出し。正直予想外。
Kが3枚あるので何かできないかなと考えましたが、何も思い付かず全出し。すると出会ってしまいました!

運が私に味方してくれました。2連敗の時点でもうダメだと思ってたけど、必死に粘って勝つことができました!
もちろん勝とうと思ってましたよ?だけど、本当に勝てちゃうと思わなかった。

カステラさん戦を振り返って

5戦目に関しては言うことはありません。HNP!
1戦目は結果論何か返すのが正解でした。が、初期手札からブラフなのか強い札があるのかが分かるわけもないので仕方なかったように思います。
というわけで、2・3・4戦目を振り返って行きたいと思います。

まず2戦目。まず6枚12桁をバラしたKQKA3TAX|X=3は知っていました。試合中にはAAをJとするペアばかりを探してしまい、見つけることができませんでした。
また、見つからないなら早くドローするなりHNP狙いに変えるなりするべきでした。今回は6を引いていたので、もう少し時間があれば86XTKQAA|X=4に気付けていたかもしれません。少なくとも、時間切れだけはやってはいけませんでした。

次に3戦目。私に絵札が8枚あったので、カステラさんが98KQTK→6枚12桁と組んでる可能性はほぼ切れますし、6枚11桁でも9枚の絵札を4/5と分けるわけがないので何か出せばまず切れていた状況です。偶数が重くて困るのは目に見えていたため、ここは9QQTTJよりも6QQTTJを出すべきだったと思います。
また、98KQTKを出した後のカステラさんの絵札はまず1枚以下なため、わざわざ革命しなくても戦えていたように思います。今回なかなか組み切れなかった要因として革命で奇数3枚+Xを消費してしまったことが上げられるため、試合前のシミュレーションにこだわらず柔軟な対応をすべきでした。
革命後の動きは、私の実力の中ではそこそこ上手くやれたと思います。一つだけ悪い点を上げるなら、Aが全部見えたから革命返しができないということに気付けなかったことでしょうか。それに気付けていれば、8866Aのところで854J→AXA3|X=0→8866Aで不安定なドローに頼らなくても勝ち確でした。
本譜は組み方としては30点くらいですが、時間に追われながら取った選択としてはまあ及第点かなぁと。

最後に4戦目。これはシミュレーションが一番ハマった回です。
革命にカマトトできてしまったのは予想外でしたが、666889にAが引けないように山札を調整されたとしても54K→A0A→9323と組み切れたため、666889にカマトトしてくれた時点で堅かったです。上手く偶数の処理に成功したのが勝因でした。
試合中にここまで追えていなかったことが反省点です。もう少し山の枚数が少なければカステラさんがAを回収する展開にもなり得た*4ため、今後は枚数の確認を怠らないようにしようと思いました。

さて、3戦目・4戦目に関してはシミュレーションが機能したという理由こそあるものの、そのシミュレーションを実行できる手札であったことが大きく、5戦目のHNPと合わせて多分に運に恵まれた試合だったと言えます。
悔しいのはオバケを出せなかったこと…ではなく2戦目を落としたことですね。きちんと時間内に考えをまとめ切れるよう、これからも精進していこうと思います!

そういえば、カステラさん用に覚えた6枚10桁や革命用素数は使う機会がありませんでした。やはり付け焼き刃の知識は本当に焦った時に使いこなせないですね…

次戦案内

さて、いつもなら「最後に」のタイトルで締めくくるところですが、カステラさんに勝ててしまったため連戦でかいたいさんと戦いました。*5
かいたいさんもカステラさんと並ぶ実力者ですが、マリンはかいたいさんに勝ってファイナルに行けるのでしょうか!?こちらも合わせてご覧下さい!

リンクこちら→https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2021/03/15/203017

*1:次点で3TKさんの146戦、その次は結構飛んでnishimuraさんの81戦、OTTYさんの61戦と続きます。なお去年9月以前のデータは正確に残っていないので、実際にはもう少し多いと思われます。

*2:合計が3の倍数だったため。後手だと出会っても返されるのであまり良い結果にはなりませんが、先手なら出会い狙っても良いんじゃないでしょうか。

*3:6枚出し時点で最低でも絵札を5枚は持っていると予想していたため、絵札が重くてカマトトできないと予想していました。実際には絵札4枚でそのうち1枚はXだったため、ドローと合わせてAを含む一桁札4枚をクリアされてしまいました。

*4:例えば私が初手1枚残しではなく全出ししていたケース。この場合、手番を渡したら絵札がKXのみなので勝ち目はなく、かといって3枚出しでA0Aを誘ってもカステラさんなら枚数攻勢で潰してくるような気がします。

*5:今だから言いますけど、私カステラさんに負けて終わるつもりだったんですよ。なので自分の負担とか考えずに3人で日程を合わせましたが、勝てるなら後日にしたかった。

雪華流星戦自戦記④ vsなきゃのさん

こんばんは、マリンです!皆様あけましておめでとうございます!
少し間が開いてしまいましたが、1ヶ月ぶりに雪華流星戦の試合がありましたので自戦記を書いていきます!
今回は予戦最終戦、vsなきゃのさんの記事になります。ここまで運にも恵まれて3勝しましたが、このまま全勝できるでしょうか?

なきゃのさんについて

なきゃのさんとは私戦を含めても初対戦になります。
札幌杯の準優勝者であり、他の大会でも好成績を収められています。QTJK素数を始めとする多枚出しに長けている他、過去の大会ではoverKJQJやKKQQJなども出していて、私も参考にすべき点が多いと感じています。

対策としては、やはり主導権を渡さないことに加え、なきゃのさん用にある素数を少し覚えてきました。また、去年の12月から研究していた戦術もあり、完成していないもののもしかしたら使えるかもしれないと思っています。
…と言いつつ、私は紅白以来YOASOBIの夜に駆ける*1にハマってしまい、若干素数があやふやになった状態で試合に臨むことになりました…。皆様、試合はもっと真剣にやりましょうね!

さて、では自戦記に移ろうと思います。

1戦目

初戦はなきゃのさんの先手で始まりました。
マ:(26778899TJQ)
初期手札はこんな感じ。絵札3枚でKもXもなく苦しい。
な:(A2347TJQKKX)

な:KKQTJ
マ:D{T} %
なきゃのさんからいきなりKKQTJ。どうしようもなくパス。

な:X7|X=5 [GC]
な:423A#
初期手札から綺麗に組み切られました。初戦は黒星。

2戦目

2戦目もなきゃのさんの先手で始まりました。
マ:(AA38899TTJK)
初期手札はこんな感じ。絵札は4枚と初戦よりは良いものの、Kが少なく切り札に困る手札。
な:(23356779TKX)

な:3269 P{48KX}
マ:D{2} TTAAJK389829 P{AA223677TQQK}
なきゃのさんは4枚出しのペナルティ。2を引きますが組み切れず、全出しすれば引いた枚数の差で有利になると思ったので全出し。

な:67
マ:D{6} T9= AAAA22233667*7889TTJQQKK P{4445556899TJQQ}
なきゃのさんは2枚出し。ペナルティを受けてなおK2枚と厳しいのと、Aが4枚見えてたのでKKは出せないと考え合成数カマトト。

な:KK=TX*X3|X=A|X=A
マ:D{6} %
X2枚でKKを出されてしまいました…当然返せないのでパス。

な:57[GC]
な:94823#
2戦目もKKを軸に組み切られて敗北。なきゃのさん戦は0-2のストレート負けに終わりました。

なきゃのさん戦を振り返って

今回は両方後手かつ手札負けしていたこともあり、終始なきゃのさんにペースを掴まれてしまいました。
1戦目は反省のしようがないので2戦目について軽く。KとXを2枚ずつ持たれていたため厳しくはありましたが、67にKKを出せていればもうワンチャンス掴めていました。事実上なきゃのさん後手の状況で、2枚出しをしてくる時点でKKを持っていると判断することは可能だったでしょう。
とはいえ、KKを出しても絵札があまりなかったため、見返しても打開策は特に思い付きませんでした。革命してもカマトトでAを2枚回収されるため、長い素数をほとんど覚えてない私ではジリ貧になるだけだったように思います。

総じて、前の3戦の運を相殺した形になってしまいました。1つだけ思うのは、できれば全出し当てたかったな!

最後に

なきゃのさん戦の自戦記、いかがだったでしょうか?
私にとって、雪華流星戦は自分のレベルアップを実感できる場であったと共に、自分のプレイの甘さや今後の課題を痛感させられた大会でもあり、今回参加したことはとても良い経験となりました。
今回の4戦を心に刻みつつ、今後の素数大富豪も頑張って行こうと思います。

…といかにも予戦落ちしたかのような書き方をしてしまいましたが、ささらさん戦までの3勝のおかげで私の予戦通過は確定しています。
1位通過は無理そうで、2位でも3位でもいきなり強豪と当たってしまう*2ためセミファイナルは苦しい戦いとなりそうですが、ファイナル進出に向けて精一杯力を振り絞り、最大限良い戦いができるように精進したいと思います!

では今回の記事はここで終わります。
皆様、またセミファイナルでお会いしましょう!

*1:どのバージョンも全て良いというのは前提として、あまり聞いたことがない方はまずhttps://youtu.be/j1hft9Wjq9Uを聞いてみることをオススメします。テンポがゆっくりで聞き取りやすく、ikuraさんの歌唱力の高さが分かると思います!絶対ハマります!

*2:2位通過だと初戦がはな組3位カステラさん・3位通過だと2戦目がながれ組1位nishimuraさんor3TKさん

overKKQKJ特集~5枚オバケの有用性~

こんにちは、マリンです!
この記事は素数大富豪アドベントカレンダー2020https://adventar.org/calendars/4987の24日目の記事です。昨日は3TKさんの「素数大富豪同好会のオンライン新歓をやってみた話」https://hana3101382283.hatenablog.com/entry/2020/12/23/komariでした。素数大富豪の布教が難しくなっている今、オンラインで素数大富豪の輪を広げていくのはとても大切なことだと思っています。

さて、今回の記事は「overKKQKJ」についてです!*1
20日の記事にも書いた通り、今や上位ではoverKJQJは常識と化しています。が、overKKQKJはあまり使われておらず、開拓の余地のある部分だと感じています。
というわけで、早速紹介していきます!

overKKQKJを覚えるメリット

overKJQJを覚える理由と大きくは変わりません。
参考→https://hana3101382283.hatenablog.com/entry/2020/06/26/soujiro
一つ大きな違いとして上げられるのは、overKKQKJは初手の5枚出しに合成数カマトトしてもまず揃いません。そもそもKKQKJに返せるoverKKQKJが5つしかない(後述)上、その5つに偏りのある形が目立つため当然といえば当然です。

簡単に箇条書きすると以下のようになります。
①相手のKKQKJに返せる
②1桁札を中心に手札を15枚以上減らせる
③ラリー回数を減らして組み切れる
②・③の点が大きいです。絵札の質*2では勝っても枚数で劣る時、普通にラリーしていると絵札が少ないことが徐々に響いてきますが、overKKQKJなら厳しくなる前に大きく枚数を減らせます。平均的なoverKJQJ(12~14枚)に比べ、使用枚数が多い(15~17枚)のもポイント。

実際overKKQKJなんて揃うの?

overKKQKJのメリットは分かって頂けたかと思いますが、この点には疑問を持つ方も多いと思います。
実際レパートリーが多いoverKJQJに比べ、実用性の高いoverKKQKJは限られます。が、ここで考えて頂きたいのは「私達はどういう時にoverKJQJを使っているのか」ということ。
HNP杯の頃は多種多様なoverKJQJが見られましたが、マスプライム杯・第2期蝉王戦のデータを見る限りでは使用されたoverKJQJの半数以上がKKKQです。多くの方が考察されていますが、これは二刀流の普及により後手が2手目のKJQJに返す機会が減少したこと・誰もが習得したことにより、相全出し後の打ち合いでは小さなoverKJQJが切り札として信用できないことが理由として上げられます。
この現状を鑑みると、比較対象はoverKJQJとするよりKKKQ(少なくともKKQT以上)とする方が現実に則していると言えます。overKKQKJは全てが切り札として信用度が高い(後述)ため、全て合わせればKKKQくらいには揃うのではないかと思います。
経験的にも十数試合に1度は使っていますし、覚えるに値するだけの実用性はあると考えています。

前置き(?)はここまでにして、次の章では具体的な形と覚える優先順位を考察します!

覚えたいoverKKQKJ

下の表をご覧下さい。
f:id:MarinnoNikki:20201222115142p:plain
(「overKJQJとカードカウンティング」の時とは色の意味が異なります。ご注意下さい。)
overKKQKJは絶対に出せないKKKKQを除いても全部で17個あり、overKJQJほどではなくてもこれだけあると覚え辛そうと思うかもしれません。ですが、実際のところ私は赤字しか覚えていません。
理由は単純で、赤字以外の形は最低でもKとジョーカーを合わせて4枚使います。一方でKとジョーカーは合わせて6枚しかないため、緑・水色・黄色はoverKKQKJでありながらKKQKJに返すことができません。
もちろん赤字以外も切り札として最強クラスであるため覚えても良いのですが、K4枚以上使用とコストが高く、おそらく使い辛いと思われます。*3
まずは赤字の5つを覚えましょう。緑は気が向いたら覚えるくらいで、水色・黄色は捨てて良いと思います。

赤字の5つで優先順位を付けるなら、同じ札4枚を使用するKKKJTとKKKQTは少し揃いにくい印象があります。また、使用する偶数の枚数からKKKTTは使いやすくKKKQJは使い辛い、ということも言えるでしょう。
ちなみに私が一番使っているのはKKQKQです。ただ、これは私が覚えている5枚出しの傾向に左右されている可能性が高いため、実際に使いやすいのかどうかは分かりません。*4

KKQKJの安全度

現在の素数大富豪環境ではoverKJQJの開発が進んだ結果、相全出し戦ではKJQJがまず切り札となり得なくなりました。では、KKQKJだとどうでしょうか。
結論から話します。「KKQKJは強い」です。*5赤字のoverKKQKJは少ない上に偏っている形が多く、毎回のように揃うわけではないからです。
とはいえ、KKQKJをoverKKQKJで返される可能性もないわけではありません。*6そこで、この章ではKKQKJの安全度の測り方を紹介します。

①Kのカウンティング
場・山札・手札にKが4枚以上あれば絶対に返すことができません。
以下のカウンティングはKの枚数がギリギリの時に使いましょう。

②Aのカウンティング
表から分かる通り、赤字のoverKKQKJは最低1枚Aを使います。よって、Aの枚数を数えることで安全度を測ることができます。
特にKKKQTやKKQKQ・KKKTTに有効。前者は1枚・後者は2枚あれば返すことができません。

③3のカウンティング
Aのカウンティングが通じ辛いKKKJTに使えるカウンティング。3が1枚あれば返すことができません。
KKKQTにも比較的有効で、こちらは3が2枚あれば返すことができません。

④7のカウンティング
特にKKKQJに有効なカウンティング。7が2枚あれば返すことができません。

当然ですが、(Kのカウンティングを除いて)これらの条件を満たしていてもKKQKJを先行される可能性はありますのでご注意下さい。

なお、overKKQKJの安全度はほとんど気にする必要がありません。KKQKQ・KKKJT・KKKQT・KKKQJは揃っている時点で絶対に返すことができません。
KKKTTにKKKJTを返すことは理論上可能ですが、その場合K・Xに加えてA・3・5・7を全て使い切ります。そのため、これらの札が1枚でも余分に場・山札・手札にあれば返すことはできません。

2020年の素数大富豪と2021年の展望・目標

いつもなら「最後に」のタイトルで締めるところですが、今回は少し趣向を変えてみます。overKKQKJの話はほとんどしない(というよりほぼ自分語りです)ので興味がなければここでブラウザバックしてください。

あまり過去を知らない私が語って良いことではないような気もしますが、2020年は激動の年であったように思います。相全出し環境への移行、overKJQJの流行と低迷、多枚出しラリーの発展と超多枚出しを操るプレイヤーの出現…コロナで素数大富豪の場が減っているにも関わらず、素数大富豪は変わらず進化を続けています。
そんな中、over系研究に関しては私も発展の一端を担えたのではないかと自負しています。私は合成数出しが好きなので、来年以降はover系に限らず、様々な合成数研究を進めて行きたいと思っております。(もちろん素数研究も)

来年の目標ですが、大きく分けて3つでしょうか。
1つ目は個性の再構築。アドベントカレンダーでoverKJQJの安全度の測り方やoverKKQKJの紹介をさせて頂きましたが、これらは「私の数少ない強味」であると同時に「習得が比較的簡単な戦術」でもあり*7、記事を公開してしまった以上、一気に没個性化するのではないかと危惧しています。具体的にどうするか…1つ考えていることはあるのですが、今はまだ伏せておきます。
2つ目は上位入賞。今年は数少ない新規プレイヤーということで注目されてきた気がしますが、来年以降は経験者の一角としか見られないでしょうから何か結果を残したいところです。まずは雪華流星戦を頑張ります。
3つ目、これは私の目標というより素数大富豪界全体の課題だと思っているのですが、素数大富豪はここ数年で劇的な変化を遂げています。結果、今の環境への新規参入は非常に難しいのではないかと考えています。*8ですから何か新規参入をしやすくする取り組みができないかな?と思っています。このアドベントカレンダーの記事の中ではOTTYさんの「初心者と対戦する時に気をつけていること、気をつけたいこと」https://otty8121013.hatenadiary.jp/entry/2020/12/03/020703 (布教する側向け)や、カステラさんの「『全出し』との付き合い方」
https://graws188390.hatenablog.com/entry/2020/12/21/192411 (素数大富豪に慣れてきた人向け)などが参考になるでしょう。
もちろん難しい話ですし、具体的な見通しは立っていません。皆さんと一緒に考えていけたらな、と思っています。

さて、素数大富豪アドベントカレンダー2020もいよいよ明日が最後です!
ラストを飾るのは二世さんの記事です。「今年の記事をまとめるか来年の抱負を語る」とありましたがどんな記事になるのでしょうか?楽しみですね!

*1:マスプライム杯予戦会の配信終了後、冗談半分で「来年はoverKKQKJを持ってくる」と宣言しました。その後、興味本位で調べたら意外と有用そうだったので本当に覚えることになりました。

*2:KやXの枚数

*3:調べただけで覚えてないため断言はできませんが…。

*4:私が覚えている5枚出しは8の使用頻度が高めで、8を使うKKKTT・KKKQJは少し使い勝手が悪く感じます。KKKJTやKKKQTは単に使用札が偏っていて揃いにくい。

*5:元ネタは「KJQJは弱い?」。当時素数大富豪を知らなかった私はこの講演を聞いていないのですが…

*6:実際に、KKQKJで組んだ相手に過去3回ほど返したことがあります。

*7:十数枚出しをいくつも覚えるよりは遥かに楽な一方で、揃った時のコスパがかなり高い戦術です。

*8:おそらく最新規の私がそう感じたので間違いないです。せっかくのアドカレですし私こういうこと書くべきだったのでは?

overKJQJとカードカウンティング

こんばんは、マリンです!
この記事は素数大富豪アドベントカレンダー2020https://adventar.org/calendars/498720日目の記事です。昨日は二世さんの「今だからできる素数大富豪」http://nisei.hatenablog.com/entry/567QK
でした。コロナ休校中に始めた私だから思うのかもしれませんが、こういうご時世だからこそ、強くなろうと思えばどんどん強くなれるような気がしています。素数大富豪オンラインでお待ちしてますよ!(そういえば私普通にトランプ使って素数大富豪したことあったかな…?)

さて、今日は満を持して私の大好きなoverKJQJ*1の話をしていきます!
皆様、せっかく出したオバケをKKKQ(などのより大きいオバケ)で返されたことはありませんか?私はありますし、逆に返したこともあります。
今や上位の間ではオバケは常識。ですから、オバケをベースに組み切る場合には、自分の持っているオバケはどのくらい強いのか、その指標を持っておくことが大切です。
そこで出てくるのがカードカウンティングの概念。合成数のカウンティングは総じて難しいですが、overKJQJを愛するプレーヤー*2のために色々考えてみました!

カウンティング不要の形

カードカウンティングを考える前に、絶対に返されない形を確認しておきましょう。
下のオバケ表をご覧下さい。
f:id:MarinnoNikki:20201219201753p:plain

赤字のオバケは手札に揃っている時点で絶対に返すことができません。*3
ただし、KKKQは相手が先に出してしまうことで止めることができるので注意が必要です。

今回の記事は主に緑字と青字のオバケを切り札にする場合を主軸にしています。
色々考えましたが、黒字と黄字は絶対に返せない形を目指すには難易度が高いです。終盤で相手が疲弊した時や相手の手札枚数が少ない時、相手が覚えているオバケが少ないと想定している時を除いては積極的に使いたい形ではありません。

余談ですが、オバケを覚え始めようと思ったらまずは赤字と緑字を覚えることをオススメします。
赤字のうちKKKJとKKKKはK+Xで4枚使うため使用機会に恵まれませんが、残りの6つは揃いやすさ・使いやすさ・強さの全てが及第点以上なので、見つけたら生かして組み切ることを考えてみましょう!
いくつかX=0を使う形が含まれていますが、必要な絵札が少し多くなる以外は意外と困りません。革命下の切り札にX=0を使うのと同じで、切り札にはジョーカーを惜しまないようにしましょう。

相手の手札枚数と安全圏

カウンティングから少し話が逸れますが、相手の手札の枚数とオバケの所持の可能性を考えてみます。本当なら数学的な確率を交えて論じたいのですが、私にはできそうもないので体感で話します。

overKJQJは下は10枚、上は16枚で出すことができます*4が、大半のオバケの使用枚数は12~14枚に集中しています。
このことはKJQJを出す時に意識することが多いと思いますが、当然オバケを出す時にも応用できます。
理論上相手の手札が9枚あればドローとあわせてオバケを出されうることになりますが、実際にはその程度の枚数でオバケが揃っている可能性はほぼ考えなくて良いと思います。
偶発的な状況であれば、相手のオバケは20枚前後ある時に警戒すれば良いでしょう。

さらっと偶発的な状況であればと書きましたが、相手が自分から4枚出しを仕掛けている場合は要注意です。
overKJQJを切り札に組んでいる可能性があるため、相手の手札が15枚くらいでもオバケを警戒して動くことをオススメします。

なお、相手の手札の枚数から自分のオバケが通るか考えるのは組み切りの最終段階*5を除いては危険です。
相手が4枚ラリーに付き合ってくるならオバケが通るかもしれませんが、実際には相手にオバケがなければまずカマトトされます。
カマトトで手札が増えれば当然オバケの危険性は高まるので、直前まで考えていたプランが崩壊する、というのはよくあることです。

さて、ここからいよいよ本題のカードカウンティングの考察を始めます!

Kのカウンティング

先ほどのオバケ表をご覧下さい。
緑字のオバケは相手のK*6が2枚以下の時、青字のオバケは相手のKの枚数が1枚以下の時には絶対に返すことができません。
最も分かりやすく基本的なカウンティング。緑字のオバケを切り札にする場合は場+山札+手札のKの枚数を数えるだけで切れることを確認できることも多いです。(自分がK+Xで4枚持っている場合、3枚持っていて相手が1枚使った場合など)

青字のオバケを使う場合もKのカウンティングは重要。緑字と違い、Kの枚数だけで絶対に返せないことを確認することは難しいですが、後述のキー札カウンティングを併用することによって手札の強さを判断することができます。
なお、オバケ表ではKKJJ・KKJKを青太字にしています。この2つは素因数にジョーカーを使っていない場合は相手にKが3枚以上ないと返せないという特徴を持っています。*7要するに緑字と同じように使える、ということですね。

3のカウンティング

ここからは、「自分のオバケより強いオバケ」の素因数に使う数(ここでは「キー札」と呼ぶことにします)のカウンティングを紹介します。
まずは3のカウンティングです。

オバケ表を見てもらえば分かるのですが、KKQT以上のオバケ(赤字・緑字のオバケ)には必ず3を1枚以上必要とします。
そこで、3の枚数を数えることで相手が赤字・緑字のオバケを作れるか確認することができます。
KKQJ・KKKK…場+山札+手札に3が2枚以上あれば出せない
KKQQ・KKQK・KKKJ・KKKQ…3が3枚以上あれば出せない
KKQT・KKKT…3が4枚以上あれば出せない
ほか、KKTJ・KKJJ・KKJQ*8などの判断にも使えます。特にKKTJは3が3枚見えれば出すことができません。

KKQT・KKKTの判断にはあまり役立ちませんが、3は他のオバケの重要なキー札となっているのでカウンティングにかなり有用です。
一つ注意点として、相手のKの枚数に余裕がある場合はジョーカーをキー札とカウントしなくてはならないということです。
例えば自分がKX・相手がKKKXを持っている時、山札に3が2枚流れたからKKQT(素因数に1枚3使用)を出せば返せない…ではなく、相手はXを3にしてKKQKを返すことができます。*9
この場合、確認するキー札の安全圏は+1と考えましょう。

2やAのカウンティングにも言えることですが、手札にキー札がある場合はなるべく温存しましょう。
キー札を使ってしまうと将来的に相手がカマトトで取りにくる場合があります。山札が1周すればカードカウンティングが崩れるのはどんなカウンティングでも同じなので注意が必要です。
山札に流れたキー札を回収するかはその時次第で、すぐ引かれそうなら全出しで回収しますが、下の方にある場合やラリーに付き合ってくれそうな相手なら山札にあることを良しとして普通に4枚出しすることもあります。

ちなみに、KKQJが赤字なのは自身の素因数だけで3と7を必要数使っているからです。
あまり意識する必要はありませんが、KKQJへのカウンターは3と7がキー札と言えます。

2のカウンティング

キー札として2も有用です。
赤字・緑字のオバケのうちKKQT・KKQQ・KKKT・KKKJ・KKKQが2を必要とします。
KKQT・KKQQ…2が2枚以上あれば出せない
KKKT・KKKQ…2が3枚以上あれば出せない
KKKJ…2が4枚以上あれば出せない
ほか、KKTJ・KKJQ・KKJKなどの判断にも使えます。特にKKJKは2が3枚見えれば出すことができません。

やはり注意点は、Kに余裕があればジョーカーをキー札とカウントしないといけないということです。例えばお互いにKKXと持っている時、山札・手札に3が3枚、2がKKJQ・手札に2枚あるからKKJQを出せば返せない…ではなく相手はXを2にしてKKQTを返すことができます。*10

上の例(失敗例ですが…)からも分かる通り、カウンティングは複数を併用して考えることが多いです。
言葉で聞くと難しく感じるかもしれませんが、実際にやってみると意外と慣れてきます。物は試しと覚えてみましょう!

Aのカウンティング

次にAのカウンティングを紹介しますが、KKQT以外の赤字・緑字のオバケの判断には役立ちません。KKQKはAを2枚使う形もありますが、Jを使って出すこともできるためあてになりません。
赤字・緑字に使えるカウンティングとしては他に7のカウンティングがあるのですが、2枚以上使うのはKKQJ・KKKTだけ*11なので汎用性が低く、覚える必要性が薄いです。
Aのカウンティングは相手のKが2枚の時に青字オバケの安全性を確認する、または強めの青字オバケを使う時に3・2のカウンティングと併用して使うのが基本になります。赤字・緑字のオバケしか知らない場合は使えないため、最初から覚える必要性はありません。

緑字と青字の中で大きめの形かつ特に有効なのがこの4つ。
KKJJ…Aが1枚以上あれば出せない
KKTJ・KKJQ・KKQT…Aが3枚以上あれば出せない
オバケはAを1枚は使う形が多いため、ほかにも多くのオバケに応用できます。
注意点として、相手にKが3枚ある場合、KKJQはA64K89とも出せること。この場合も確認するAの枚数を+1しなくてはなりません。
もちろん相手がKに余裕がある時はジョーカーをキー札としてカウントしなければいけないのも同じ。*12

ここまで4つのカウンティングを紹介しました。もちろん全ての札を数えることができれば良いのですが、現実には難しいのでまずは3・2・Aのカウンティングに慣れましょう!

返される可能性がある時は?

ここまでカウンティングによって自身のオバケが必ず流れるようになる状況を考察してきましたが、現実には見つけたオバケにカウンターされうる状況も存在します。
そういう時の対処方法をいくつか紹介します。

・強めの札を出して切り札請求をする
主に相手のKを減らすことを目的に行います。
相手にKを出させてから全出しや合成数カマトトで回収することによってオバケのカウンターに必要なKを剥がし、必ず流れるような状況を作るのが目的です。
相手がパスするとなんの意味もないこと、Kが出されても全出しで回収されると絵札を使った反動で逆に不利になることなどが欠点。
いきなり出すと怪しさ満点なので、自分から仕掛ける時は1回小さい素数を挟むのがオススメです。

・あえて別の枚数出しをする
4枚の場じゃないと出せないのに何を言ってるの?と思われるかもしれませんが、実は意外と有効です。
4枚出しをしたらまずオバケは警戒されますが、3枚・5枚等の枚数をみてoverKJQJを警戒するのは難しいので、ラリー中に相手がキー札を使ってくれることが多々あります。
相手がキー札を使ったタイミングで(オバケを阻害しない強めの札)→(オバケ)→(残り)で組み切り、相手がKを使わなければ上がれる状況を作るのが理想。そこまでできない場合はキー札を回収し、次のラリーで勝負に出ても良いでしょう。

・強引に通す
overKJQJに精通していない人を相手取る時や山札が1周していない時などに有効。返されうるオバケがわずかであれば、そのオバケが返ってこないことに賭けて勝負してしまうのもありです。
多枚出しが苦手な人相手にそこまで強くない多枚出しで勝負を挑むのと同じ感覚。出会い負けがない分多少はマシですが、返されたらほぼ負けであることは覚悟しましょう。

・相手の癖を逆手に取る
これもoverKJQJに精通していない人向け。そういう人は4枚出しを見たら早々にKJQJ等でラリーを切りにくる傾向にあります。自分からKを減らしてくれれば、逆に絶対に返せない状況に誘導することができます。
相手のプレイスタイルに大きく依存するのが欠点。逆にカマトトでオバケを揃えにくる人もいますが、成功すれば黒字や弱めの青字オバケでも通ることがあります。

・オバケ上がりを狙う
最終的に4枚出し→オバケで上がり切れる状況を作ります。不意討ち気味の動きになりますが、相手がより強いオバケを持っていても上がれてしまえば関係ありません。
枚数調整が難しく、使える機会が限られるのが難点。

・諦めて別の手を探す
残念なことですが、一番現実的な方法であることも多いです。切り札は強さを集中させるのが基本ですから、小さめなオバケではどうしても力不足なんですよね…。

最後に

overKJQJは色んな人が習得しすぎた結果廃れた、という不思議な経緯を持つ戦術です。
オバケをそれだけ多くの人が覚えている、というのはすごく嬉しいことである一方で、最近は実戦で見るのが少なくなっているのが寂しくて、そんな環境に一石を投じようとこの記事を執筆することにしました。
結果、長くて難しい記事となってしまいましたが、慣れれば意外とできるようになるのでぜひ習得してみて下さい!
overKJQJにはまだまだ無限の可能性があると思っているので、皆様にもっと使われることを期待しています!

最後に、明日はカステラさんの「全出しに関する考察」です。
私は初期手札を組み切るのが苦手なのですぐ全出ししてしまいますし、overKJQJを語る上でも全出しは外せませんから、明日の記事にはすごく期待しています!
皆様もお楽しみに!

*1:overKJQJが分からない方はhttps://hana3101382283.hatenablog.com/entry/2020/06/26/soujiroをご覧下さい。

*2:と書きましたが、パイオニアのOTTYさんとマニアの私以外にいるんでしょうか?

*3:KKQJを出す時に山札が切れていた場合、必ず43*3X5377と出しましょう。3X5377*43と出すと3を引かれてKKQQ、KKQK、KKKQが揃ってしまう可能性があります。 その他のオバケを出す場合も同様で、山札が切れている時はキー札を素因数場の先頭に持ってくるのは避けましょう。

*4:10枚はKJKT=2*5*KJKA、16枚はKQKQ=2*2*2*2*X*4A*73*A37|X=2

*5:要するにオバケを出すタイミング

*6:ジョーカーをKとしてカウントしています。

*7:KKJJはX=A・KKJKはX=2で使っていれば、相手のKが2枚でもKKQTを返される可能性があります。

*8:2*2*2やA64K89とも出せるため、2やKのカウンティングとの併用必須

*9:実話です。気を付けましょう。ちなみに7がKKQT・手札に1枚ずつあったからKKKTは返されなかった。

*10:これも実話です。気を付けましょう。

*11:KKKKも2枚使いますが、そもそもK4枚の時点で弾かれることが多いので使いません。

*12:実例がありませんでした。ですが気を付けましょう。

素数大富豪と2の冪乗

こんばんは、マリンです!
この記事は素数大富豪アドベントカレンダー2020https://adventar.org/calendars/4987の9日目の記事です。昨日はカステラさんの「替え歌にすれば合成数出しも覚えられる?」https://graws188390.hatenablog.com/entry/2020/12/08/000821でした。替え歌、とても面白いのでぜひ歌いながら覚えてみてくださいね!

さて、カレンダーには合成数の話とだけ書きましたが、今日の記事の内容は…
タイトルの通り、2の冪乗についてです!*1
おそらく10乗くらいまでは皆さんパッと分かると思いますが、それ以外にも便利な形がたくさんあります!これから紹介していくので、良ければ最後までお付き合いください!

10乗までのおさらい

常識かもしれませんが、まずは振り返っておきましょう。
特に実戦で使いやすいのは以下の3つです。
64=2∧6/256=2∧8/T24=2∧T
この3つは使用札が全て偶数であり、偶数が多くて困った時にとても使いやすい形です。2~3枚出しですから返された時の後続に困ることも少ないので、見つけたら積極的に使ってみましょう。
1枚出しですが、4=2∧2や8=2∧3=2*2*2も偶数を多く使えるため、場合によっては有効です。

11乗・12乗はX=0を必要とするため出し辛いです。13乗~15乗も半数が奇数なので特筆することはありません。*2
次の章では16乗~19乗を見て行きます。

16乗~19乗

少し大きくなりますが、16乗~19乗はそれぞれにアピールポイントがある形です!

65536=2∧A6
6/8が偶数の偶数消費型合成数。6が多い時が狙い目。
KT72=2∧A7
奇数が多い上、Kを使ってしまうため、普通に4枚出しとして考えると見劣りします。
注目すべきは7枚消費の4枚出し合成数であるということ。初期手札から小さな4枚出し→KT72と組めば、小さな4枚出しや合成数カマトトが来た時にそのまま勝つことができます!
262A44=2∧A8
7/9が偶数の偶数消費型合成数。2が多い時が狙い目。
524288=2∧A9
7/9が偶数の偶数消費型合成数。こちらも2が多い時が狙い目。

ちなみに、M17とM19はメルセンヌ素数なので、KT7Aと524287は素数です。
KT7Aは詰ンデレセット、524287*3は偶数消費型なので一緒に覚えてしまいましょう!

もう十分に大きいですが、今度は特に大きい冪乗から厳選したオススメの形を紹介します!

20乗と26乗

ここからがメインです!(?)

・T48576=2*2∧A9
20乗。このままの形ではX=0を必要としますが、2を一つ外すとこのような形になります。
注目すべきは使用札が(A22456789T)であること。A~Tに2を増やして3をなくした形。使用札がバラバラで揃いやすく、合計も3の倍数なので使い勝手は良いです。
1024の2乗と考えれば出し間違えもし辛いのでオススメです!
67T8864=2∧26
26乗。こちらは分かりやすく偶数消費型。
少し使用札に偏りがありますが、使用札の9/10が偶数と、この大きさの合成数としては極めて有用です。
10枚使えることから、相全出し後にラリーを挟まず10→7(切り札)→7や10→7→2(57)→5などと組み切るルートも見込めるため、ぜひ覚えて下さい!

少しだけ2以外の冪乗

おまけです。2以外の冪乗も少しだけ見てみましょう。*4

3の冪乗は243=3∧5656A=3∧8が偶数を効率的に使えます。
5の冪乗はA25=5∧3が革命下ではそこそこ強かったり、625=5∧4が全て偶数だったりと面白いです。48828Q5=5∧Jも懐かしいですね。

また、2乗に限れば4489=67∧26889=83∧2が偶数消費型です。桁を上げれば2Q52A=46A∧24T88A=64A∧2なんてのもあります。
こちらはあまり詳しく調べていないので、皆さんもお気に入りの形を探してみませんか?

最後に

2の冪乗、いかがでしたか?
私は多枚出しの素数を覚えるのがあまり得意ではないので、枚数を減らすスピードを上げられる合成数を覚えよう、と思って2の冪乗に注目したのがきっかけでした。
この記事でお気に入りの冪乗を見つけ、実戦で使って頂けると幸いです。

最後に、明日はささらさんの5枚二刀流の記事です。
実は私の書いた3枚二刀流の記事https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2020/11/26/145146を読んで書くことを決めて下さったらしく、私としては嬉しい限りです!
どんな記事になるのか、今から楽しみです!

*1:実は128=2∧7なので12/8に取りたかったんですが、思い立った時には既に取られていたので翌日にしたという経緯があります。昨日、AKBのデビュー15周年だったそうですよ!

*2:11乗から順に2048、4096、8192、16384、32768

*3:上位互換は852427

*4:思ったより短かったから盛ったとか気付かなくて良いですよ!

雪華流星戦自戦記③ vsささらさん

こんばんは、マリンです!
久し振りに雪華流星戦の試合がありましたので、今回はその自戦記を書いて行きます!
今日はほし組第3戦、vsささらさんの記事になります。

ささらさんについて

ささらさんとは大会前に2回ご一緒したことがあり、2人対戦に限れば4回対戦しています。
結果は私の4勝0敗。ただし、その分私の手の内を見られているとも言え、対策は念入りに行われているでしょう。油断は禁物です。

先のきのこさん戦やOTTYさん戦は「主導権を渡さない」ことを一番に考えていましたが、ささらさんは多枚出しをすることが少ないプレーヤーなので、今回は「多少受けに回っても良いからポイントを稼ぐ」という戦術が良いと思いました。
そして対策としては、3・4枚の徹底はもちろん、5~6枚の基礎固めを行い、ささらさんの攻めを受け流せるようにするのが目標です。

そしてささらさん、前回の対戦相手であるOTTYさんを師匠と慕っています。3TKさんという推しがいる私とは気が合いそうです。
マスプライム杯では一緒にファンコールも行いました。*1OTTYさんの育てたささらさんvs3TKさんの(ブログが)育てたマリン。あの時は残念ながら3TKさんが負けてしまいましたが、3TKさんの名誉にかけてもここは負けられません…!*2

前置きが長くなりましたが、自戦記に移ります。(遅い)
3TKさん、頑張ってくるので私に力を下さい…!

1戦目

初戦は私の先手で始まりました。
マ:(3567899QKXX)
初期手札はこんな感じ。X2枚に57まで揃っており、良すぎる手札。3の倍数が少し多めなのが気になるくらい。
さ:(AA22789JJJJ)

マ:D{Q} 8963
さ:D{5} JJJJ=AA22*5789 P{A244466788TT}
さらに絵札を引くものの、3の倍数が多くて組み切れず。ささらさんのカマトトを期待しつつ、返されてしまったらドローで3の倍数がこないことを祈ります。結果思惑通り合成数カマトトが来て一安心。

マ:57[GC]
マ:X[IN]
マ:X[IN]
マ:9QQK#
手札が良すぎました。まずは1勝。

2戦目

2戦目も私の先手で始まりました。
マ:(2225689TJQX)
初期手札はこんな感じ。絵札は4枚、偶数が多いので少し組みにくい。全出し模様でしょうか。
さ:(4555689TJKX)

マ:D{K} 659
さ:D{3} 863
マ:D{K} QTK
さ:D{7} KXJ|X=K
マ:%
ドローしたところKがきました。こうなってくるとかなり手札が良い。
659にカマトトしてくれればKXQTJ|X=K→8=2*2*2と組めるためカマトト期待で出しますが、普通に返されてしまいました。
ここでさらにKをドロー。QTK→KXJ|X=K→8=2*2*2と組み直しQTKを出しますが、先にKKJを出されてしまいます。
ささらさんが組み切れていないことに賭け、ここはドローせずにパスを選択。

さ:D{Q} 5557
マ:D{6} 6XKJ|X=K
さ:D{6} %
ささらさんは私が絵札を使い果たしたと見て、5557→4QT9で勝ちと見込んだようです。
8を崩さないようにドローし、引いた6と合わせて6KKJ。ささらさんはドローするものの、手札的に何を引いても返せずパス。

マ:8=2*2*2#
当初の予定からは大きく変わりましたが、手札とドロー運に恵まれて勝利。ささらさん戦は2-0で終幕となります。

ささらさん戦を振り返って

今回は2戦とも大きなミスはなく、私の実力の中では上手く戦うことができたと思います。
反省点としては、1戦目・2戦目ともに相手のカマトト頼りの戦術を取ってしまったことでしょうか。結果、1戦目は上手く行ったものの2戦目は危ない橋を渡ることになりました。*3また、2戦目はカマトト時の切り札をKKQTJとしていたのも少し危なさが残りました。
2戦目は見返してもこれより良い方法は見つかりませんでしたが、1戦目は引かずに9689→KXQX|X=J|X=J→57[GC]→3や9Q7→KXX|X=K|X=J→98563でカマトトにも対応できました。試合中に気付けるようになりたいですね。

なんにせよ、今回は運が良すぎました。この手札なら勝てて当然、といった感じです。
少し申し訳ないですが、勝てて良かったです!

最後に

3TK様!私勝ちましたよ!師匠にも弟子にも!敵取りましたよ!私にも2TKくらいの称号頂けますか?
…とこのテンションで話してても誰得なのでやめますね。
かなり無駄話が多いので、興味のない方はここでブラウザバックを推奨します。

ささらさん戦も勝つことができ、雪華流星戦予戦3勝を達成しました。よって、ここまででセミファイナル進出が確定しました!
ですが、他の組を見ると強豪がたくさんいますね。なるべく当たる人数を少なくしたいので、こうなったら予戦1位通過を目標にしましょう。

もし次のなきゃのさん戦に負けたとすると、問題となってくるのはセット勝率です。
1-2でも勝率は7/11≒0.636、0-2では6/10=0.6となります。なきゃのさんが4勝した場合はもちろん2位止まりですし、3勝1敗が2or3人となった場合でも1位通過できるかは五分五分で、プレーオフになる可能性も出てきます。
となると、私は最後のなきゃのさん戦もなんとか勝ちたい!というわけで、気を抜かずによりたくさんの素数を覚えようと思います!

さて、今まで素数大富豪に打ち込みすぎてほとんど勉強できていないため、私はそろそろテスト勉強をしようと思います…。
なきゃのさんと相談し、大会の進行次第ではありますが、なきゃのさん戦は12月の後半に予定することにしました。
そのため、(私の集中力が続けば)次の記事は12/9(水)のアドベントカレンダーになると思います。*4
多分素数大富豪オンラインには何度か顔を出すと思いますが、もし私が何時間もやってるようだったら「試験大丈夫?」って声をかけて下さいね。じゃないと1日潰れるので!

というわけで、今回の記事はこれで終わります。
最後まで読んで下さってありがとうございました!

*1:正確には私が誘ったらささらさんが快く応じて下さいました。自分でも無茶ぶりだと思いましたが、あの時はありがとうございました!

*2:3TKさんに弟子入りしたわけではなく私が一方的にファンやってるだけですから3TKさんの名誉に関わるわけはないんですけどね。こう思ってた方が燃えるじゃないですか!

*3:試合後私が気付いたのですが、ささらさんはKXJ|X=Kのタイミングでドローしなければ545=5*T9で上がれます。思ったより紙一重の戦いでした。

*4:9日期末試験の真っ最中です。なんでここに取ったんでしょうね?

カマトト論争についての個人的見解

こんにちは、マリンです!
今回は、少し古い話題ですがカマトト論争(と勝手に名付けた、特に合成数カマトトへの賛否に関する議論)について、私の考えをまとめてみたいと思います。
良ければ最後までお付き合い下さい!

戦略としてのカマトト

こんな記事を書くんだからどうせ反対なんでしょ、と思った皆様。意外かもしれませんが、私的には全面賛成の立場です。
そもそも公式戦・私戦のどちらでも何度も合成数カマトトしてる私が反対の立場なんて取れるわけないんです、はい。

カマトト・特に合成数カマトトへの反対意見は、「手札を減らすゲームで手札を増やすという行為は無気力試合のように見えてしまう」ということと、「意図的に間違えることは数学を扱ったゲームとして美しくない」ということの2点に大別できるかと思います。
それぞれについて軽く考えをまとめてみます。といっても、1つ目の点については初心者向けのおさらいとなりますが。

まず1つ目の点ですが、上位の素数大富豪プレーヤーは「無気力」でカマトトをしているわけではなく、「手札を増やすことで相手の切り札への対抗がしやすくなる」と考えてカマトトを行っているのです。
具体的には、相手の4枚出しを見てKJQJを警戒し、overKJQJを揃えるために手札を増やす、といった行動です。
実際にそれでひっくり返る試合も多く、今やカマトトはなくてはならないものとなっています。
そしてその観点で手札を増やす場合、たった数枚手札を増やすより合成数カマトトを使って手札を倍増させる方が理に適っている、ということで、とりわけ合成数カマトトが多用されるというわけです。

合成数カマトトの良い点は「先手後手の優位性を少しながら緩和できる」という点です。
素数大富豪は先手が場の枚数を選べるため、後手は最初から不利な条件を強いられるわけですが、後手は合成数カマトトによって相手の切り札を上回るという選択肢を取ることができ、結果として先手への対抗策を増やすことに繋がります。
今となっては先手の戦術も進化しているため一筋縄では行かないのですが、先手必勝なゲームより後手でもある程度戦えるゲームの方が楽しいですよね。
この観点から見て合成数カマトトは素晴らしい戦術だと思っていますし、その点においては反論の余地はないと思っています。*1

問題は数学的見地から見てのカマトトですね。そちらについては未だ意見が分かれるところかと思いますが、そちらについての意見は次章で扱います。

私にとっての素数大富豪

さて、以前ツイッターでも公言しましたが、私は数学に思い入れはありません。そもそも文系です。*2
ですので私にとって素数大富豪というゲームは単に面白い戦略ゲーム、という認識であり、数学的見地より実際の戦略性の高さを優先したい、という考えです。

それは他のルールについても同じで、合成数出しに0乗や1乗が使えないのは単に使えたらA=(素数)∧X│X=0、や(素数)=(素数)∧Aといった裏技が使えては面白くないから、としか考えていません。せきゅーんさんのブログには素因数分解の一意性の観点からとありましたが、私にとっては素因数分解の方法が2通りあっても3通りあっても101通りあっても気になりません。はっきり言えばどうでも良いです。*3
グロタンディーク素数の逸話やタクシー数・絶対偽素数の性質についても「へえ、面白いなぁ」とは思いますが、からしたら87カットでも1591革命でも変わりません。*4
そう考える私にとっては、戦略的に有効なカマトトを悪く思う理由は全くなく、むしろ素数大富豪というゲームをより奥深くする良い戦術だと思っています。

また、せきゅーんさんの合成数出しに関するルール提案*5も確認しました。実際にそのルールが採用された大会もあるようですが、私には正直ただの儀式だよね、と思えてなりません。
どちらにしろ等式は間違えて出すわけですし、差し戻しにならないためだけに大事な考慮時間を使いたいとは思いません。何より、このルールに従うと場に小さな数を出して合成数カマトトするのが難しくなり、新たな戦略は生まれるものの現行の素数大富豪の戦略を一部であれ壊してしまうように感じています。
今後このルールに従った大会に出るかもしれないと思い、日頃の素数大富豪ではできる限り意識して出すことを心がけています。が、このルールが今後公式化されていくのは、個人的には好ましくありません。

この記事を書いた理由

ここまで語ってきたように、私は合成数カマトトというプレイングが大好きです。
合成数カマトトの考案により素数大富豪は一段階発展したと思ってますし、合成数カマトトがし辛くなるルールの整備、さらには合成数カマトトの禁止は全く本意ではありません。

さて、こんなに古い話題をわざわざ論じてきたのは、数学好きでない人からこのゲームがどう見えるか、ということをお伝えするためです。
私は数学的観点から素数大富豪を見つめたことはありません。抽象的素数大富豪の定義など、何を言ってるのか全く分かりませんでした。
今後、数学好きでない人に素数大富豪を広める機会があれば、数学好きでなくても楽しめるゲームだよ、って教えてあげて下さい。その時、文系にも素数大富豪をこんなに楽しんでる人がいるよ、って伝えてくれると嬉しいです。

最後に

ここまで、カマトト論争への意見から私の素数大富豪へのスタンスをお話しました。
もしかすると数学好きの方にとって気分の悪い記事だったかもしれません。指摘される前に前もってお詫びしておきます。
ですが、素数大富豪は戦略ゲームとしての完成度が非常に高く、文系でも楽しめるゲームである、ということは重ねてお話しておきます。
数学好きの皆様は、お暇な時に素数大富豪を戦略ゲームとして見直してみてください。そして数学嫌いで素数大富豪を始められずにいる方は、物は試しと気軽に始めてみましょう!

さて、この記事と同時に3枚二刀流戦術という実用記事も投稿してみました。
https://marinnonikki.hatenablog.com/entry/2020/11/26/145146
良ければこちらもご覧下さい!

*1:ただし初心者相手に合成数カマトトからKQ等を揃え、多枚出しで一掃するといったプレイは少し頂けないとも思います。ですが、それはむしろ合成数カマトトの有効性の高さを物語るものであり、合成数カマトトを禁じる理由とはなり得ません。

*2:別に嫌いではありません。数学の成績は文系としては良いですし、暗算もそれなりに得意なので苦手意識もありません。

*3:100通りと書くつもりでしたが、せっかくなので素数にしてみました。

*4:1591は初めて素数大富豪オンラインで対戦した時に、計算を31までで止めてしまって出し間違えた数。これが出せれば勝てていたので今でも悔しいです…。87は元ルールが8切りだからというくらいで大した意味はありません。

*5:素因数場には場より大きな素因数があってはならず、等式は10を法とした場合には等しくなくてはならない、というルール。違反した場合はペナルティではなく出し直しとなります。